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「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の「夏のピルグリム」を7月18日に刊行

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任天堂決算。増収増益の背後に見える次期Switchの陰

任天堂が決算発表

2023年第2四半期の決算を任天堂が発表した。売上高が前年同期比プラス5.2%、営業利益がプラス0.2%の増収増益だった。

決算の詳細を見ていきます。

Nintendo Switchの販売台数がマイナス19%

売上高は増えたが、Nintendo Switchのハードウェアの販売台数は減少している。ハードウェアの売上は前年同期比マイナス19%と前期のマイナス23%よりは改善しているが、引き続き低迷している。

Switchの販売台数が減ったのは、世界的な半導体不足が原因と任天堂は説明している。確かに主力となっている有機ELモデルは年末に向けて品切れを起こしている。

ハードウェアは品切れの問題を起こしているが、ソフトウェアの売上は増加している。790万本を売り上げたスプラトゥーン3の貢献は大きい。

円安効果

ハードウェアの売り上げが落ち込んでいるのに、売り上げが伸びているのは、円安効果だ。海外販売比率が高い任天堂の場合、円安に振れると円建ての売り上げは伸びる。

ただ、円安がハードウェアの品不足を見えなくしている。Nintendo Switchは6年目に入って、合計出会打数は1億台に到達しているが、伸びは鈍化している。

品切れのために、本当のSwitchの需要が現在どれほどなのか見えなくなっているし、円安のおかげで業績は好調に見える。

Switchの今後

「スプラトゥーン3」は大ヒットしているし、来年5月発売の「ゼルダの伝説」は大きな注目を集めている。1億台のマシンを既に出荷しているので、スプラトゥーン3に続き、ゼルダの伝説が爆発的な売上を記録するのは間違いない。

6年目となると、そろそろ次世代機の話題が出てくる時期だが、一向にその話は出ない。有機ELモデルが登場してから、まだ1年余りなので、まずは有機ELの生産を安定出荷するのが優先課題だ。

ただ、有機ELモデルは中途半端という評価もある。4Kテレビが主流になりつつあるのに、Switchは4Kに対応できていない。PS5のようにカスタムSSDによる高速ローディングにも非対応。

任天堂のハードウェアは最先端の技術を追求するものではないが、ローディングのスピードなどはゲーム体験に大きく影響する。Switchのスペックは現代のゲーム機としては大きく劣る。ここ数年で、ゲーム機だけではなくPCでゲームを遊ぶユーザーも増えてきている。スペックは高く、高画質でフレームレートも高いPCゲームは過去にないほど定着してきている。

PS5やXBoxだけではなく、PCとも競争するために、Switchは有機ELモデルから更なるアップデートが必要だと思う。

おそらく次期モデルは、大ヒットしたSwitchから大きく変わらず、内部スペックをアップしたものになるだろう。ポータブル機と据え置き機を融合させた形態も変わらないに違いない。

任天堂のソフトウェアが強力すぎて、おかしなことをしなければハードウェアは売れると思う。ユーザーは任天堂のハードを使いたいのではなく、任天堂のゲームをしたいのだから。

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は高山環(たかやま かん)というペンネームで小説を書いています。
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