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IT・ガジェットをあれこれ語ります。Appleネタ多めです by 高山環

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iOS 16, watchOS 9, macOS Venturaの対応モデルが減った理由

WWDCで気になったこと

WWDCの基調講演ではOSのアップデートをはじめ新型MacBook Airなど多くの興味深い発表があった。

その中で、ひとつ気になったことがOSの対応機種だ。今までの印象よりも最新のOSに対応する機種が少ないような気がする。

細かく調べてみました。

iOS 16

今年秋に正式発表されるiOS 16の対応デバイスは、こちら。もっとも古い機種はiPhone 8とiPhone Xだ。どちらも2017年のモデルだ。つまり5年前のモデル以降が対応デバイスということになる。

昨年2021年発表のiOS 15では、iPhone 6s(2015年発売)まで対応していた。6年前までのモデルが対応していたわけで、今年から1年短くなっている。これはどういう理由があるのだろう。

2020年発表のiOS 14に対応するiPhoneは、iOS 15と同じで、2019年のiOS 13も同じ。つまり、今年のiOS 16からiPhone 6sとiPhone 7が一気に対象外となった。

iPhone 7とiPhone 8にはどのような違いあるのか。iPhone 8のCPUは「Apple A11 Bionicだ。A11から「ニューラルエンジン」と呼ばれるニューラルネットワークハードウェアが内蔵されている。おそらくこの機能の有無が影響しているのだろう。

今までもOS本体は対応していても写真撮影など一部の機能が非対応の場合はあった。ニューラルエンジン非搭載モデルのために、新しい機能を除外する手間は増えているだろうし、ニューラルエンジンは写真撮影以外にもさまざまな用途に使われている。

watchOS 9

watchOS 9はApple Watch series 4以降が対象だ。

2021年発表のwatchOSの対象モデルは、Apple Watch series 3以降だった。その前年のwatchOS 7の対応モデルも同じだった。

今年から対象外になったApple Watch series 3と対象モデルのseries 4の違いはなんだろう。最も大きな違いはディスプレイサイズだ。series 4からApple Watchのディスプレイサイズが大型化した。

watchOS 9には、新しい文字盤が追加される。小さいディスプレイ用に文字盤を設計する手間を省略したかったのか。ディスプレイサイズが異なれば、操作系にも調整が必要だ。Apple Watch series 3は廉価モデルとして現在も販売しているから、対象外にしたのにはよほどの理由があったはずだ。それはおそらくディスプレイサイズの変化だろう。

macOS

今年秋に発表される「macOS Ventura」の対応モデルは、2018年以降のMacBook Air、2017年以降のMacBook Proなどだ。

昨年のMontereyに対応したのは、MacBook AirもMacBook Proも2015年以降のモデルだったので、今年からMacBook Airは3年分、MacBook Proは2年分も対応モデルが減った。

MacBook Proで考えると、2016年モデルが非対象になった理由はなんだろう。2016年モデルと2017年モデルのMacBook Proは見た目も似ているし、機能もほとんど変わらない。主な違いはCPUとGPUだ。

これは推測だが、Venturaの最新機能「ステージマネージャ」のCPU・GPUへの負荷が高いのかもしれない。

対応機種が減ったのは不景気だから?

ここ数年、最新OSの対応モデルは変わらず、古い機種でも最新のOSを使うことができていたが、今年の最新OSの対応モデルは例年よりもかなり減ってしまった。

みてきたように、いくつかのモデルが非対応になった理由はありそうだ。だが、モデルによって提供される機能を絞れば、旧モデルでも最新OSに対応可能とすることができる。もちろん、それには手間とコストがかかるし、メーカーにとってあまり意味がない。

最新OSの対象外になれば、そのユーザーは最新モデルに買い替えたくなる。対応機種を減らしたのは、コストを削減し再試モデルの売上を伸ばすためかもしれないが、それはAppleしかわからないことだ。

また、直近の数年は対応モデルが減らなかったのは、iOSで古いiPhoneの動作を意図的に遅らせていたことが発覚したのも理由かもしれない。Appleはバッテリーの保護のためといっていたが、内緒でiPhoneの動作を制限したことで、「買い替え促進か?」とユーザーの反感を買った。その批判をかわすため、ここ数年は最新OSの対応モデルを減らさなかったが、そろそろ減らしても大丈夫と判断したのかもしれない。

本当の理由はわからないが、今後は新しいOSを試したかったら、新しいモデルへの買い替えを早めないといけないかもしれない。円安で製品価格が上昇しているのが気になるところだが。

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