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「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の「夏のピルグリム」を7月18日に刊行

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Amazon PrimeビデオチャンネルがTVを破壊する

Amazon Prime videoチャンネル登場

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Amazonは、「Amazon Prime videoチャンネル」(以下、ビデオチャンネル)を日本で開始した。ビデオチャンネルは、Amazonプライム会員に他社のCSチャンネルやストリーミングサービスを別料金で提供するサービスだ。

Prime videoとの違い

  • 別料金
  • 他社サービス

他社で提供している有料サービスなので、Amazonプライム会費以外にもチャンネルごとに料金がかかる。

すべてをチャックしていないが、ドコモ提供のdアニメは元のサービスと同一料金だ。

料金が同額でも、ユーザーにとってはインターフェイスを統合できるメリットがある。通常のプライム・ビデオと同様のサイトで他のサービスの作品と並べて作品を選べるし、Fire TVなどのデバイス、Apple TVのアプリなどでも視聴できる。

チャンネルとして参入する他業者もメリットがある。会費の授受はAmazonが代わりに行ってくれるし、自社のチャンネルが膨大なAmazonユーザーの目に留まりやすくなる。動画配信に必要なインフラもAmazonが提供してくれる。

Amazonとしてはコンテンツが増えるので、Netflixなど他の動画配信サービスの争いで優位に立てる。作品を集めるためにAmazonがコンテンツ業者と個別に交渉しなくても済む。

ちょっとした違和感

ビデオチャンネルの内容は、今までのAmazonのサービスと比べて、違和感を覚えた。複雑なのだ。AmazonのサービスというとAmazonプライム会員のように、月額定額のシンプルなサービスが特徴だ。

ビデオチャンネルはチャンネルごとの料金なので割高に感じるし、チャンネルひとつずつ契約しないといけないので、面倒だ。好みの一作品を鑑賞したいのに、わざわざそのチャンネルと契約しなければならない。もちろんAmazonのサービスなので契約方法はシンプルなのだが、単作品をレンタル・購入するよりも毎月請求が届くサービスの契約は敷居が高い。

似たカテゴリーのチャンネルをまとめてパック料金にすればシンプルでお得な料金体系になると思うが、いまのところ発表されていない。

各チャンネルの独立をあえて許容して、提供業者にAmazonが配慮しているように思える。Amazonとしては、まず多くの業者に参入してもらい、たくさんのコンテンツをプライムビデオに集めたいのだろう。

その先にあるのはテレビの代替

Amazonが今までのやり方を変えてまで、提供業者の参入を促すのは、将来テレビ地上波・ケーブルテレビ・CSに対抗するためだろう。昔よりも力を失ったとはいえ地上波の影響力は今でも大きい。ケーブルテレビやCSで好みのチャンネルを契約する視聴者も多い。そういった視聴者を自社のサービス内に取り込んでしまえば、ユーザーは他のAmazonのサービスも利用してくれるだろうし、サイト内で買い物もしてくれる。

コンテンツ提供業者も自社インフラで展開するよりも低コストでサービスを提供できる。一方で、インフラをAmazonに依存してしまうリスクが提供業者側には起きる。

テレビの代替まで進むかどうかは、割高に感じるチャンネル契約料金の値下げにかかっていると思う。コンテンツ提供業者と交渉して、お得なパック料金を設定できれば、現状のケーブルテレビ・CSに対抗できる。

Amazonのインフラ依存するようになり業者の交渉力が弱まるか、それまでの間Amazonが業者に配慮し続けられるか、微妙なバランスがしばらく続くだろうが、いずれはAmazonが現状のテレビ視聴を破壊するに違いない、他の多くの業界で行ってきたように。

www.kantakayama.com