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「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の「夏のピルグリム」を7月18日に刊行

「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の 「夏のピルグリム」 が7月18日に発売になります。初の単行本形式の小説です。
興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

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Amazon Echo Spotはスマートコンピュータ

枕元になにがありますか?

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https://www.amazon.co.jp/dp/B01J6A7CT6

皆さんは枕元に何を置いているだろうか? 少し前なら目覚まし時計があり、固定電話の子機が並んでいたはずだが、現代では充電中のスマートフォンが置いてあるのではないだろうか。

毎日充電を強いる大食らいだが有能なスマートフォンの登場で、固定電話や目覚まし時計など様々なものが消えていった。

Amazon Echo Spot日本上陸

今回日本での発売が決まった「Amazon Echo Spot」(以下、Echo Spot)は、どういうカテゴリーに入る製品なのだろう。音声認識Alexaの世界を広げたいAmazonとしては液晶付きスマートスピーカーと呼びたいかもしれないが、固定型マートフォンとも言えるし、スマート目覚まし時計ともとれる。

Echo Spotができること

  • 目覚まし時計
  • 天気予報
  • 動画 (Amazon Primeは未対応。USでは対応済み)
  • テレビ電話
  • Amazon Eco同士の内線電話
  • 家電のコントロール
  • 監視カメラ

固定型スマートフォン?

タッチパネル機能搭載の液晶モニタがついたことで、スマートフォンでできる多くのことがEcho Spotで可能になった。
言い換えれば、スマートフォンがあれば、別にEcho Spotがなくても問題ないともいえる。EchoSpotを枕元に置いても、充電中のスマートフォンもおいてあるだろうから、機能がダブる。

Echo Spotとスマートフォンの関係は、目覚まし時計と腕時計と似ている。アラーム付き腕時計を枕元におけば目覚まし時計は不要だが、それdめお人は目覚まし時計を枕元に置いた。

機能が役割の全てを決めるわけではない。生活をより便利にするためには、重複する機能をもつデバイスが複数必要だ。場所と状況によって、複数のデバイスを使い分ける。家庭のいたるところに、いろいろな時計があるように。

こちらが本命

手と目を使わずに情報を得る手段として、Amazonは音声認識システムAlexaを搭載したAmazon Echoを販売した。最初はインターフェイスを改善し、通販・ビデオなどAmazonの様々なサービスを活用してもらうのが目的だった。

Amazonの想定内だったかどうかわからないが、Amazon Echoシリーズは売れに売れて、家庭に一台から各部屋に一台のデバイスへと成長していった。

スマートスピーカーとして家庭内に入り込んだデバイスの本命は、Echo Spotのような液晶モニタ付きモデルだ。USでは7インチの画面を搭載した「Amazon Echo Show」も発売している。

客は画像を見ながら買い物をしたい。液晶モデルはAmazonの本業である通販に有効だし、Amazonプライム・ビデオを使ってもらうためにも有効だ。

スマートコンピュータの誕生

パーソナルコンピュータが誰でも使えるようになるにはキーボードがネックだった。両手と目を使い、場所もとるキーボードは気軽にリビングで使うインターフェイスにならない。

物理キーボードを排除したタッチパネルはコンピュータを身近にはしたが、キーボードと同様に両手と目を占有する。そこに現れた音声認識システムが、気軽に使えるコンピュータを再構築する。

Amazon Echo Spotは音声認識デバイスの領域を越えて、「スマートコンピュータ」といえる。多くのデバイスから得られた音声情報を元に進歩を続けるAlexaはいかにも現代的なアプローチだ。

一度ITシステムが追いやった目覚まし時計と固定電話の場所をスマートコンピュータが埋めることになる。

www.kantakayama.com