iPad miniは小型版iPad Air
新型iPad miniが好評だ。小さいボディに高機能が凝縮されたiPad miniは片手で持てて、気軽に使えるデバイスとして今は納期が5週間ぐらいに伸びている。
iPadシリーズは5モデルあり、それぞれディスプレイサイズと機能が異なる。ディスプレイの1インチがいくらで、機能がいくらするのかざっくり考えてみます。
iPad miniとiPad Air
iPad miniとiPad Airの価格差は1万円。主な機能の違いは、こちら。
- 8.3インチディスプレイと10.9インチディスプレイ
- A15とA14
- 12MPカメラと7MPカメラ
- 5Gと4G
最新のiPad miniはディスプレイサイズ以外iPad Airより優れている。
と言っても、半年前に販売されたiPad Airがこの機能に改定されても、価格は変わらないだろう。そう考えると、iPad miniとiPad Airの価格差はディスプレイサイズということになる。2.6インチで1万円になるなので、1インチ当たり約3,800円となる。
- 1インチ当たり約3,800円
11インチiPad ProとiPad Air
iPad ProとiPad Airを比較してみる。価格差は2万5,000円。主な機能の違いは、こちら。
- 11インチと10.9インチ
- M1とA14チップ
- デュアルカメラとシングルカメラ
- 5Gと4G
- 128GBと64GB
ディスプレイサイズはほとんど同じ。わかりやすく違うメモリ容量は、iPad Proの256GBと128GBの価格差が1万2,000円なので、64GBから128GBの価格差は6,000円ぐらいになる。
- メモリ:64GB当たり6,000円
メモリ以外の残りの価格差が1万9,000円。
カメラとチップの価格はいくらだろう。どちらもオプション扱いになっていないので、それぞれの機能の値段がわかりづらいが、ざっくりM1チップ1万円、デュアルカメラ9000円ぐらいかな。根拠は過去モデルとの比較。
- M1チップ:1万円
- デュアルカメラ:9000円
iPad AirとiPad
モデルチェンジしたばかりの無印iPadとiPad Airも比較してみる。価格差は3万円。iPadは前モデルより5000円値上がりしたが、他のiPadと比べると格段に安い。
主な機能の違いは、こちら。
- 10.9インチフルディスプレイと10.2インチ
- Touch ID内蔵サイドボタンとホームボタン
- A14とA13チップ
- 12MPカメラと8MPカメラ
- USB-CとLightningコネクタ
- Apple Pencil(第2世代)と第1世代
こうやって並べてみると、価格差ほどの大きな性能差はない。iPadのチップは1世代違い、カメラやコネクタも1世代ほど古い。iPad Airは第2世代Apple Pencilに対応しているので、iPad Airは側面にワイヤレス充電機構を組み込んでいる。この機構は結構値が張りそう。
それ以外だと、大きいのはフルディスプレイかどうか。見た目ももちろん大きく違う。ホームボタンがある外観は、今でもちょっと野暮ったい。とは言っても、サイズの違いはわずか0.7インチ。3万円の価格差があるかと言われると、そうは思えない。
エントリー向けの無印iPadは、他のiPadと違って、戦略的な値付けだということがよくわかる。
無印iPadとiPad miniがお得
見た目を気にしないなら、戦略的な値付けになっている無印iPadがお得だ。サイズが似ているiPad Airにできて無印iPadにできない一番大きなことで、第2世代Apple Pencilが使えないことだろう。
iPad miniとiPad Airの比較では、1万円安いiPad miniはディスプレイサイズ以外の機能はほぼ全ての点で優れている。小さいタブレットが欲しい人以外でも、8.3インチディスプレイが許容できる人ならiPad AirではなくiPad miniを選ぶと満足できると思う。
iPad Proは値段的にも性能的にも他のiPadシリーズと1段階異なる。ハイパフォーマンスを求めるM1チップが欲しい人が選ぶモデルだろう。
5モデルもあると、どれを選んだら良いか悩みがちだけど、こうやってシンプルに考えるとわかりやすい。