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【レビュー】スマートロック「Qrio Lock(Q-SL2)」の一週間レポート。旧型から買い換える価値はある?

新型Qrio Lock使って一週間

旧型から新型Qrio Lockに買い換えて一週間。実際に毎日使って感じたことをレポートします。

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早くなった解錠

購入直後のレポートでも書いたように解錠は明らかに早くなった。旧型では数十秒待つこともあったが、新型では2秒程度。

旧型では解錠の遅さが一番の不満点だったから、この改善は非常に大きい。

Apple Watchでは失敗することがある

筆者は手動で解錠するときは、Apple Watchで操作することが多い。玄関先でiPhoneを取り出すよりもすばやく操作できるからだ。

ところが、たまにApple Watchでの動作に失敗することがある。いろいろと試すと失敗には2パターンあるのがわかった。

1つ目はApple Watchで解錠をタップして暫くすると「失敗しました」と表示がでて、解錠できないパターン。

原因は不明。Apple WatchとQrio Lockの間で通信ができていない場合に起きているようだ。こうなると、何度やってもうまくいかず、Apple Watchを再起動するか、iPhoneで操作しないといけない。

2つ目は「接続に失敗しました」と表示がでて解錠できないパターン。

これは、どうやら「ハンズフリー解錠」を実行中の場合に起きるようだ。

「ハンズフリー解錠」はiPhoneがQrio Lockの近くに入ったときに両デバイス間で通信して自動的に解錠が実行に移される。

ただ、その通信に時間がかかる場合がある。そうなると玄関先で待たされるので、Apple Watchを使って手動で解錠したくなる。

そうなると、iPhoneとApple Watch双方の通信が行われることになるので、あとから通信を開始しようとしたApple Watchからの接続に失敗してしまうのだ。

解決方法は「ハンズフリー解錠」の使用をやめるか、使用するなら解錠は「ハンズフリー解錠」機能に任せるか、どちらかだ。

やっぱり不安定なハンズフリー解錠

旧型ではβ版だった「ハンズフリー解錠」が新型では正規版になった。

Qrio社はそれだけ機能に自信があるのだろうが、新型でも不安定になることがある。

新型の「ハンズフリー解錠」はGPSで外出と帰宅を検知し、ビーコンによる通信で玄関先にいるかどうか判断する。

  1. 設定した自宅から離れたことをGPSで検知(外出と判断)
  2. 自宅に近づいたことをGPSで検知(帰宅中と判断)
  3. 玄関先にいることをビーコンで検知(ここで初めて解錠)

 している。

防犯上、解錠には慎重にならないといけないので、玄関先にいるかどうかを慎重に判断しているのだろう。玄関先に到達しても暫くしないと解錠されないことがあり、そのため、玄関先で待たされることがある。

あと、これは2度だけ起きたことだが、自宅にいるのにハンズフリー解錠が作動したことがあった。おそらく宅内にいてGPSが誤動作して外出したと判断してしまったのだろう。

この現象はβ版でも起きていた。自宅で寝ていて勝手に解錠したら危ないので、旧型では機能を停止していた。

新型ではGPSだけではなくビーコン通信でも自宅にいるかどうか検知しているようだが、鍵から離れてビーコン通信ができない状態でGPSが誤動作すると外出とみなされ、ハンズフリー解錠が設定されてしまう。

一度設定された後、GPSで正しく位置情報を検知してビーコンと通信できる場所にいると「帰宅した」と判断して解錠してしまう。寝ていて、いきなり鍵が開いてしまうのはかなり不気味だし、危険だ。

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改善の余地があるオートロック

旧型では設定した秒数後にオートロックが作動したが、新型ではドアが開いている間はオートロックが作動しないようになった。この変更で、宅配便業者の方から荷物を受け取るときに鍵が閉まることがなくなった。

それは良かったが、まだ改善する余地はある。出かけようと解錠して、靴紐を結んだり、鍵を持ったりして暫くすると自動的に鍵が閉まってしまうのだ。

ドアを開ける直前に解錠すればよいのだが、忘れ物をするなど時間がかかることもある。オートロックを一時停止するコマンド(解錠→施錠→解錠)もあるが、自宅するときに毎回行う訳にはいかない。自宅で解錠したときはオートロックを停止してくれると嬉しい。

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買い替えた価値はあったが、改善の余地あり

解錠の動作が早くなって使い勝手は大きく改善されたので、買い替えてよかった。ただ、動作はまだまだ不安定だ。アプリやファームウェアのアップデートで対処してほしいところだ。

ただ、ハンズフリー解錠のアップデートが中止になるなど、アプリ開発・改善のスピードが遅いのが気になる。

一時期よりスマートロック普及の勢いが衰えたように感じる。新しいモデルを開発するのも大事だが、問題点を改善し、既存ユーザーの満足度を上げていかないとスマートロックの未来もないだろう。

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