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AirPowerの疑問と予測

3月にAirPower?

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Appleのワイヤレス充電器『AirPower』が3月に販売されるという報道が出た。

 昨年9月の発表以来、待てど暮らせど発売されない『Airpower』。9月以降、Appleはなんの情報も提供していない。今ある疑問と予測を書いておく。

ApplePowerはApple製品以外のQi対応機器を充電できるのか?

この質問の回答は「ノー」。 Qi充電対応のiPhone 8/Xの充電が可能なことから、Qi充電に対応するのは間違いないが、Apple以外のQi対応機器を充電できるかは不明。筆者の予測は「できない」。

根拠はApple Watch。Apple WatchはQi対応機器だがApple純正の充電器以外では充電できない。この記事によると、Apple Watchが発する特殊な電波を検知しないと充電が開始されないそうだ。Apple Watchと同じ機能がiPhone 8/X、AirPower対応の新型AirPodsに搭載されると予測する。

新型AirPodsは登場するか?

筆者の予測は「イエス」。現行AirPodsはLightningケーブルでしか充電できない。Appleのデモでは、AirPowerでAirPodsの充電を行っているし、現行モデルでは蓋の内側にある充電ランプがケースの外側にあるので、AirPowerと同時に新型AirPodsが発売されるのは確実だ。

Qi充電に対応するにはコイルを内蔵する必要がある。新型AirPodsケースの大きさは変わっていないので、現行よりもバッテリー容量が減ると思われる。

高速充電に対応している?

これも「イエス」。 iOS 11.2からiPhone 8/Xは7.5Wの高速充電に対応している。これはAppleの独自仕様で、現在対応しているのはApple Shopで販売しているBelkin製など2機種のみが対応している。他の10Wのワイヤレス高速充電に対応している機種でも5WしかiPhone 8/Xには供給できない。どういう独自仕様かわからないが、純正機器であるAirPowerが7.5W充電に対応するのは確実だろう。

すべてのApple Watchが充電できる?

これは明確で、Apple Watch series3のみが対応とAppleが明記している。

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出典:Apple (左と中央がApple Watch series 3、右がseries 1)

初代からApple Watchは充電器の仕様が変わっていないので、初代やseries 1ができない構造的理由はないと思うが、series 3の買い替えを促すための差別化だろうか。

その他の独自機能は?

ネットであがっている噂は、以下。

  • 充電時に特別のSEが鳴る
  • 充電の状況がiPhoneで確認できる
  • 複数の機器を同時に充電できる

SEはiPhoneのiOSが対応すればよいので問題ないし、AirPodsとApple WatchはBluetooth通信でiPhoneから充電状況を確認できる。まさかAirPorwerが各機器の充電状況を把握して、iPhoneとBluetooth通信するわけではないだろう。

問題は複数機器の同時充電だろう。これがAirPowerの売りだからできて当然だが、7.5Wの高速充電ではiPhoneがかなり高温になる。バッテリー容量が少ないApple WatchとAirPodsを高速充電する必要はないと思うので5Wだとしても合計で17.5W。かなりの熱量になると予想できる。

充電器という比較的単純な構造の製品なのにAirPowerがなかなか発売されないのは、これが原因ではないかと思う。

ワイヤレス充電環境は夢

iPhoneとApple Watchはワイヤレス充電に対応しているので、筆者の環境ではAirPodsが対応すればLightningケーブルは不要になる。AirPowerの登場が楽しみだ。