「集中モード」とは?
iOS 15の目玉機能の一つとして「集中モード」という新機能がある。「集中モード」は作業に集中するために通知やホーム画面に表示するアプリなどを制限できる。
iOS 14以前には「集中モード」に似た「おやすみモード」「睡眠モード」というのがあった。「集中モード」が搭載されたiOS 15にも「おやすみモード」と「睡眠モード」も併存している。
3つのモードの意味と使い方を解説します。
3つのモードの違い
今まであった「おやすみモード」と「睡眠モード」は「集中モード」に取り込まれた。
「集中モード」はいくつもの「モード」を設定できる。デフォルトに用意されているモードの中に「睡眠モード」と「おやすみモード」がある。
- 「睡眠モード」と「おやすみモード」は「集中モード」のひとつになった
ただ、「おやすみモード」と「睡眠モード」は少し意味が異なる。「おやすみモード」は普通の「集中モード」の1モードでしかない。「集中モード」にはカスタマイズした新しいモードを追加できるが、「おやすみモード」と完全に同じ機能のモードを作ることが可能だ。
「睡眠モード」は他のモードと異なり、ヘルスケアと連動している。「睡眠モード」はヘルスケアでスケジュールした就寝準備時間になると自動的にオンになる。
それ以外のモードは「時刻」だけではなく、「場所」や「開いたアプリ」によってモードに入ることができるが、「睡眠モード」は「就寝時間」だけしか設定できない。
また、細かいことだが「おやすみモード」だけは削除できない。「睡眠モード」やその他のモードは削除できる。
- 「睡眠モード」はヘルスケアと連動している
- 「おやすみモード」は削除できない
「集中モード」をオンにする方法
「集中モード」に入る方法は複数ある。
コントロールセンターから
- 画面右上端から下へスワイプしてコントロールセンターを表示
- 左側にある「集中モード」をタップ
- 設定する「集中モード」を選ぶ
- 右側の「…」をタップするとモードをカスタマイズできる。「+」をタップする新規モードを設定できる
「設定」から
- iPhoneの「設定」を開く
- 「集中モード」をタップ
- 設定したいモードを選ぶ
- モードをオンにする
自動的にオンにする
モードごとに「自動的にオンにする」条件を決められる。
- 選んだモードの下にある「自動的にオンにする」の「スケジュールまたはオートメーションを追加」をタップ
- 自動的にモードをオンにする条件を設定する。
時刻:オン / オフになる時刻
場所:オンになる場所
App:特定のアプリを開いたとき
- iPhoneが適切なタイミングで自動的に「オン」になる「スマートアクティベーション」を設定できる
集中モードで設定できること
通知
通知を受け取る「連絡先」と「App」を設定できる。許可された「連絡先」からの通話と通知は、モードをオンにしても届く。許可された「App」からの通知もすぐに届く。
集中モード状況
「集中モード状況を共有」をオンにすると、メッセージを送ってきた人に「集中モード」に入っていることを知らせてくれる。
ホーム画面
通知バッジを非表示にできたり、表示するホーム画面のページを指定できる。
ロック画面
ロック画面を暗くしたり、知らせなかった通知をロック画面に表示したりできる。「睡眠モード」はロック画面を暗くするのがデフォルトの設定になっていてオフにできない。
使い方によってはスマホ脱却も
いつでもスマホが手放せない「スマホ依存」が問題になっている。「集中モード」を活用すれば、通知や通話をオフにできるので、作業をスマホに妨げられることはなくなる。仕事に不要なアプリを非表示にできるので、仕事中にTwitterを見ないなどの制限を掛けることができる。
新機能なので、今後も使えるかどうかわからないが、まずは試行錯誤してみよう。