iPadシリーズは全65モデル!
新しいiPad Proが発売されて、iPadシリーズは5モデルになった。色やサイズ、Wi-Fiかセルラーモデルの選択肢も考えると、全部で65モデルもある。多すぎませんか? 多いですよね。サプライチェーンの担当者は大丈夫か心配になってくる。
これはAppleのフルラインナップ戦略に基づいた結果だ。
モデルが多いとどれを買ったらよいか迷ってしまう。各モデル比較して、どのモデルを買うべきか考えてみよう。
モデル一覧
- 12.9インチiPad Pro
- 11インチiPad Pro
- 10.5インチiPad Pro
- iPad
- iPad mini 4
モデル比較
サイズ
- 12.9インチiPad Pro・・・280.6 x 214.9 x 5.9
- 11インチiPad Pro・・・247.6 x 178.5 x 5.0
- 10.5インチiPad Pro・・・250.6 x 174.1 x 6.1
- iPad・・・240 x 169.5 x 7.5
- iPad mini 4・・・203.2 x 134.8 x 6.1
ディスプレイサイズに合わせて、本体サイズも変わるのは当然だが、ホームボタンがない新しいiPadの2モデルがディスプレイサイズに割にコンパクトだ。多くの人にとって150mmが本体をつかめる上限なので、iPad mini 4以外のモデルは、片手で摘むようにして持つか、机に置いて使うスタイルになる。
ホームボタンがない11インチiPad Proの方が10.5インチモデルよりも本体が3mm短い。
12.9インチとiPad mini 4以外の3モデルのサイズは1cm以内の差なので、大きさはあまり気にしなくて良いと思う。
厚みは随分異なる。新型iPad、特に11インチは5mmとかなり薄い。iPhone XSの厚さが7.7mmなので、11インチiPadの薄さがわかるだろう。薄いとデザインも良いが、持った時に軽く感じるメリットもある。
最新型の11インチiPad Proは、タブレットとしてバランスが良い印象だ。スマホの大型版のように片手で操作もしたい人にはiPad mini 4、雑誌や新聞を読むためにまたはデザイン系でガッツリやりたいことがある人は12.9インチiPad Proが最適解ですかね。
重さ(Wi-Fiモデル)
- 12.9インチiPad Pro・・・631g
- 11インチiPad Pro・・・468g
- 10.5インチiPad Pro・・・469g
- iPad・・・469g
- iPad mini 4・・・298.8g
まんなかサイズの3モデルは、重さがほとんど変わらない。12.9インチは170g、iPhone一個分重い。600gを超えると片手で長時間操作しづらい。12.9インチは置いて使うのが基本だ。
ディスプレイサイズ
- 12.9インチiPad Pro・・・12.9インチ
- 11インチiPad Pro・・・11インチ
- 10.5インチiPad Pro・・・10.5インチ
- iPad・・・9.7インチ
- iPad mini 4・・・7.9インチ
まんなか3モデルはディスプレイサイズも近い。ホームボタンがない11インチiPad Proのディスプレイは細長い。従来モデルと比率も異なる。
セキュリティ
- 12.9インチiPad Pro・・・ Face ID
- 11インチiPad Pro・・・ Face ID
- 10.5インチiPad Pro・・・ Touch ID
- iPad・・・Touch ID
- iPad mini 4・・・Touch ID
新型iPad Proの売りのひとつであるFace ID。他モデルはTouch ID。iPhoneと異なりiPadのFace IDは横向きでも逆さ向きでも反応する。iPhoneのセンサーと仕様が異なる?
