DAZNが値上げした理由
すでに大きく報道されているが、スポーツ動画配信サービス「DAZN」が月額1925円から3000円へ2月22日をもって値上げすると発表した。
ライブコンテンツとオリジナルコンテンツを増やしていくためには値上げが不可欠だとDAZNは説明している。
Netflix、Amazon Primeなどの値上げは500円以下だったので、突然の1.5倍近い値上げに驚いた方も多い。
ここまで強気に値上げできた背景は、DAZNが唯一無二のコンテンツを多く抱えているからだろう。サッカー日本代表戦やAFCアジア予選を日本で観戦するにはDAZNに入るしかない。他の選択肢がないのだ。
最近はオリジナルコンテンツも多く、サッカーだと元日本代表の内田氏の番組、プロ野球もドキュメンタリーなどのコンテンツを制作している。
プロ野球やJリーグは他にも観戦する方法があり、単体では月額3000円より安いサービスもある(パリーグ主催試合だけなら月額508円のYahoo!プレミアム会員なると観ることができる)が、複数ジャンルの観戦をするなら、3000円でもDAZNが最も安いだろう。
ただ、海外のDAZNはもっと安い。アメリカでも2019年に値上げされたが月額19.99ドルなので、日本の方が割高だ。日本で人気なJリーグ、日本代表戦のコンテンツを入手するのにコストががかかったためだろう。
値上げするDAZNだが、今なら安く入ることができる。その方法をご紹介します。
DAZN for docomo
docomoと提携している「DAZN for docomo」は月額1,925円で、2月22日の時点では値上げしないと表明している。auなど他の提携サービスは2月22日に値上げされるが、docomoだけは特別らしい。
ちなみに、docomo携帯ユーザーでなくても、dアカウントがあれば誰でも加入できる。
どうして、docomoだけ特別扱いなのか公表されていないか、docomoが差額を払っているとは考えにくいので、docomoとDAZNの契約でXX年XX月まで1925円と契約したのだろう。DAZNはグローバルで体制を変更したので、おそらく前体制の契約なのだろう。
他の連携サービスと同様にいつ値上げされるかわからないのが、難点だ。DAZN for docomoには年間契約がないので、値上げされた翌日から新しい価格で払わないといけない。
DAZN年間購入パス
DAZNは年間契約すると19,250円になり、月額換算では約1600円と安くなる。値上げしても年間契約は有効なので、期限切れギリギリに申し込めば、一年間は安いまま視聴できる。年間契約よりDAZN for docomoの方が安いが、docomoはいつ値上げになるかわからないので、一年間安い金額が保障される年間プランとどちらを選ぶかは悩ましいところだ。
年間購入パスに記載されているDAZNギフトコードを入力することでサービスが開始される。ギフトコードの期限が切れる直前に入力すれば、その時点から一年間安い価格で視聴できることになる。
値上げ後の年間プランは一括払いだと27,000円、月額2,250円なので、毎月600円以上安いことになる。
DAZNプリペイドカード
コンビニなどで販売されているDAZNプリペイドカードも、期限内なら安い価格で視聴できる。予算と視聴したいコンテンツのシーズンによって、1ヶ月から12ヶ月まで選べるので年間視聴プランよりはフレキシブルだ。
・1ヶ月:1,925円
・3ヶ月:5,775円
・6ヶ月:9,625円
・12ヶ月:19,250円
大幅値上げは成功するか?
今回の大幅値上げを一時的に回避する方法はあるが、いずれは新料金で払わないといけない。果たして今回の値上げは成功するだろうか。以前よりは人気は落ちているとはいえ日本代表戦はビッグコンテンツだ。その日本代表のアウェイの試合を観るにはDAZNに入るしかない。さらに、まだ発表されていないが今年のW杯の視聴はどうなるかも気になるところだ。
問題はもし失敗したときにどうなるかだ。アウェイの日本代表戦とAFCがDAZNが独占できたのは、高騰した放送権を日本のテレビ会社が高額で支払えなかったのが原因の一端だ。
今回の値上げで視聴者が減り、日本でのDAZNのビジネスが失敗して撤退すると、国内で日本代表戦が視聴できなくなる可能性がある。同じく高騰しているW杯の視聴もどうなるか不透明だ。
Jリーグやプロ野球は他にも視聴できるサービスがあるからいいけど、DAZNの視聴者数が今後増減するか、サッカー日本代表ファンなら気になるところだ。