新型「iPad Pro」登場
春イベントでAppleは新型iPad Proを発表した。
新型iPad Proは、Macに採用されてきたM1チップとApple初のミニLEDを搭載した。Macbook Proに使われているM1チップは高性能・省電力・省スペースと理想のチップセットで、前モデルのCPUより50%速くなっている。
ミニLED液晶を搭載したことで、iPad Proは100万分の1の輝度を実現している。
ただ当然価格も上昇した。従来のiPadと比較するのではなく、同じM1チップ搭載のMacbook Airと比較すべきスペックとなっている。
というわけで、新型iPad ProとMacbook Airを比較してみました。
- 新型「iPad Pro」登場
- ディスプレイサイズ
- ディスプレイ性能
- チップ
- ストレージ
- リアカメラ
- フロントカメラ
- バッテリー性能
- ポート
- オーディオ
- セキュリティ認証
- ワイヤレス
- センサー
- その他のオプション
- サイズと重量
- 価格
- Macbookを凌駕するiPad Pro
ディスプレイサイズ
iPad Proのディスプレイは12.9インチ、Macbook Airは13.3インチと少しだけ大きい。
ディスプレイ性能
小さいディスプレイサイズのiPad Proの方がピクセル数は多く微細化している。輝度も高く、反射防止やProMotionなどiPad Proのディスプレイ性能はMacbook Airを圧倒している。もちろん、iPad Proはタッチスクリーンだ。
チップ
搭載しているのは同一のM1チップ。性能も同じだと思われる。
メモリ容量はMacbook Airは8GBと16GBを自由に選択できるが、iPad Proはストレージ容量に応じてメモリ容量が固定される。1TBと2TBストレージだと16GB RAMになる。
ストレージ
ストレージは両モデルとも最大2TBで変わらない。最小ストレージは異なり、iPad Proが128GB、Macbook Airが256GBと差がある。
リアカメラ
iPad Proは12MP広角カメラと10MP超広角カメラを装備している。Macbook Airはリアカメラを搭載していない。
フロントカメラ
フロントカメラ性能はiPad Proが上回っている。iPad Proは12MPの超広角カメラを搭載していて、テレビ会議をしていると、話者を自動ズームする機能を装備している。
Macbook Airは720pとパソコンとしても低性能で、Macbookの弱点の一つだ。
バッテリー性能
iPad Proが最大10時間に対しMacbook Airは最大18時間。公開されていないが、ボディサイズが大きいMacbook Airのバッテリー容量はかなり大きいと思う。
ポート
iPad Proは1つのUSB-Cコネクタ、Macbook Airは2つ。性能は同等と思われる。
オーディオ
スペック表には記載されていないが、iPad Proは4スピーカー、5つのマイクを内蔵し、ドルビーアトモス再生にも対応していて、Macbook Airのオーディオ性能を上回っている。
セキュリティ認証
iPad ProはFace IDに対応、Macbook AirはTouch ID。
ワイヤレス
両モデルともWi-Fi 6とBluetooth 5.0を搭載。
センサー
モバイルで使う機会が多いiPad Proはたくさんのセンサーを搭載している。iPadの中でLiDARスキャナを搭載しているのはiPad Proだけ。
その他のオプション
iPad Proは5G対応のモバイル通信をオプションで選べる。第2世代Apple Pencilにも引き続き対応。Macbook Airは両方非対応。
サイズと重量
縦で使うことが多いiPadとMacbookでは高さと厚さの概念が違うのでややこしいが、長辺はMacbook Airの方が約2cm広く、短辺はほぼ同じ、閉じた状態では最薄部ではMacbook Airの方が薄く、最厚部はMacbook Airの方が2倍以上ぶ厚い。
重さはMacbook Airの方が2倍重いが、iPad ProのMagic Keyboardは約700gあり、合計すると1.38kgになってMacbook Airとほぼ変わらない。iPadはバッテリー容量がMacbook Airよりも少なくて軽量だが、強固なヒンジを内蔵しているMagic Keyboardがかなり重たい。
iPad Proはタブレットとノートパソコン風に使えるのが大きなメリットだが、キーボードをずっと装着して使用するなら、Macbook Airと重さが変わらないことは買う前に覚えておいた方が良いと思う。
価格
同じ256GBで比較すると、iPad Proが141,800円、Macbook Airが115,280円とiPad Proの方が高くなる。Magic Keyboardは41,580円もするので、iPad Proにキーボードをつけると18万円を超えて、13インチMacBook Proよりも高価だ。
Macbookを凌駕するiPad Pro
新型iPad ProはM1チップを搭載することで、Macbookを凌駕する性能を獲得した。タッチスクリーンはもちろん、ミニLEDディスプレイに数多くのセンサーやリアカメラ、Face IDとMacbookにない機能をたくさん搭載したiPad Proはまさにクリエイターのためのプロ仕様デバイスと言える。
逆にそのような機能が不要で、キーボードと一体で使うことしかないユーザーはMacbookを選んだ方が安くて軽い。