新型iMac登場!
昨日のiPad miniとiPad Airに続いて、今日は新型iMacが発表された。
2017年6月以来2年ぶりの刷新で、CPUやGPUなどが進化した。どうして来週のイベントではなく、Appleはサイレントローンチで発表したのだろう。
背景を考えてみます。
マイナーアップデートの内容
今回の変更で、筐体は一切変更されていない。2018年に発表されたiMac Proのようなベゼルレスディスプレイにはならなかった。
内部スペックの変更だけのマイナーアップデートレベルの変更なので、イベントで大々的に発表する内容ではなかったのは理解できる。
新サービスの発表に時間をかけるため
連日の新ハードウェアの発表は、来週のイベントが全く別のタイプの発表ということを意味する。
噂されている「定額動画配信サービス」と「雑誌読み放題サービス」開始の発表だろう。
iPadが6モデル体制になり、需要は決して大きくないデスクトップPCをMac mini、iMac、iMac Proの3モデル体制をAppleが維持するのは、ハードウェアの売上が停滞しつつあるからだ。小さい需要も取りこぼさないように多数の選択肢を用意しようとしている。
今のAppleにとってサービス部門の売上拡充は絶対に外せない。新サービスを成功させるために時間をかけて発表するつもりなのだろう。
動画配信サービスは、自社制作のオリジナルムービーの質と量が他サービスとの差別化になる。Netflixなど先行するサービスに追いつくためには、オリジナルムービーや撮影体制を発表する必要がある。映画の紹介にはどうしても時間がかかる。
その十分な時間を確保するためにハードウェアの発表をサイレントローンチに切り替えたと思われる。
Appleによる実験
連日のサイレントローンチは過去に例がない。昨日のAppleのサイトはメンテナンス中にならなかったのに、iMacは発表された。一昨日のメンテナンスで、iMacも含めて新製品の発表を仕込んでおいたに違いない。
噂によると新型iPod Touchの発表も予定されているらしい。新型AirPods 2もサイレントローンチされる可能性もある。
最大限の効果を発揮するためにAppleのイベントは周到に用意されていて、リハーサルも入念に行われる。当然、コストもバカにならない。
サイレントローンチでも、そこそこの成果を収められるなら、Appleはイベントの頻度を減らしたいだろう。
今のAppleは多くの製品とサービスを抱えている。全ての製品とサービスをイベントで発表することはできないので、選別する必要がある。
今回の連日のサイレントローンチは、今後の発表体制を検討するためのAppleによる実験かもしれない。