Wi-Fiルーターの置き場所
自宅でWi-Fiが届かない、速度が遅い場合、買い換えるよりも前に設置場所をまずは変えてみよう。
Wi-Fi(無線LAN)ルーターは、設置場所を工夫することで、家のどこにいても電波が通じやすくなる。
Wi-Fiルーターを設置する際に、気をつけることを記します。
- Wi-Fiルーターの置き場所
- 家の中央に置く
- 遮蔽物を取り除く
- 二階建てなら1階、三階建てなら2階
- 1階なら天井付近、2階なら床
- 窓がない部屋
- 水回りと電子機器の側は避ける
- 金属の棚は避ける
- 届かないなら中継機
家の中央に置く
最近のミッドレンジのWi-Fiルーターはアンテナが内蔵されているので、ルーターの向きを変えても、電波を飛ばす方向にそれほど影響しない。それであれば、Wi-Fiルーターは家の中央に置くことを意識しよう。
ハイエンドのWi-Fiルーターはアンテナが本体から飛び出しているので、電波を飛ばす方向を決めることができるが、電波が届きづらいのはルーターから遠い場所なので、どの部屋からも等距離にした方が家の隅々まで電波が届く。
もちろん、一日の90%同じ部屋にいるなら、その近くにルーターを置いた方が電波の強度は上がる。そうではなく、家のどこにいてもネットが使いたかったら、家の中央が良い。
玄関のブレーカーがあるところにルーターを設置する人がいるが、それだと玄関付近しか電波が届かない。
遮蔽物を取り除く
壁やドアなど遮蔽物があると、電波は通りづらくなる。マンションだと家の中央付近にはトイレがある間取りが多いので、トイレの上にある戸棚にルーターを設置する場合があるが、トイレの戸棚はルーターを置くには最悪の環境だ。トイレは閉鎖空間なので四方を壁に囲まれていて、さらに戸棚も囲まれている。遮蔽物が多ければ多いほど電波は届きづらくなる。
できればトイレは避けた方が良いが、マンションだと部屋のケーブルの先端がトイレの戸棚にきている場合もある。その場合は仕方がないので、ルーターはそのまま設置して、家中に電波が届くかどうか確認しよう。届きにくい場合は、戸棚の扉を取るか、中継機の設置を考えよう。
二階建てなら1階、三階建てなら2階
二階建ての家に住むなら、ルーターは一階に設置する。ルーターは360度に電波を飛ばしているが、上部にアンテナを設けているので上方向の電波が強いルーターが多い(違う場合もある)。
三階建てなら家の中央に当たる2階に設置する。
1階なら天井付近、2階なら床
家の中央に置いた方が良いので、1階の場合は天井付近、2階なら床に設置する。ルーターの電波は360度球形に電波を発しているので、一階の床に置くと、下方向の電波が無駄になってしまう。マンションの場合も、高い場所に設置した方が遠くまで電波が届く。
窓がない部屋
窓があるということは家の外側付近ということなので、窓際は避けた方が良い。もうひとつ避けた方が良い理由は、家の外に電波が飛んでしまうからだ。Wi-Fiを使う際に当然セキュリティをかけていると思うが、パスワードが漏洩し、電波をジャックされる可能性もゼロではない。
家の中央にルーターを置けば、窓際は避けられる。
水回りと電子機器の側は避ける
風呂場や水槽など水が溜まるところ、電波が飛ばす可能性がある電子機器の場所は避けた方が良い。水は電波を通しづらいし、電子機器が近くにあると他の電波と干渉しやすい。特に電子レンジは、使用時に大量の電波を発するので、近くに置かない方が良い。水槽は盲点になりやすいので、気をつけよう。
金属の棚は避ける
メタルラックなどの金属も電波を遮ってしまうので避けよう。
届かないなら中継機
設置場所を色々変えても、電波が届かない場所があるなら、中継機の導入を検討しよう。最近は安くて良い中継機がある。
原則は部屋の中央に設置する方が良いが、住民がいない場所に電波を届かせても意味はない。住民のライフスタイルによって場所は変えた方が良い。人がいる部屋が偏っているなら、その部屋に置くのも手だ。