宝島社より 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」 が発売になりました。私にとっては初の商業出版になります。
自分の小説が本屋に並ぶという中学生からの夢がようやく実現します! 興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

MENU

Apple Carはサブスクサービス? Apple Carの現状を考える

2025年にApple Car登場?

早ければ2025年にApple Carが発売されるとBloombergが報じている。Apple CarはAppleが開発していると噂されている電気自動車(EV)で、今まで規模が縮小したとか自動車メーカーに製造を依頼したとか様々な噂が流れた。Appleは噂について一度も言及していないが、多くの自動車関係者がAppleに転職しているので、開発しているのは間違いなさそうだ。

Apple Carの噂が出てから随分日が経つ。自動車業界の現状とApple Carのポジションを考えてみます。

f:id:tkan1111:20211120122949p:plain

巨大市場である自動車産業

自動車の総生産額は全世界で3兆ドルを超えていて、消費者向けの産業では世界最大だ。ここにAppleが参入する第一の理由がある。わずか1%のシェアでも300億ドルにもなり、iPhoneの生産額を上回る。飽和状態になりつつあるスマートフォンの次にAppleが成長するためには新たな巨大産業への参入が不可欠だ。

Appleが自動車産業に参入するもう一つの理由がEVの存在だ。長い歴史があるレシプロエンジンは既存の自動車メーカーが特許を多数保持しているので、これから参入するのは容易ではない。EVは歴史がまだ浅く、テスラを見てもわかるとおり新規参入が可能な分野だ。EVは走るコンピューターと言われていて、ふんだんに使われているIT技術は、Appleの得意分野だ。

加速するEV

生命の安全に関わる自動車開発には慎重さが求められるので、開発に時間がかかる。

だが、Appleに残された時間はそれほど長くない。カーボンゼロを合言葉に各国がエンジン自動車からEVへの転換を積極的に進めているからだ。各国が2030年から2050年にガソリンエンジンを全廃しようとしている。

テスラは普及価格帯のEVの開発を進めていて、10年以内にはEVの覇権を握るメーカーが決まると言われている。

Appleとしては遅くても5年以内に参入したいところだ。2025年に発売できたら、良いタイミングだと思う。

Apple Carはサブスクサービス?

自動車の販売は開発すれば終わりではない。スマートフォンよりはるかに大きいので製造、運搬、そして販売するディーラー、修理・整備できる整備工場などが必要だ。全世界でそれらの設備を用意するにはとてつもなく時間がかかる。製造は他の自動車メーカーに委託することはできるが、販売網の構築はなかなか難しい。自動車を並べて展示する設備も必要だ。最近はホンダなどがネット販売を始めたが、数百万円もする商品をネットで買う人は限られるだろう。

そこでApple Carはサブスクサービスで提供されるという憶測が生まれる。購入するのではなく、レンタカーのように借りるだけなら設備投資の負担は減る。カーシェアリングのようなサービスなら、街の駐車場にApple Carを止めておけば良い。

ユーザーが所有しているわけではないので、整備も計画的にAppleが行うことができる。

しかもAppleが目指すのは完全自動運転らしい。運転する喜びを感じるものではなく、利便性が重要視されそうだ。

サブスク加入者は、予約したApple Carの元へ赴き、行き先を入力する。あとは座席でiPhoneでもiPadでも操作していれば目的地へ到着する。

無人での運転が許されるようになれば、予約した日時にApple Carが自宅に来てくれるかもしれない。

新しい交通インフラになる?

Apple Carは従来の自動車のように「所有する」ものではなく、新しい交通インフラとして提供される可能性はある。

環境のことを考えるなら、所有するよりも共有する方が未来的だ。

ただ、Appleブランドの製品を「所有する喜び」というものがAppleを支えてきた。そういったユーザーにはApple Carを販売するのか、それとも環境問題を考慮して、新たな価値観の創造という方向へ進むのか注目だ。

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は小説家です。
ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
Kindle Unlimited会員ならすべて無料、非会員の人にも99円からご用意していますので、お読みいただけると幸いです。感想もいただけたら感涙でございます。