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「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の「夏のピルグリム」を7月18日に刊行

「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の 「夏のピルグリム」 が7月18日に発売になります。初の単行本形式の小説です。
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ABEMAアプリがアップデート。インターネットテレビからの脱出を目指す

新しくなったABEMAアプリ

iOS版のABEMAアプリがアップデートされた。

以前は、画面下部にチャンネル名が並び、左上のメニューから「テレビ」「ビデオ」などが選べたが、最新版はメニュー構成が大幅に変わった。

どうして変更されたのか考えてみます。

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 テレビからの脱却

新しいインターフェイスでは、画面下部に「ホーム」「ジャンル」「検索」「マイページ」が並ぶ。

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「ホーム」をタップすると、上部に放送中の番組が表示されて、その下にチャンネルが並ぶ。

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チャンネルの下には、過去の番組が表示されて選べるようになっている。以前なら「ビデオ」に表示された内容だ。

インターネットテレビ「ABEMA」は地上波テレビを模したスタイルでスタートした。地上波テレビと同様に番組の合間のCMで利益を出そうとしたが、予想より広告収入が伸びず有料会員を増やす方向へシフトした。

今回のテレビとビデオを融合して「ホーム」としたのは、今までの放送中の番組を中心に観せるスタイルから、プレミアム会員限定のビデオ番組の露出を増やして有料会員の収入を増やす意図がありそうだ。

「ホーム」隣の「ジャンル」は、ユーザーが好むジャンルの番組を表示する。過去の番組なので今までは「ビデオ」と表記していたが、新しいアプリでは「ビデオ」とは書かれていない。ここからもABEMAは「テレビ」というカテゴリーから脱却して、生放送もしている動画配信サービスを目指しているのがわかる。

Amazon PrimeやNetflixは生放送ではなく映画やドラマが中心だ。YouTubeはライブ放送もあるが、ライブもビデオも一般の人が作成したコンテンツが中心だ。

ABEMAは、そのどちらとも異なる独自サービスを志向している。

We版もいずれ変更?

Web版は今まで通り「テレビ」「ビデオ」が並んでいるが、こちらもアプリのようにいずれ変更されるのだろう。スマホ版の改訂が優先されたのは、若いユーザーが多いABEMAにとっては、Web版よりスマホのアプリが大事だからだ。

インターネットテレビから進化してきたABEMAが今後どのように発展していくのか楽しみだ。

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