Powerbeats Pro登場
第2世代AirPodsの登場からまもないが、Appleはbeatsブランドの新ワイヤレスイヤホン「Powerbeats Pro」を発表した。
同じH1チップを搭載したPowerbeats ProとAirPods(第2世代)比較してみます。
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イヤホンの外観
AirPodsは第1世代と全く同じデザインで、交換可能なイヤーパッドもなく、1サイズだ。ワイヤレスイヤホンでイヤーパッドがないのって、AirPodsだけ? 耳に固定させるフックもないので、発売当初から「落ちるのでは?」と言われたが、実際に使っていて落ちることはめったにない。インナーイヤー型だが、シリコン製のイヤーチップがないので、外部の音が入り込むし、自分の音も外部に漏れる。
Powerbeats Proは、耳に固定するフックがついていて、4サイズのイヤーチップも選べる。フックの形状は選べない。イヤーチップにより耳に密着するので、AirPodsよりも音は漏れにくいだろう。
フックがある分だけPowerbeats Proの方がサイズは大きい。
どちらが優れているというより、目指す用途の違いが形状に表れている。Powerbeats Proはスポーツやダンスなど激しい運動でも外れないように設計されており、AirPodsは気軽に音楽を聴くのに適している。AirPodsはケースから外して、耳に差し込めばよい。
- イヤホンの外観:互角(使う用途によって異なる)
ケースの外観
AirPodsは蓋の部分が小さく、Powerbeats Proは蓋が大きい。取り出しやすいのはPowerbeats Proだろう。AirPodsはイヤホンを指で摘まむようにしてケースから取り出すので、落としやすい。
ただフックがついたPowerbeats ProのケースはAirPodsよりかなり大きい。というよりAirPodsのケースが小さすぎるのだ。ズボンのポケットに入れるにしてはPowerbeats Proのケースはかさばる。逆になくしづらい利点はあるが。
- ケースの外観:AirPods
インターフェイス
共通点から述べると、AirPodsもPowerbeats Proも耳に装着しただけで電源がオンになり、「Hey Siri」も使える。
AirPodsのイヤホンにはボタンが一切なく、イヤホンをダブルタップすることで4つのメニューから設定して動作を実現できる。第2世代になって反応もよくなったが、限られた動作しかできないことに不満を持つ人はいるだろう。特にボリュームを調整するのにSiriに頼まないといけないのがつらい。
Powerbeats Proには、3つのボタンがあり、2つはボリューム調整ボタン、「bボタン」は電話の応答や再生/一時停止が可能。運動しながらでも操作しやすいように考えられている。
スイッチがないシンプルなデザインは素敵だが、ボリュームぐらいは素早く調整したい。
- インターフェイス:Powerbeats Pro
防水
Powerbeats Proは「耐汗・防沫性を強化したデザインで、タフなワークアウトにも対応」と説明されているが、AirPodsは防水への言及はない。分解レポートではAirPodsは第1世代よりも防水に気を遣っているようではある。第1世代も水没しても使えた報告もあるので、そこまで神経質にならなくてもよいかもしれない。
- 防水:Powerbeats Pro
音質
密閉型イヤホンのPowerbeats Proの方が有利。Beatsブランドに汚すことないレベルの音質を実現できている。
AirPodsは第1世代よりも低音域などで進化したレポートは多いが、外部から盛大に音が入るAirPodsは音質を重視するよりも、やはり気軽に音楽を聴くためのイヤホンだ。
- 音質:Powerbeats Pro
カラーバリエーション
AirPodsはホワイト一色(噂があったブラックモデルはいずこへ?)。Powerbeats Proは、アイボリー、モス、ネイビー、ブラックの4カラーが用意されている。Powerbeats Proの4カラーはどれもなぜか地味な色ばかり。他のBeatsブランドはレッドなどがあるのに、どうしてだろう。アスリート向けを意識したから?
AirPodsのホワイトの方が目立つ。イヤホンをアピールしたい人ならAirPodsの方がいいだろう(ただし、同じユーザーはたくさんいるけど)。
- カラーバリエーション:互角
連続使用時間
AirPodsが5時間、Powerbeats Proは9時間。Powerbeats Proの圧勝だ。ケースを用いた使用時間は両方とも24時間だ。
Powerbeats Proならフルマラソンを走る際もバッテリーの心配をしなくてすむ。
- 連続使用時間:Powerbeats Pro
ワイヤレス充電
Powerbeats Proはワイヤレスイヤホン充電に対応しておらず、充電にはLightningケーブルが必要。AirPodsは、Qi形式のワイヤレスイヤホン充電が可能なモデルが用意されているが、通常モデルより5,000円高い。
5,000円払ってまでワイヤレスイヤホン充電が欲しいかは検討すべきだが、選択肢があるAirPodsの方がよい。
- ワイヤレスイヤホン充電:AirPods
価格
ワイヤレスイヤホン充電ケース付きAirPodsが22,800円、Powerbeats Proは24,800円で、2,000円の差がある。ワイヤレスイヤホン充電がないモデルのAirPodsだと17,800円なので、7,000円の価格差がある。
- 価格:AirPods
まとめ
- イヤホンの外観:互角(使う用途によって異なる)
- ケースの外観:AirPods
- インターフェイス:Powerbeats Pro
- 防水:Powerbeats Pro
- 音質:Powerbeats Pro
- 連続使用時間:Powerbeats Pro
- カラーバリエーション:互角
- ワイヤレスイヤホン充電:AirPods
- 価格:AirPods
AirPodsの3勝4敗2分けの結果となった。いい勝負だ。
見てきたように、両モデルは使用用途が異なる。AirPodsは気軽に持ち運べて、いつでもどこでも手軽の音楽を聴くことを目指しており、Powerbeats Proはワークアウトをしながら音楽を聴くのに適している。
自分が使う用途を考えて選ぼう。