1GB未満無料の楽天モバイル
1GB未満無料の楽天モバイルは使わなければ0円だし、通話も無料。契約しても損はない気もするが、いくつか気になる点もある。特にメイン回線として契約するなら注意が必要だ。
楽天モバイルと契約して利用する際に、いくつか注意する点をご紹介します。
専用アプリでしか通話できない
通話料無料になるのは、「Rakuten Link」で通話した時だけ。標準の「電話」アプリで発話した時は、有料になってしまう。
Rakuten Linkで発話するように気をつければいいけど、困ってしまうのは、折り返しの電話をするとき。2021年7月から仕様が変更されて、「電話」アプリに着信するようになった。電話を取ることができずに折り返しするとき「電話」アプリなら1タップだが、それだと有料になってしまう。無料で発話するためには「Rakuten Link」へ電話番号をコピペしないといけない。
「電話」アプリはiOSと密接に連携しているので、Safariのページにある電話番号をタップして電話をかけることができるが、無料で発話するにはこの機能も使えない。
同じiCloudのMacだと、iPhoneと連携して発話できる機能も、Rakuten Linkではもちろん使えない。
知らないうちに高額料金に
楽天モバイルは段階的に料金が上がる制度なので、使い過ぎると知らない間に料金が上がってしまう。ahamoやpovoなら自分で追加トッピング(プラン)を契約しなければ料金が勝手に上がることはない。
ほとんど使えない5G
楽天モバイルは5Gに対応しているが、エリアは非常に狭い。
左のピンクがドコモの5Gエリア、右の黄色と水色が楽天モバイルの5Gエリアだが、ドコモは面になりつつあるが、楽天モバイルはまだ点という感じだ。実際にエリア内でも楽天モバイルで5G回線を掴むのはかなり難しい。楽天も5G回線の強化を約束しているが、実用的なエリア構築されるのにはまだ暫くかかりそうだ。
3GBならPovoの方が安い
楽天モバイルは0GB未満は0円だが、1GBを超えると980円、3GBを超えると1980円になる。KDDIのpovo 2.0は3GBで税抜900円で楽天モバイルより安く、楽天モバイルが最安値とは言えなくなっている。
povoはデータ容量を使い切っても最大128kbpsで通信できるが、楽天モバイルは料金がどんどん上がっていってしまう。
MVNOなら、もっと安いプランもある。IIJmioのギガプランなら、eSIM限定だが2GB440円だ。
通話料無料は魅力的だが、制限事項を理解しよう
楽天モバイルの通話料無料は確かに魅力的だ。povo 2.0だと通話かけ放題は月額1500円もする。楽天モバイルだと1GB未満の利用なら0円で済む。
ただ、Rakuten Linkを使わなければいけないなどの制限事項を理解して契約することをお勧めします。