来年のiPhoneはポートレス?
2021年のiPhoneは1機種だけポートレス、最終的には全機種がポートレスになる噂が流れている。
EUはスマートフォンなど小型機器の充電端子を統一する決議をしていて、USB-Cポートに統一されると言われている。そうなれば、Apple製品のLightningポートは廃止に追い込まれる。E U以外ではLightningポート搭載の製品を出荷できるが、グローバルで同一製品を供給しているAppleにとってその選択はあり得ないだろう。
iPad ProやMacbookに搭載されているUSB-CポートをiPhoneにも採用すると思われていたが、ポートレス化の噂が絶えない。
ポートレスになれば防水防塵にメリットはあるし、デザイン上も有利だ。だが、端子がなくなればデータ転送、充電に使えるケーブルを挿すことができなくなる。ワイヤレス充電が普及してきたとはいえ、ケーブルで充電している人も多いだろうし、モバイルバッテリーの多くはケーブルで充電する仕様だ。
ケーブルを挿すことができなくなれば、通信機能が不調になった時に、メンテナンス・リカバリーができなくなる。
そこまでして、どうしてAppleはポートを廃止したいのだろう。考察してみます。
Appleの目的はケーブルレス
今までもAppleはケーブルを廃止することに熱心だった。2008年に登場したMacBook Airで当時のノートPCでは珍しくネットワークポートを廃止し、Wi-Fiの普及を後押しした。
2015年のMacBookでは充電ポートを廃止して充電兼データ転送用USB-Cだけを搭載した。
iPhoneのポートレス化は今までのAppleの方針に合致している。では、やはりAppleはiPhoneの全てのポートを廃止してしまうのだろうか。
Lightningポートを廃止する代わりに、iPad Proで採用しているSmart Connectorを採用するのではないか。Smart Connectorは金属部分を接触させることで充電・データ転送が可能な端子だ。Sumart Connectorならケーブルを廃止できるのでEUの決議にも違反しない(EU決議の目的は環境破壊をもたらす複数ケーブルの統一)。
Smart Connectorがあれば、iPad ProのようにMagic keyboardなどの周辺機器と接続できる。スマートフォンの売上が伸びなくなっている中、周辺機器を売る機会が増えるのはAppleにとって大きなメリットになる。
ワイヤレス充電が不利な充電スピードもSmart Connectorを改良すれば改善できるかもしれない。
今のワイヤレス充電はスマートフォン本体背面にQi用の充電コイルを埋め込むので、寝かして充電するか、椅子の背もたれのように伸びたスタンド型が必要だ。磁石のついたSmart Connectorなら下部を接することで充電ができるので、ワイヤレス充電台をデザインする自由度が広がる。
以前からSmart ConnectorをiPhoneをiPhoneに搭載する噂があったので、Apple社内で検討を続けていた可能性が高い。
Smart Connector搭載はあり
全ての端子を減らして無線通信だけにしてしまうのはメンテナンスなどを考えると難しいと思うが、Smart Connectorを搭載するならLightningポートを廃止できると思う。
そのiPhoneは、iPhone Xのような記念モデルになるだろう。