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「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の「夏のピルグリム」を7月18日に刊行

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任天堂決算。Switch販売台数が23%減。次世代ゲーム機は高スペックマシン?

任天堂が決算発表

2023年第1四半3期の決算を任天堂が発表した。売上高が前年同期比マイナス4.7%、営業利益がマイナス15.1%の減収減益だった。

決算の詳細を見ていきます。

Nintendo Switchの販売台数がマイナス23%

売上高が減った主因はNintendo Switchのハードウェアの販売台数減少だ。ハードウェアの売上は前年同期比マイナス23%と大幅に減少した。

Switchの販売台数が減ったのは、世界的な半導体不足が原因と任天堂は説明している。半導体不足は事実としてあるが、直近ではかなり落ち着いている報道もある。有機ELモデルはネットでも定価で販売されている。以前ほど供給は切迫しているようでもなさそうだ。

ハードウェアでは、昨年10月発売の有機ELモデルのシェアが伸びている。一方で、Joy-Conが外れない廉価版Nintendo Switch Liteの売り上げが減っている。高価格の有機ELモデルが売れれば、製品単価は上がったはずだが、全体の利益率が悪化している。有機ELモデルの利益率が低いことを任天堂も認めているので、製造原価が高いのだろう。

ハードウェアだけではなくソフトウェアの売上も減少している。年間プレイユーザーという謎の指標を出して伸びていることをアピールしている。

ソフトウェアでハードウェア衰退をカバーできていない現状

最近の任天堂は低迷している。Nintendo Switchが登場してから5年が経過し、販売台数は下降を続けている。ユーザーの所有台数が増えれば、ソフトウェアの売上が増えそうだが、ソフトウェアの売上をカバーできるほど伸びていない。

大ヒットするソフトウェアを販売できていないのが原因だ。

今後ソフトウェア販売が挽回できる要素は揃ってはいる。9月発売の「スプラトゥーン3」はヒットするだろうし、来年春になれば「ゼルダの伝説」の続編が控えている。

気になるのは、期待されるゲームがみんな過去作の続編ということだ。Switchの時代に入ってヒットしたゲームのほとんどが続編だ。

もちろん、そう簡単に大ヒットする完全新作を開発するのは難しいが、新しいハードウェアを開発することで新しい提案をするのが任天堂のハード開発だったはずだ。Wiiではリモコン、Wii Uではゲームパッドと奇抜のハードウェアを提供することで、新たなアイディアを促してきた。その結果、WiiではWii Sportsがヒットした。

Nintendo Switchは、ポータブル機と据置機を融合し、Joy-Conという新しいリモコンを世に出したが、それを活かした完全新作のソフトウェアにヒットがないのは何を意味しているのだろう。Nintendo LABOや、リングフィットアドベンチャーなど新提案のゲームは登場したが、大ヒットとまではいかなかった。

おそらく任天堂のゲーム開発がひとつの壁にあたっているのだと思う。新しいハードウェアによる新しいゲームの提案を市場は受け入れていない。

必要なのは広いジャンルでのゲーム開発なのだと思う。任天堂が得意とする過去のキャラクタ資産を用いたゲームだけではなく、もっと重厚なゲームもユーザーは求めている。その分野は海外ソフトウェアが強く、Nintendo Switchではなく、PS5やX Boxをプラットフォームとしている。

この分野のゲームを取り入れることができる高スペックのゲーム機の開発が任天堂のゲームビジネスを拡大することになるだろうし、現状陥りはじめている苦境を乗り切ることになると思う。
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