M2 Pro / M2 Max発表
AppleはM2 Pro / M2 Maxと、それを搭載するMacbook ProとMac miniを発表した。ところが、なぜか新型iMacは発表されずに、いまだにM1搭載のままだ。
M2チップはM1からのマイナーチェンジで、MacBook ProもMac miniも筐体は変わらずに内部だけを変更した。変更するのにそれほど手間がかからないと思われる。
依然としてM1を搭載しているMacはiMacとMac Studioしかない。Mac StudioはM1 Ultraを搭載しているので、モデルチェンジするにはまだ未発表のM2 Ultraが必要だ。
M2が発表されてずいぶん時間が経つのにiMacにはM2が搭載されない理由を考えてみます。
2年間のモデルチェンジ
Intel時代は毎年新しいチップにアップデートしていて、Macbookは毎年モデルチェンジすることが多かったが、Appleシリコン搭載のMacのモデルチェンジはどうやら1年ではないようだ。
今回モデルチェンジしたMac miniは、2020年11月30日にM1搭載版を発表し、2023年1月18日にM2版を発表した。モデルチェンジまで2年以上経過していた。
M1搭載iMacを発表したのは、2021年4月20日で、現時点ではまだ2年が経過していない。現行iMacはフルモデルチェンジしてボディを刷新した。多額の開発費用をかけているので、資金を回収するためにモデルチェンジを遅くしているのだろう。
一体型デスクトップ不振
昨年のPCの売り上げは前年比マイナス16.5%と大不振だった。コロナ禍の巣篭もり消費需要が消え、インフレによる景気後退が原因だ。特に、一体型デスクトップPCの売り上げが落ちている。デスクトップの中でゲーミングPCは好調だが、スペックと拡張性に限界がある一体型デスクトップPCを選んだ人は少なかった。
一体型デスクトップPCは中途半端ではある。ゲーミングPCのように拡張はできないし、ノートPCのように持ち運べない。
iMacの販売台数は公表されていないが、Windows PCと同様にそれほど売れていないのかもしれない。
M2 Ultra待ち?
Mac miniのようにM2チップ搭載版をサイレントローンチしても良いと思うが、そうしないのは、未発表のM2 Ultraの開発を待っているのだろうか。
しかし、どちらかというとカジュアルな用途で使われるiMacにM2 Ultraを搭載するとは考えられない。M1 ProとM1 Maxも搭載していないし。
春のイベントで発表?
フルモデルチェンジしたばかりなので、このままiMacを廃止するとは考えにくい。現行モデルから2年が経過する今年の4月にM2搭載版を発表するのではないか。
同時に、M2 Ultra搭載Mac Studioや初のAppleシリコンを搭載したMac Proも発表すると思われる。