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Microsoftの早すぎる予告とストリーミングゲームの未来

ふたつの発表

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Microsoftが、自社のゲーム戦略について、ふたつの発表を行った。

ひとつは、スマートフォンなど様々なデバイスでゲームが楽しめるストリーミングサービスの提供。時期や価格など詳細は今のところ未定だ。

japanese.engadget.com

ふたつめは、次世代XBoxを開発していると発表。開発していることだけを伝え、それ以外の詳細情報は未定だ。

異例の発表の意味

まだ仕様も時期も発表できないのに、新製品を予告するのは異例だ。最新マシンであるXBox one Xが登場したのは昨年の11月だ。今の時点で新製品を予告したら、現行機の買い控えが起きる危険がある。

ストリーミングサービスも同様だ。デバイスを選ばないゲームサービスが登場すれば、ゲーム専用機は不要になる。

Microsoftとしては、このふたつをセットで予告することに意義があった。現在のMicrosoftのゲーム機事業は微妙な位置にある。

PS4、Nintendo Swtich両方のゲーム機に押されて、現行XBoxは影が薄い。欧州ではPS4、Switchが好調で、日本ではXBoxの影は限りなく薄い。ホームグラウンドであるアメリカでもPS4がXBox Oneの2倍以上のシェアを握る。

Microsoftの「辞めない」宣言

クラウド戦略に集中しているMicrosoftがゲーム機事業を辞めるべきという提言もでていたが、今回の予告は、その憶測を覆した。撤退の噂が立てば、サードパーティベンダーはそのゲーム機用の開発を敬遠する。

一方で、ゲーム機だけではなく、好調なクラウド事業とも繋がるストリーミングサービスをPRしたい意図も見える。

ただストリーミングサービスだけだと、ゲーム機は開発しないととられてしまうので、ゲーム機の開発継続もあえて宣言したと思われる。

ストリーミングゲームの可能性

ストリーミングゲームは今後成長する可能性が高い。Sonyも「PlayStation Now」の拡張を計画している。Googleが進出する噂もある。

Amazonの動向も気になる。Amazonがプライムサービスとしてストリーミングゲームを追加すれば、すぐに評判となるだろう。ありえる話だと思う。

読書、音楽、ビデオと自宅の娯楽を揃えてきたAmazonにとって、ゲームは自宅を制するラストピースかもしれない。