宝島社より 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」 が発売になりました。私にとっては初の商業出版になります。
自分の小説が本屋に並ぶという中学生からの夢がようやく実現します! 興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

MENU

「本が売れれば全員幸せになれる」

「本が売れれば全員幸せになれる」
このセリフは、編集者の方と話していたときに僕の口から自然に出た言葉でした。

本が売れることで、著者はもちろん、版元、書店、本を楽しんでもらえる読者、本に関係するすべての人が幸せになれるという意味です。

文芸とも呼ばれる小説って芸術の一分野みたいに捉えられることもあるので、「商品」じゃないと考える向きもありますが、僕は長年会社員だったからか、本の販売もビジネスだと考える傾向があります。

売れなければ、出版社は新作を出版できないし、著者も書き続けることはできません。読者も限られた本しか読めなくなります。
本が売れれば、出版社は新しい本に積極的に投資ができるので、新人賞を設けることができ、新しい小説家を発掘することができます。

問題はどうしたら売れるかわからないことです。単純に言えば、「良い本を作る」ことなのでしょう。素晴らしい物語を綴り、素敵な装丁で本を纏い、本の良さがわかる広告をうち、誰もが手に取れるように配本をする。
ただ、これらを完璧に遂行できたとしても、本は他の商品よりも種類が豊富なので、売れるとは限らないのが難しいところです。

まあ、そんな手法がわかっていれば、出版社も著者も苦労はしません。
わからないからこそ、本のビジネスは面白いのかもしれません。金鉱脈を探る山師みたいに。