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「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の「夏のピルグリム」を7月18日に刊行

「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の 「夏のピルグリム」 が7月18日に発売になります。初の単行本形式の小説です。
興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

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Nintendo Laboに課せられた重いミッション

静かな出足

4月20日に発売された『Nintendo Labo』(以下、ラボ)の売上は静かな出足だったようだ。Amazonでも在庫はある(2018年4月21日9時45分現在)。まだ様子見のユーザーも多いのだろう。

さっそくレビューがあがっている。

gigazine.net

レビューをまとめると、

  • 作る行為が楽しい
  • ひとつ作成するのに大人でも3時間ぐらいかかる

といった内容。

完成後遊べるゲームも最初に公開されたものより「骨太」のようだ。バイクならコースを作成したり、釣りだったら魚を作ったりアクアリウムで飼ったりもできる。

youtu.be

ラボは起爆剤になるか

昨日の日経新聞にはスイッチの2年目はラボ次第」との任天堂幹部の談話が掲載されていた。一年目のSwitchは売り切れ続出で爆発的な売上を誇ってきたが、今年になって在庫も安定してきている。

スタートダッシュが良くても、すぐにブームが去ってしまうようではWiiと同じ状態になってしまう。任天堂からソフトが供給されていたときまではWiiも好調だったが、その後サードから良質なソフトが継続的に提供されずに売上は一気に縮小した。

www.nikkei.com

言うまでもなくラボは子ども向けの商品だ。今までマリオ、ゼルダとコアなゲーマー向けの商品が多かったが、ラボで子ども向けの市場を広げることができるかは、Switchの命運を占う上で重要だ。

Wiiは、シンプルなデザインのコントローラーを用意して、ゲームから離れた人を呼び戻す目的があった。そのためにコアなゲーマーはPSに流れてしまった。

その反省からSwitchでは本格ゲームを定期的に投入して、ゲーマーを取り込むことに成功したが、今度は子どもやゲームに縁遠い人を呼び戻す必要がでてきた。そのミッションを担っているのがラボだ。

当初予定になかったNintendo Labo

Wiiで苦い経験をした任天堂は、Switchでは計画的に新しいゲームを投入してきているが、ラボはSwitch開発当初の予定にはなかったようだ。てっきりラボを想定してSwitchの仕様を決めたと思っていたが、実際は逆のようだ。Switchの仕様が決定した後で、新しい遊びを作るお題のもと考え出されたのがラボのようだ。

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開発者INTERVIEW| Nintendo Labo | 任天堂

バックアッププランは?

 もし、仮にラボが失敗した場合のバックアッププランが任天堂にあるのだろうか。たとえば簡易プログラミングができる「Toy-Conガレージ」を拡張して、より本格的なゲームを作成できるようにするとか、Toy-Conのオプションを定期的に発売するとか、継続的に遊んでもらう仕組みが必要だ。

それでもラボは斬新な商品なので、失敗する可能性もそれなりにある。

もし、バックアッププランがなければSwitchがWiiの二の舞いになってしまうかもしれない。それは選択肢が減るゲーム業界にとって不幸なことだ。

Nintendo Labo (ニンテンドー ラボ) Toy-Con 01: Variety Kit - Switch

Nintendo Labo (ニンテンドー ラボ) Toy-Con 01: Variety Kit - Switch