郵便局での取り扱いを縮小
楽天モバイルは、郵便局での取り扱いを減らすと発表した。4月末までに280ヶ所から80ヶ所に取扱店を減らすそうだ。
楽天モバイルは契約者数を増やすために取り扱い店舗を増やしてきたが、方針が変更になった。どうして楽天モバイルが郵便局店を減らすのか考えてみます。
楽天モバイルが取扱店を減らす理由
楽天モバイルが郵便局で取り扱うようになったのは、契約者数を増やすためだった。3大キャリアに追いつくためにネットだけではなく、契約できる実店舗を増やしていった。ソフトバンクが契約者数を増やすために実店舗を全国各地に大量に出店したのと同様な戦略だ。契約者数は、実店舗の数と密接な関係がある。説明が必要な携帯電話の契約は、詳しい人ではないとネットだけでは難しい。対面で説明を受けられる店舗を望む人は多い。
だが、昨年、状況が変わった。大幅赤字を計上し続けた楽天モバイルは、コストを削減する必要に迫られた。1GB未満無料プランを廃止して、契約者数を減らしてまで赤字縮小に努めてみた。
今回、郵便局の取り扱い店舗を減らしたのは、コスト削減の一環だろう。成果が出ていれば郵便局の店舗も残したのだろうが、コストほど契約者数は増えなかったのだろう。
コストを減らしながら契約者数を増やせるのか
基地局を増設・維持するために携帯電話事業は莫大な費用がかかる。それでも黒字にするためには、契約者数を増やし客単価を高めるしかない。
今回の取り扱い店舗の削減は、コスト削減にはなるが売り上げ増大には繋がらない。今の契約者数で楽天モバイルが黒字化するのは容易ではない。
プラチナバンドがなく、回線品質では3大キャリアに劣る楽天モバイルが黒字化できるほどに契約者を増やすことができるか。楽天モバイルの困難はまだ続くと思われる。