第5世代iPad Air
先日発表した第5世代iPad AirはM1チップを搭載してきた。Appleは2年前よりIntelチップから自社チップへの移管を進めてきていて、初代AppleチップであるM1チップを搭載したモデルは、MacBook Air、13インチMacBook Pro、Mac mini、iMac、iPad Pro、iPad Airと増えてきた。
使用用途が異なるデスクトップPCを除外して、ノートPCっぽく使えるのは、MacBookシリーズとiPadだ。iPadはMagic Keyboardを装着すると、MacBookのように使える。
同じAir同士のiPad AirとMacBook Airを比較してみます。
インターフェイス
- MacBook Air:トラックパッド。キーボード
- iPad Air:タッチパネル。Apple Pencil。Magic Keyboard
MacBook AirとiPad Airの大きな違いのひとつがインターフェイス。iPad Airはタッチパネルなので、ディスプレイに触れて操作できる。もうひとつ大きな特徴がApple Pencilだ。Apple Peinclがあれば、手書きが容易だし、絵を描くなどMacBook Airではできない使い方ができる。
ディスプレイサイズ
- MacBook Air:13.3インチ
- iPad Air:10.9インチ
ノートPCのように利用するには、iPad Airの10.9インチディスプレイは少々小さい。昔ならモバイルノートPCと呼ばれるサイズだ。
モビリティ
- MacBook Air:Wi-Fiのみ
- iPad Air:5Gモデルあり
iPad Airは5Gモデルがある。MacBook Airにはモバイル通信機能はないので、テザリングやWi-Fiスポットを使わないと外出先で通信ができない。一手間かかるMacBook Airよりも、どこでもいつでもつながっているiPad Airの方がもちろん優れている。外出先で使う頻度が多い人はiPad Airの5Gモデルを選ぼう。ただ、5Gモデルは18,000円高いし、モバイル通信料金もかかる。
ストレージ
- MacBook Air:最大1TB
- iPad Air:最大256GB
iPad Airの最大ストレージは256GB。MacBook Airの最大ストレージは2TBある。動画や音楽ファイルなど全データを保存して使うなら、256GBでは心もとない。クラウドに全て保存した運用をしているなら、iPad Airでも良いかも。
iPad Airとスペックが似てきたiPad Proのストレージも最大2TGBある。大型ストレージとタッチパネルを使いたいなら、iPad Proを選んだ方が良い。
カメラ
- MacBook Air:フロントカメラのみ
- iPad Air:フロントカメラ・リアカメラ
MacBook Airはテレビ電話用のフロントカメラのみ。iPad Airは撮影用のカメラも内蔵している。iPadで撮影するかどうかはユーザーによって分かれるだろう。撮影はスマートフォンと決めている人にはあまり関係がない。
コネクタ
- MacBook Air:USB-C x2
- iPad Air:USB-C
MacBook AirはUSB-Cが2ポート。両側にあると嬉しいが、片方だけ。MacBook Proで復活したMagSafeは搭載していない(次期モデルには搭載される?)。
iPad AirはUSB-Cが1ポートある。
バッテリー
- MacBook Air:最大18時間
- iPad Air:最大10時間
バッテリー持続時間はMacBook Airが圧倒的に長い。iPad AirはMagic Keyboardと併用するとバッテリー持続時間はさらに短くなる。給電できない場所で使うなら、MacBook Airの方が良い。iPad Airの方がモビリティに使えそうだが、外出先でノートPCとして使うならMacBook Airの方が長い時間使える。
重さ
- MacBook Air:1029 g
- iPad Air + Magic Keyboard:461g(Wi-Fiモデル)+ 598g = 1060g
Magic Keyboardを追加するとMacBook Airの方がわずかに。他にApple Pencilは20.7gあるので、追加すると1080g。Magic Keayboardは、脱着ができてマグネットが内蔵しているので、かなり重い。MacBook AirでもiPad Airでも総重量はほとんど同じ、
価格
- MacBook Air:115,280円(税込)
- iPad Air + Magic Keyboard:109,780円(税込)
MacBook Airは最低価格115,280円(税込)。iPad AirはMagic Keyaboard込みだと109,780円(税込)。価格差は5,500円。iPad Airを買うなら特徴的であるApple Pencilも一緒に買いたい。Apple Pencilを追加すると、125,730円(税込)でMacBook Airの価格を上回る。
ノートPCとしてガッツリ使うならMacBook Air
Magic Keyboardと併用するとノートPCのようにiPad Airは使えるが、ノートPCとして本格的に使うならMacBook Airの方が使い勝手は良い。わずかだが軽量だし、価格もあまり変わらない。バッテリー持続時間が長いので、電源が取れない場所で長く使えるのが大きい。
モバイル通信はあった方が良いが、iPhoneがあれば簡単にテザリングができる。iPad Airの5Gモデルは本体価格も高いし通信料もかかる。
Magic KeyboardのトラックパッドはMacBook Airよりも小さく、純粋にノートPCとして使うならMacBook Airの方が優れている点が多い。
もちろん、タブレットとして使う機会が多く、Apple Pencilで絵を描きたい人なら、iPad Airを選んだ方が良い。
タブレットとして使うかノートPCとして使うか、どちらの使用頻度が多いかで決めるべきだと思います。