格安SIMの弱点をカバー
いわゆる格安SIMと呼ばれるMVNOを利用している人は多いと思う。月額料金が安いのは良いけど、欠点はユーザーからのアクセスが多い昼休みにネットワーク速度が遅くなる回線が多いことだ。外出先で「遅いな」と思うと大抵12時を回っている。
この欠点を解消する方法が「デュアルSIM」だ。最新のiPhoneなどデュアルSIMに対応している端末は多い。デュアルSIM端末なら、MVNOの他にドコモなどの3大キャリア、1GB未満無料の楽天モバイルのSIMを入れることができる。
昼休み以外はMVNO、昼休み中だけは別のキャリアへ変更すれば、ストレスなく使うことができる。
昼休みにモバイル回線を簡単に切り替える方法をご紹介します。
昼休みにモバイル回線を簡単に切り替える方法
例によってiOS「ショートカット」を使う。だが、モバイル回線を自動的に切り替えるショートカットは設定できない。仕方がないので、モバイル回線を変更する画面を自動的に表示させるショートカットを作成する。
- iPhoneで「ショートカット」を開く
- 「オートメーション」タブ → 右上の「+」をタップする
-
「個人用オートメーションを作成」をタップ
-
「時刻」をタップ
-
「時刻」を「昼休み開始時間」に合わせる(ここでは12:00)
-
「繰り返し」の「毎週」をタップして、実行する曜日を設定する(ここでは土日休み)
-
右上の「次へ」 → 「+アクションを追加」をタップ
- 「Web」→「URL」の「URL」をタップ
-
URLに下記のアドレスを入力して「次へ」をタップ。このURLは「URLスキーム」と呼ばれるもので、iOS内の「設定」を直接呼び出すことができる
「prefs:root=MOBILE_DATA_SETTINGS_ID&path=CELLULAR_DATA_OPTIONS」
-
「実行の前に尋ねる」をオフにして「完了」をタップ。これで、平日の12:00になると、モバイル通信切り替え画面に自動的に遷移する。
- 今度はオフにするための設定を行う。「オートメーション」はコピーできないので、1番から繰り返す。ただし開始時間を昼休み終了時間に変更する
自動で切り替えると嬉しいけど
前述の通り、モバイル通信を自動的に切り替えることはできないが、このオートメーションを設定すれば、1タップで回線を切り替えることができる。
昼休み終了時間にも自動的にモバイル通信切り替え画面が表示されるので、本来使いたくない回線のままにしてしまう失敗が減る。
このショートカットを利用すれば、MVNOと楽天モバイル双方のSIMを入れておけば、昼休みだけMVNOより比較的高速な楽天モバイルに切り替えることができる。昼休みだけの使用なら、1GBを超えることも少ないだろうから楽天モバイルの支払いを無料で運用することができそうだ。
毎日2回も画面が勝手に表示されるのが面倒なら、「オートメーション」ではなく「マイショートカット」にこのショートカットを設定してホーム画面に置き、昼休み時間終了時だけ「オートメーション」に設定しておけば、昼休みに遅いと感じた時だけホーム画面のショートカットをタップする。昼休み終了時には画面が自動的に表示されるので、「切り替え忘れ」を防ぐことができる。
デュアルSIMで運用している人はお試しください。