「Alexa、Apple Musicをかけて」
日本のAlexa端末がApple Musicに対応した。英語圏以外では初めての対応で、Amazonが日本市場を重要視していることの証左だ。
実際に試してみました。
今までのAlexa端末はSpotifyとAmazon Musicしか音楽サービスを利用できなかった。
従来のAppleは、自社デバイスでしか自社サービスの利用を許可していなかったが、近年は方針を転換した。ソニーなど他社製のテレビにAirPlay 2機能を解禁し、英語圏のAlexa端末ではApple Musicを聴くことができるようになっていた。
低迷しているiPhoneの売上を補完するために、サービス事業の強化が必要と判断したのだろう。
Apple Musicのセットアップ方法
- アプリ「Amazon Alexa」を開く
- 左上の三本線をタップし、メニューから「スキル・ゲーム」→「検索」を選び、「Apple Music」と入力
- 「有効にして使用する」をタップし、Apple IDとパスワードを入力
- アクセスリクエストを「許可」するとApple Musicがリンクされ、Amazon Alexa端末でApple Musicを利用できるようになる
- Apple Musicをデフォルトの音楽配信サービスにする場合は、「ミュージックの設定にアクセス」→「Apple Music」にチェック
使用方法
デフォルトのサービスとした場合は、「Alexa(ウェイクワード)、音楽をかけて」で聴くことができる。デフォルトでない場合は、「Alexa、Apple Musicをかけて」と命令する。「Alexa、プレイリストのXXを再生」でApple Musicのプレイリストも再生できる。
Appleの方針転換に賛同
日本では未発売のHomePodは高価格で後発ということもあり、Amazon EchoとGoogle homeの後塵を拝している。
もともとHomePodはスマートスピーカーというより音声コマンドに対応した高級ワイヤレススピーカーとして設計されたので、Alexa端末とはジャンルが異なる製品なのだが、自社の音楽配信サービスを拡充するためには、HomePodでは限界がある。
Apple Musicが他社サービスに対応したのには、こういった背景がある。
理由はどうあれ、色々な端末でAppleのサービスが使えるようになるのは選択肢が増えるので歓迎だ。Apple TVやこの秋登場するApple TV+も他社デバイスに対応してくれると嬉しい。