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Appleがスマートグラスを発売する5つの理由

スマートグラスを2020年に発表?

2020年にAR機能を搭載したメガネをAppleが発売するとBloombergが報じた。スマートグラスというとGoogleが発売した「Google Grass」があるが、現在は法人向けのみで一般ユーザー向けには販売していない。

ARを活用して、現実の風景に情報を加えた画面をレンズに映すスマートグラスは未来的で、需要がありそうだが、売れたデバイスは過去にひとつもない。

それでも、Appleはスマートグラスを発売する可能性は高いと思う。

その理由を記します。

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次の成長ドライバーが必要

Appleは、iPod、iPhone、Apple WatchとAppleは新しい製品を開発し、成長してきたが、Apple Watchが発表してから、新しいジャンルの製品をAppleは発売していない。

最近のAppleはハードウェアだけではなく、Apple TV+などのサービスを提供し、新たな成長ドライバーとしようしているが、Netflixなどの競合サービスも多く、成功するかどうかは不透明だ。

競合が少なく、真似をしづらいハードウェアを発表して、新たな成長につなげたい時期だ。

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自社のサービスを拡販するため

新たなサービスである「Apple TV+」「Apple Arcade」をAppleはこの秋に開始する。ふたつのサービスは今のところApple製品でしか利用できない。スマートグラスがあれば、どこでも気軽にサービスを楽しめる。

競争が激しいサービス分野で有利なポジションに立つために、自社サービスが使えるデバイスを増やす必要がある。

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時間の取り合い

現代の娯楽は「時間の取り合い」とよくいわれる。テレビ、映画鑑賞、読書、ゲームなどの様々な娯楽が、限られた余暇の時間を取り合っている。自分のサービスを消費してもらうためには、ユーザーの時間を奪わないといけない。

ところが、余暇の時間は限られている。どんなに優れたサービスでも自宅で毎日10時間消費してもらうのは難しい。ちょっとしたスキマ時間でも自社サービスを使ってもらいたい。スマートグラスがあれば、移動中や電車に乗っている時間でも、サービスを消費してもらえる。

ナビゲーションの限界

カーナビゲーションは、今やスマートフォンに欠かせない機能だ。最近ではカーナビだけではなく、徒歩でのナビゲーションも進化してきている。

方向音痴の人に徒歩ナビは嬉しい機能だが、スマホの画面を見ながら歩くわけにはいかない。AirPodsなどのイヤホンを装着すれば音声のナビゲーションは聴けるが、地図が苦手な人には音声だけでは、自分がどちらへ進んだら良いかわからない。

最近、GoogleがARナビを始めた。スマートフォンのカメラで取り込んだ現実の風景にナビゲーション表示をかぶせる機能だ。

これは非常にわかりやすいが、社会問題となりつつある歩きスマホをしなければならなくなる。

メガネのレンズにナビゲーションを表示してくれれば、歩きスマホの問題も解消する。

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新しいジャンルを開拓するのがApple

他社が販売しているが成功していないジャンルの製品を自社で開発し、成功させるのはAppleの十八番だ。iPhone発表以前にもBlackBerryのようなスマートフォンはあったし、スマートウォッチも存在していたが、大成功を収めている企業はなかった。

そういうジャンルに、高品質なデザインと高いブランド力を背景にして成功を収め、ブルーオーシャンのジャンルをAppleは勝ち取ってきた。

スマートグラスでも、同様の戦略をAppleが取る可能性が高い。

スマートに開発できるかが課題

次の成長ドライバーとしてAppleがスマートグラスを発売する可能性はあると思う。課題は省電力化だろう。メガネとして装着するためには軽く作る必要があるが、そうなると軽いバッテリーしか内蔵できず、稼働時間が短くなる。常時使用しないとしても、数時間は稼働して欲しい。AirPodsのようにバッテリーをケースに内蔵して、格納している時は充電することを考えているかもしれない。

デザイン性が高いスマートグラスを開発できれば、新たな定番商品として「Appleグラス(Appleレンズ?)」が登場する日も近いだろう。

 

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は小説家です。
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