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「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の「夏のピルグリム」を7月18日に刊行

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Googleの新スマホ「Google Pixel 4」と「iPhone 11 Pro」を15項目で徹底比較。判断ポイントはデザインと価格

Pixel 4登場!

10月24日に新スマートフォン「Pixel 4」をGoogleが発表した。

Android OSを開発するGoogleが提供するフラッグシップスマートフォンが、Pixelシリーズだ。OSは違えど、iPhoneの強力なライバルを想定して開発されたPixelは、お互い切磋琢磨しながら進化してきている。

AppleとGoogleの最新スマートフォン「Pixel 4」と「iPhone 11 Pro」を比較してみました。

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デザイン

前モデルのPixel 3に続き、Pixel 4はノッチモデルではなく上部にセンサーを集約させたデザインは継承しているが、本モデルではホームボタンが排除されて画面が下部いっぱいまで広がっている。その影響で、頭が重たいデザインになったと感じる。

側面は艶消しの黒で、高級というよりは少しトイカメラっぽい雰囲気がある。

スマートフォンのデザインというものが、難しいところにきている。フルディスプレイが当たり前になり、前面は工夫の余地が少ない。デザインが洗練されすぎて、新鮮味がなくなってきている。

今回のPixel 4は洗練さを研ぎ澄ますのではなく、”はずし”のデザインだと思う。こういった変化球のデザインをだすことで、新しい血が入りデザインのトレンドに活力が加わることがある。そういったデザインをフラッグシップモデルに投入したGoogleの勇気を尊重したい。

iPhone 11 Proの前面はiPhone Xから変わっていない。賛否あるノッチデザインも変わらず、少々飽きてきた印象もある。背面のトリプルカメラのフィッシャーは物議を醸したが、段々慣れてきた。

デザインについては好みもあるので、評価は難しい。

デザイン:お好みで

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サイズ

  • Pixel 4:147.1mm x 68.8mm x 8.2mm
  • iPhone 11 Pro:144.0mm x 71.4 x 8.1mm

iPhoneのディスプレイの方が0.1インチ大きく、Pixelのボディの方が少し細長い。分厚くなったiPhoneよりも、Pixelは0.1mm厚い。

細長いPixelの方が片手で握りやすいと思われるが、両モデルのサイズ感はかなり似ている。

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サイズ:互角

重量

  • Pixel 4:162g
  • iPhone 11 Pro:188g

Pixelの方が26g軽い。重さを感じるのは重量だけではなくバランスや見た目もあるので、実際に持って比較しないとわからないところはあるが、数字的に優秀なのはPixelだ。
重量:Pixel 4

ディスプレイ

  • Pixel 4:5.7インチOLEDディスプレイ (444 ppi)
  • iPhone 11 Pro: 5.8インチOLEDディスプレイ (458ppi)

iPhoneのディスプレイは、0.1インチサイズが大きい。

コンストラクト比もiPhoneの方が高く、比較してもわからないかもしれないが、スペック的にはiPhoneが有利。

ディスプレイ:iPhone 11 Pro

背面カメラ

  • Pixel 4:デュアルカメラ
  • iPhone 11 Pro: トリプルカメラ

Pixelはシリーズ初のデュアルカメラで望遠カメラがついた。iPhoneは、それに超広角カメラがつく。

カメラの数はiPhoneが上回るが、カメラ性能はiPhoneがPixelを追いかけている状態。iPhoneはPixelにあったナイトモードを今回採用した。複数の写真を融合してより高品質な写真を残す「Deep Fusion」がまだ正式提供されていないので、トリプルカメラの真価はわからないところだが、超広角レンズは今までのスマートフォンとの撮影とは異なる経験が得られる。

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背面カメラ:iPhone 11 Pro

前面カメラ

  • Pixel 4:12メガピクセル
  • iPhone 11 Pro:8メガピクセル

解像度だけではなく、手ブレ補正などスペック的にはiPhoneの方が高い。

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前面カメラ:iPhone 11 Pro

認証

  • Pixel 4:顔認証
  • iPhone 11 Pro:顔認証

Pixel 3までの指紋認証からPixel 4では顔認証に採用した。原理はiPhoneのFace IDとほぼ同じだが、Googleの顔認証はメリットとデメリットがある。

メリットはスワイプがいらない設定ができること。通知センターを見せたいのかiPhoneはFace IDのアンロックのあと上スワイプの動作が必要になるが、Pixelはその動作が不要で、手に持ってアンロックすればすぐに使用することができる(別の設定も可能)。

デメリットは目をつむっていてもアンロックしてしまうこと。眠っていても誰かが顔に近づけたらアンロックしてしまうわけだ。指紋認証でも寝ている時に指を掴まれたら一緒ですけどね。Googleは今後改良すると言っている。

視線注視機能があるiPhoneの方が一日の長がありそう。

認証:iPhone 11 Pro

ポート

  • Pixel 4:USB Type−C 
  • iPhone 11 Pro:Lightning

USB-Cに切り替わる噂もあったが、今年もAppleは独自仕様のLightningポートを残した。iPadのProシリーズにはUSB-Cを採用しているのに、iPhoneのProシリーズは変更されなかった。ワイヤレス充電が一般化したのでケーブルを使用する機会は減ったが、外出中などケーブルが必要なことはまだある。Apple製品以外の機器はUSB-Cに移行しているし、iPhoneも11からUSB-Cタイプの急速充電器を採用しているのだから、今回は移行すればよかったのに、iPhoneのためだけにLightningケーブルを持ち歩くのは面倒だ。

