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iPhone 14が売れていない5つの理由

iPhone 14が売れていない?

9月に発売されたばかりのiPhone 14が販売不振で減産に追い込まれているというニュースが流れている。Appleはなにも声明をだしていないので事実かどうかわからないが、BCN調べの日本のスマートフォン売上ランキングでも、iPhone SEとiPhone 13が上位に並んでいて、新モデルであるiPhone 14の姿はない。

最新モデルであるiPhone 14は11位にやっと顔を出す状態だ。

Appleのサイトでも出荷日が1〜2営業日と表示され、在庫はあるようだ。

どうしてiPhone 14が売れていないのか考えてみます。

価格が高い

iPhone 14が売れていないからといってiPhoneの人気が落ちているわけではないようだ。売上ランキングでは5位まで廉価版iPhone SEと昨年発売のモデルiPhone 13が上位を占めている。

最新モデルであるiPhone 14が売れていないもっとも大きな理由は、価格だろう。

各モデルの最低価格は、こちら。

  • iPhone 14:119,800円
  • iPhone 13:107,800円
  • iPhone SE:62,800円

昨年モデルであるiPhone 13でも10万円を超えているのには驚きだが、iPhone 14はさらに高く、約12万円もする。ちょっとしたノートPCより高い。円安が原因なのは分かるけど、スマートフォンを購入するには躊躇する価格だ。

これなら半額近いiPhone SEや少しでも安いiPhone 13を選びたくなる。

同じチップ

iPhone 14は最新モデルなのに前モデルと同じチップを搭載している。過去のiPhoneにはなかった現象で、最新チップはProモデルだけに採用された。

iPhone 14に搭載されたA15は昨年のiPhone 13、iPhone SEと同じチップだ。

A15チップの性能に不満はないが、どうせ買うなら最新チップが欲しくなるし、高性能のA15チップを半額近いiPhone SEでも体験できるとも言える。

ほとんど変わらない性能

iPhone 13とiPhone 14の性能はほとんど変わらない。メモリ容量が4GBから6GBに増えたり、カメラ性能が一部変更になっているが、デザインやノッチの形状など見た目は変わっていない(カラバリは変わった)。

毎年買い替えている熱心なiPhone信者も、さすがに今年は敬遠したんじゃないかな。

iPhoneは日用品になったから、新機能がなくてもバッテリー劣化などを理由にして、定期的に買い換える人が多いと思ったけど、目玉の機能がないと、買い換えようという気持ちも起きないようだ。

Proモデルの進化

今年のモデルではProだけが大きくバージョンアップした。ノッチの形状が変わり、カメラユニットも変更になった。

新機能を使ってみたい人は標準モデルではなくProモデルを選択したと思われる。

Proモデルの納期は3〜4週間で、iPhone 14より長くなっている。製造台数が少ない可能性もあるが、Proモデルの方は人気がありそうだ。

長くiPhoneというかApple製品を使ってきた人なら、上位モデルの新機能は、将来の標準モデルに採用されることを知っている。

来年発売されるiPhone 15かどうかわからないが、iPhone 14Proに搭載されたDynamic Islandや48MPメインカメラも、標準モデルにいずれ搭載されるはずだ。

Proに搭載された機能はどちらも魅力的だから、どうせ買うなら新機能を搭載したiPhoneが欲しくなる。

Lightningポートの廃止

EUの決議により2024年末までにデバイスの充電用端子はUSB-Cに統一される。EUだけでアジアやアメリカ市場はこの決議に拘束されることはないが、EUだけに専用モデルを製造するよりもグローバルで規格を統一する方がコストがかからないので、可能性が高い。

10月に発売されたiPadはUSB-C仕様になり、これで全iPadからLightningポートが消えた。iPhoneはLightningポートを搭載し続けているが、来年モデルはUSB-Cを搭載するか充電はMagSafeだけに行うようになるはずだ。

レガシーポートになるのがほぼ確定しているLightningを搭載したiPhoneを新たに購入するのを躊躇う人もいるのでは。

ユーザーは変化を求める

昨年と変わらなすぎるiPhone 14のスペックを見て、日用品となったiPhoneは大幅進化しなくても定期的に買い替えてもらえるとAppleが判断したと思った。

本当にそれがAppleの思惑だったかどうかわからないが、そういった考えに市場はNOを突きつけている。

スマートフォンが一般化した現代においても、ユーザーは変化を求めている。新しいデバイスが生活に潤いを与えてくれることを望んでいる。

円安の日本では値上がりしたこともあり、高い価格に見合うだけの「変化」がないと、ユーザーは容易に買い替えてくれない。

iPhone 14の販売不振が続いた場合、Appleがどのような措置をとるか興味深い。Appleが新モデルのiPhoneを値下げしたことはないが(為替変動により値上げしたことはあるが)、初めての値下げに踏み切るのか、それとも別のキャンペーンを行うのか。

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は高山環(たかやま かん)というペンネームで小説を書いています。
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