宝島社より 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」 が発売になりました。私にとっては初の商業出版になります。
自分の小説が本屋に並ぶという中学生からの夢がようやく実現します! 興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

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2021年回顧。小説編

めちゃめちゃたくさん読まれた

2021年の自作の小説について振り返ります。最大のトピックスは、Kindle Unlimitedでめちゃめちゃよく読まれたことです。昨年に比べて数倍、過去最高を更新しました。

読んでいただいた方、本当にありがとうございます。感謝感謝です。毎日誰かが読んでいただいている事実より励みになることはありません。365日誰も読まない日は1日たりともありませんでした。

どうして、こんなにいきなり読まれるようになったのか。しょっちゅうキャンペーンをやっているので、アンリミユーザーが増えたのが理由のひとつですかね。でも、ランキングを見る限り、サービス全体の読者数が大幅に増えた印象はありません。読者数が増えているなら、同じKENP数でもランキングが下がるはずですから。

作者については、昨年11月に出版した「月の娘にスープを送る」が人気だった影響があると思います。今年最も読まれたのが本作でした。「月の娘」を読んでいただいた読者が他の作品にも手を伸ばしてくれたのだと思います。嬉しいことです。

あと今年は3作品を出版したこともあるのでしょうかね。一年間に3作品を出版した年はなかったんじゃないですかね。SFミステリー、ラノベ風、将棋とジャンルはバラバラ。そのときに興味があったものを書くので、統一感がないです。こういうのって読者の人にとってどうなんでしょう。ミステリー作家にはミステリーを求めちゃいますよね、やっぱり。
よくいえば多種多様な、悪くいえば節操がない新作を振り返りたい思います。

コクーンマンションへようこそ

2021年8月出版。普通の分譲マンションが突然謎の膜「コクーン」に囲まれてしまった話です。分譲マンションって住民同士は赤の他人なのに不動産を共有して運命共同体みたいになっているのが面白いと思ったのが始まりでした。住民から選出される理事長という仕事もおかしく、右往左往する理事長を主人公にしました。管理人といえば「めぞん一刻」の音無さんのイメージなので、管理人さんは女性です。
書き始めた当初はコクーンの正体について明確に決めていなかったのですが、コクーンの正体をリアルに説明しようとしたら、結構おおごとになってしまいました。コクーンは謎のままで、マンションの住民の話でもよかったと今でも思います。そういう話をもう一度書こうかな。本作は、おかげで後半の意外性ではナンバー1の作品になっているかと。

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IT社長が勇者に転生した件について

2021年6月出版。現状に不満をがある若手IT社長が交通事故に遭い異世界へ転生されてしまうお話。
いかにもラノベにある筋書きですが(わざとです)、違う点は培ったビジネススキルで問題を解決していくことですかね。
あと、もうひとつ通常の異世界ものとは決定的に違う点があります。そこは読んで体験してみてください。
作者としては前半も後半もとても好きな話なので、もっと多くの人に読んでもらいたいと思います。

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磐田の棋理

こちらは将棋の話。藤井聡太さんの活躍で将棋を観初めて、がっつり立派な「観る将」(将棋を観る専門の人)になりました。観る将をやって覚えた将棋の知識を全て投入した作品です。
冴えない棋士が人生の一発逆転を狙う話なので、中年の方への応援歌にもなっていると思います。
目指したのは将棋版「ロッキー」です。将棋番組の解説にきた中年棋士がモデルにしました(もちろん経歴などは全て創作です)。観る将の人ならどの棋士がモデルかわかるかもしれません。

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ペーパーバック出版

Kindleでペーパーバック出版が可能になりました。原稿と表紙をアップロードしておくと、オーダーが入ったときにオンデマンドで印刷して発送してくれます。どうしても紙の本じゃないとダメの人はいますからね。献本には最適。
原稿は電子書籍と同じなので簡単に用意できますが、本の背と背表紙の準備が結構大変。ページ数によって厚さが変わるので。
もうひとつの問題はバカ高いこと。一冊ずつ印刷しているから仕方がないけど、300ページぐらいで1700円超えると買う人は少ないかと。そもそもKindle Unlimittedのお客様が圧倒的に多いので、電子書籍でも書籍を購入する人は少数派ですからね、うちの場合。

2021年ランキング

1位 月の娘にスープを送る

2位 二億円のドーナツ

3位 箱の中の優しい世界

4位 哀しみアプリ

今年一番読まれた作品は2020年出版した「月の娘にスープを送る」でした。今までずっと「哀しむアプリ」が一位だったのに驚きでした。どちらもITを題材にした物語です。「箱の中の優しい世界」6位の「Ork」も読んでもらえているので、IT関連が人気なんですよね。やっぱり、作家は執筆するジャンルを特定した方が良いのかな。
「IT社長」はAmazonでうけると思って書いたけど、あまり伸びず。ラノベファンはKindleのお客様と合わないのか、作者のお客様が求めていないのか。
タイトルがラノベっぽいからよくないのかと思い、タイトルを変更しようとしたら、一度出版したら変更できないのですね(当たり前か)。

2022年は?

来年も何冊か出版の予定をしています。すでに一冊は出版準備に入っていますので、年明けに無料キャンペーンを行う予定です。こちらは100%の恋愛小説を目指して書いた作品です。
あ、その次も恋愛小説ですが、主人公は女性です。男性と女性の恋愛ものが続きます。
と言っても、真っ直ぐ書けないのが作者の悪いところで、どちらも色々と起きて、後半はえらいことになります。
その次は、まだ考えていませんが、もう一冊出したいですね。SFになるかもしれません。
今年は大変お世話になりました。来年も本ブログともどもよろしくお願い申し上げます。
良いお年を!
IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は小説家です。
ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
Kindle Unlimited会員ならすべて無料、非会員の人にも99円からご用意していますので、お読みいただけると幸いです。感想もいただけたら感涙でございます。