ポート:Pixel 4

センサー

  • Pixel 4: 加速度、ジャイロスコープ、近接、環境光、コンパス、Active Edge、レーダーセンサー
  • iPhone 11 Pro: 加速度、3軸ジャイロ、近接、環境光、気圧計

両モデルとも主要なセンサーを装備している。Pixelは2から伝統のActive Edgeを装備している。ボディを握るだけでGoogleアシスタントを起動することが出来る。

日本ではまだ実装されていないが、Pixel 4にはレーダーセンサーを使って、画面を触れずに身振り手振りで操作することができる「Motion Sense」が採用された。

Motion Senseは手をかざすだけで、曲送りやアラーム停止ができる。音声での操作に慣れてきたけど、声を出せない場面も多い。来年はiPhoneにも採用されるという噂もある。

レーダーの認可がおりたら、日本でも使用できるようになるそうだ。

センサー:Pixel 4

Wi-Fi

  • Pixel 4: 2x2 MIMO対応802.11 a/b/g/n/ac 
  • iPhone 11 Pro: 2x2 MIMO対応802.11ax Wi‑Fi 6

iPhoneは、先進規格であるWi-Fi 6に対応した。まだ一般化していないが、将来を考えると安心だ。

Wi-Fi:iPhone 11 Pro

バッテリー

  • Pixel 4:  2,800 mAh
  • iPhone 11 Pro:3,046mAh

バッテリー容量はiPhoneが上回る。Pixelは3よりもバッテリー容量が減っている。公式なバッテリー駆動時間をGoogleは公表していないのでわからないが、今回のiPhoneは駆動時間にかなり余裕がある。おそらくiPhoneのバッテリー駆動時間の方が長いのでは。

バッテリー:iPhone 11 Pro

メモリ

  • Pixel 4: 6GB
  • iPhone 11 Pro:3GB

OSが異なるので、メモリ容量の差がそのまま性能の差にはならないが、2倍の違いは大きい。

メモリ:Pixel 4

カラー

  • Pixel 4: Just Black、Clearly White、Oh So Orange
  • iPhone 11 Pro:ゴールド、スペースグレイ、シルバー、ミッドナイトグリーン

Pixelのカラーは3種類。Oh So Orangeは、かなりビビッドなカラーで、Pixelのトイカメラっぽい雰囲気を作っている。

iPhoneはミッドナイトグリーンを追加したが、どれもProっぽい渋い色合い。このカラーは、PixelとiPhoneの方向性を象徴しているように思える。

カラー:お好みで

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容量

  • Pixel 4:64GB、128GB
  • iPhone 11 Pro:64GB、256GB、512GB 

Pixelの容量は前モデルと変わらず、64GBと128GB。個人的には128GBという容量がピッタリで64GBでは少なく、256GBでは多い。

でも、まあ、これもお好みで。

容量:お好みで

価格

  • Pixel 4:89,980円 (64GB)
  • iPhone 11 Pro:106,800円(64GB)

同容量だと Pixelの方が17,000円安い。これは圧倒的だ。64GBだと容量はちょっと小さいと、Pixelは128GBで103,950円、iPhoneは256GBで122,800円でさらに差は広がる。

この価格差はかなり大きい。ケースやワイヤレス充電器をつけてもPixelの方が安い。

価格:Pixel 4

Pixel 4の5勝6敗1引き分け

  • デザイン:お好みで
  • サイズ:互角 
  • 重量:Pixel 4 
  • ディスプレイ:iPhone 11 Pro 
  • 背面カメラ:iPhone 11 Pro
  • 前面カメラ:iPhone 11 Pro
  • 認証:iPhone 11 Pro
  • ポート:Pixel 4
  •  センサー:Pixel 4
  • Wi-Fi:iPhone 11 Pro
  • バッテリー:iPhone 11 Pro
  • メモリ:Pixel 4
  • カラー:お好みで
  • 容量:お好みで
  • 価格:Pixel 4

iPhone 11 Proが1勝分多いけど、17,000円安いPixel 4はお買い得といえる。大きな欠点もなくPixel 4は非常に優秀なデバイスだ。顔認証の精度も高まり、デザイン的に好みが分かれる背面の指紋認証がなくなった。

毎回言っている気もするけど、PixelかiPhoneを選ぶかは今まで使用しているOSやイヤホンなどの周辺機器にも関係する。

iOS、Android OSのどちらでも選べるという人は、デザインの好みがPixel 4とiPhone 11 Proを選ぶ判断ポイントになると思う。

Pixelは前モデル以上にポップな感じになり、iPhoneはProと命名された影響か、よりプロっぽい渋い雰囲気になった。すでに持ち歩くものなので、どちらのデザインが好きかで決めてもよいかも。

繰り返しになるが、Pixel 4は欠点が少ないよく出来たデバイスで、ハイエンドにしては価格もこなれている。選んで後悔することはないだろう。

 

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は小説家です。
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