トラックパッド付きBluetoothキーボードを探し回る
iPhoneでも使えるトラックパッド付きBluetoothキーボードを色々と探してみた。Ali Expressで購入したこちらのキーボードは小さすぎた。
次に見つけたのが、「Ewinキーボード」。
こちらのレビューをしたいと思います。
大きさは申し分なし
ブランド名はEwin。いくつかの周辺機器を販売している。価格は3,880円(2021/10/26Amazon調べ)。
サイズは25.1 x 18.2 cm。キーボードの大きさは申し分なく、キーピッチ7mmで、トラックパッドも大きい。Macbookのキーボードを一回り小さくした感じ。
薄さは 0.6cmと、やたら薄い。
中華製の小型キーボードと比較したのが、こちら。
iPhone 12 miniと比較したのが、こちら。
癖があるキー
一番上のキーが特殊機能になっていて、Fnキーを押さなくてもホームボタンや検索ができるのが便利だ。ただ、特殊機能もちょっと癖がある。「Tab」キーの上にあるキーは「スクリーンショット」だ。普通はESCキーがあるところなので、違和感がある。
上部の特殊機能にはカット&ペーストキーが並んでいる。最近のキーボードにしては珍しい。
キーは打ちやすい。キーピッチ0.7cmは慣れれば高速に打鍵できる。ただ、いくつかのキー配列に癖がある。本体は金属製なので打鍵感はしっかりしている。
スペースキーの左右に「英数」「かな」キーがあるのはMacの日本語キーボードと同じだが、「英数」の左が「Option」キーになっていて、「Cmd」キーではない。「Cmdキー」は「かな」キーの右側にある。これは通常のMacのキー配列とは異なる。
Cmdキーはさまざまな場面で使うので、この違いは大きい。
裏面は金属になっていてゴム足がないため、テーブルによってはすべすべする。パームレストがあるので、キーボードがずれないように手のひらである程度押さえつけれるが、やはりずれてしまう。
キーボードの四隅にはゴムがついている。これは何のためにあるのだろう? 裏面にあればキーボードがずれないのに表面にあるので、キーを打つときに手のひらにめり込んで痛い。
もうひとつ、トラックパッドが大きい弊害でもあるが、キーを打っていると、トラックパッドが反応することがある。手のひらがトラックパッドの上を通過するときに反応してしまうようだ。MacやWindows PCだとパームリジェクション機能があるのでトラックパッドは反応しないが、このキーボードは対応していないようだ。手のひらを浮かした感じで打鍵する必要がある(こちらが正式な打鍵方法ではあるのだけど)。
トラックパッドは?
大型のトラックパッドは、かなり使いやすい。表面はザラザラしていて、Macと同じとは言えないが、操作に支障はない。トラックパッドの下部は左右ボタンが内蔵されているし、タップにも対応している。
3本指にも対応していていて、3本指を下スワイプすることでAppスイッチャーが起動する。3本指の左右スワイプでSafariのページを戻したり進めたりできる。
説明書によると、3本指上スワイプでホーム画面に戻れるらしいが、筆者の環境(Macbook Pro)ではうまくいかなかった。
そこで、3本指タップにホームボタンを割り当ててみた。
3本指タップにホームボタンを割り当てる方法
- iPhoneの「設定」→「アクセシビリティ」→「Assistive Touch」を選ぶ
- 「ポインティングデバイス」の「デバイス」をタップ
- 「Ewin BT5.1 Keyboard」をタップ
- 「追加のボタンをカスタマイズ」をタップ
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このメッセージが出たら、トラックパッドを3本の指でタップする
- 「ホーム」を選び「戻る」をタップ
- 3本指でトラックパッドをタップすると、ホーム画面に戻る
操作しづらい電源スイッチ
電源スイッチは右側面にある。これが小さくて操作しづらい。表面に表記がないので、ONかOFFかも分かりづらい(手前がON)。
その横は充電用のUSB-Cコネクタがある。USB-Cなのが今風。
秀逸なスマホスタンド
このキーボードには折りたたみ式スマホスタンドが付属している。これがとても使いやすい。5段階で傾きが調節でき、底面に滑り止めがついているので、テーブルの上でずれることはない。百均で色々なスマホスタンドを買ったけど、その中でもかなり優秀な部類。滑り止めがないキーボードをこのスタンドにくっつけて使えば、上方へずれにくくなる。
Cmdキーの場所が残念
トラックパッドは普通に使えるし、薄くて軽く持ち運ぶのに問題ない。
ただ、Cmdキーの位置が惜しい。スペースキーの左側にCmdキーがないのは違和感がある。慣れれば良いのだけど、この変則キーボードに慣れると、他のキーボードで作業すると気に支障がでそうだ。
ただ、このキー配列に慣れれば、iPhone用のトラックパッド付きのキーボードとしては充分に使える。
気になる方は試してみると良いかもしれません。