チップ
- 12.9インチiPad Pro・・・A12X Bionic
- 11インチiPad Pro・・・A12X Bionic
- 10.5インチiPad Pro・・・A10X Fusion
- iPad・・・A10 Fuison
- iPad mini 4・・・A8
新型iPad Proは、最新チップの拡張版A12X Bionicを搭載。従来のチップの約2倍のグラフィックスピードだそうだ。ARやゲームをやらないなら、A10Xでも問題ないと思う。A10はiPhone 7に搭載のチップだし、iOS 12は旧モデルに優しく、動作が遅くならないようになっている。
Apple Pencil
- 12.9インチiPad Pro・・・第2世代
- 11インチiPad Pro・・・第2世代
- 10.5インチiPad Pro・・・第1世代
- iPad・・・第1世代
- iPad mini 4・・・未対応
転がりやすい、キャップを無くすなどの欠点を改善した第2世代に対応した新型iPad Proはやはり魅力的。初代はパイロットだったのでは?といいたくなるぐらい第2世代は完璧な仕様だ。
キーボード
- 12.9インチiPad Pro・・・Smart Keyboard FolioとBluetooth
キーボードに対応 - 11インチiPad Pro・・・Smart Keyboard FolioとBluetooth
キーボードに対応 - 10.5インチiPad Pro・・・Smart KeyboardとBluetooth
キーボードに対応 - iPad・・・Bluetooth
キーボードに対応 - iPad mini 4・・・Bluetooth
キーボードに対応
キーボードをくっつければすぐに使用できるSmart Keyboardは、物書きには嬉しい機能だ。新型iPad Proは、Smart Connectorが背面に移動して、カバー代わりになり、角度を2段階調整できるSmart Keyboard Folioが使えるようになった。
コネクタ
- 12.9インチiPad Pro・・・USB-C
- 11インチiPad Pro・・・USB-C
- 10.5インチiPad Pro・・・Lightning
- iPad・・・Lightning
- iPad mini 4・・・Lightning
今回のiPad ProよりコネクターがUSB-Cに変更となった。MacはすでにUSB-Cに移行しているので、iPhoneの大型版という位置からはじまったiPad Proが次世代コンピューターに移行した象徴的な変更だ。
価格 (64GB Wi-Fiモデル。iPadは32GB、iPad mini 4は128GB)
- 12.9インチiPad Pro・・・111,800円(税別)
- 11インチiPad Pro・・・89,800円(税別)
- 10.5インチiPad Pro・・・69,800円(税別)
- iPad・・・37,800円(税別)<32GB>
- iPad mini 4・・・45,800円(税別)<128GB>
比較的安い組み合わせをしても12.9インチは11万超え。容量を増やしてセルラーモデルを選んだら、15万円も超える。これにApple PencilとSmart Keyboard Folioをつけたら20万円! 高級ノートPCを超える金額だ。一緒にモデルチェンジしたMacBook Air(128GBモデル)は134,800円ですからねえ。
11インチの価格も結構なものだ。10万円以上のタブレットというのは、かなり高価な印象はあるが、ライバルのMicrosoftのSurface Pro 6の最小構成が129,384円。それほど差があるわけではないが、Surfaceはキーボード付き。
並べてみると、3万円台のiPadが割安に見えてくる。iPadって、こんな価格のイメージのプロダクトだ。Apple Pencilも使えるし、A10はiPhone 7と同じ。動作が遅いと感じる機会は少ないだろう。
ただ欠点が多い初代Apple Pencilではなく、2代目に対応してくれると本当に良いモデルだと思う。
価格を気にしなければ11インチiPad Pro
フルスクリーンで軽量薄型、欠点がないApple Pencil対応と新型11インチiPad Proは隙きがないモデルだ。Smart KeyboardとApple Pencilと一緒に買えば、できないことはほとんどない。ネックは価格だ。256GBでWi-Fiモデルでもコミコミで152,388円。
今回のモデルチェンジで魅力的になったMacBook Airの価格も上回る。文章を書いたり仕事で使うならMacでよいし、iPadを選ぶのはApple Pencilでデザインやメモをしたいかどうかが判断材料となると思う。
Macのモデル数も増えて、Appleは当分(永遠?)Macも存続すると思うので、iPad ProとMacのどちらを選んでも長く使えると思う。
12.9インチiPad Proは、雑誌や新聞を大画面で読みたい人にはいいだろうし、がっつりデザインをやる人向きだろう。価格や大きさを考えると、多くの人は11インチモデルで十分だと思う。
それ以外のモデルだと、3万円台で購入できるiPadのコストパフォーマンスが良いと思う。初代Apple Pencilを買うのは躊躇するが、タブレットとして気軽に使うには最適なモデルだと思う。