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AirPods Proの実機レビュー。欠点が見つからない製品。Apple WatchとMacとの連携もそのまま

AirPods Proが到着

今日の午後になって、ようやくAirPods Proが到着した。

2代目AirPodsとBoseのQC30を使っているので、実機に触れるまでは本当に必要か疑問もあったが、実機を使ったら考え方が変わった。これは”買い”です。

実機レビューをします。

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セットアップはいつも通り

今までのAirPodsと同じ大きさの箱の蓋を開けると、いつもの「Designed by Apple in Californla」が印刷されたマニュアル。マニュアルを外すと、本体とご対面。今までのAirPodsのケースと比べて横に大きいが、持ってみると全く違和感がない。

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本体を箱から取り出すと、見慣れないものが。ビッグ・スモールサイズの2種類のイヤーチップが収められている。本体のイヤホンに最初からついているのはミドルサイズで、耳の形に合わせて変更できる。

他社のカナル型のように、むにゅっと押し込むのではなく、カチッとはめるようにイヤーチップをはめる。外すときは結構力がいる。

よく考えられているなと思うは、サイズを交換したときに、使わないイヤーチップをこのなかに収められること。他のイヤホンだとあまりのイヤーチップをなくすことも多かった。

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iPhoneとAirPods Proのセットアップは今までと変わらず、ケースの蓋を開けて、画面の「接続」をタップするだけ。タイミングにもよるのかもしれないが、2代目AirPodsより接続が早かった気がする。

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すでにレビューがいくつもあがっているように使い勝手は素晴らしいの一言。気がついた点を細かく書いていきます。

実機レビュー

イヤホンは違和感なし

筆者は発売以来、初代と2代目AirPodsをほぼ毎日使ってきたが、AirPods Proに切り替えても違和感は全くない。イヤホンは重くなっているはずだが、重さを感じることはない。もちろん、カナル型なので開放型である従来のAirPodsよりも耳に密着しているので、気になることはまったくない。

これは、ノイズキャンセリング機能の効能もあると思われる。ノイズがないことでAirPods Proの装着時の没入感が従来より高くイヤホンが気にならなくなるのだ。

ケースも気にならない

AirPods ProのケースはAirPodsより16mm長いのだが、代わりに少し細いのでポケットに入れていても邪魔にならない。5.6g重くなったはずだが、このケースを重いという人はいないだろう。

ケースからイヤホンを取り出すときは従来はイヤホンのハウジング部分を捻るように取り出したが、AirPods Proはイヤホンを手前に倒すようにすると取り出しやすい。

驚くべきノイズキャンセリング

AirPods Proの一番の売りであるノイズキャンセリング機能だが、相当高いレベルだ。BoseのQC30 (Bose QuietControl 30 wireless headphones)と比較すると、エアコンの空調音ではQC30のノイキャンの方が綺麗に消してくれるが、外出先の風切り音ではAirPods Proのノイキャンが大きく上回る。QC 30は風切り音が激しく、ランニングには向かなかったが、AirPods Proはその課題も克服している。

同じワイヤレスイヤホンであるソニーの「WF-1000XM3」と比較すると、どうだろう。比べた感触では、ほとんど変わらない気がする。

いずれにしろ、現状のワイヤレスイヤホンに求められるノイズキャンセリング性能の基準はクリアしていると思う。

便利な外部音取り込み機能

聴き慣れない言葉だが、「外部音取り込み機能」はマイクで外部音を増幅してイヤホンに流してくれる機能だ。このモードに切り替えると、カナル型のイヤホンを取り付けているにもかかわらず、外部音を聴くことができる(再生している音楽は停止しない)。

地下鉄のアナウンスを聞き逃したくない時や、他人に話しかけられた時に効力を発揮する。

ノイズキャンセリング機能との切り替えに時間が掛かったら使いづらいが、AirPods Proの切り替えはありえないぐらい早い。ステムと呼ばれるイヤホンの尻尾部分を長押しすると、電子音が響き、モードが切り替わる。

切り替えるモードは3種類あって、切り替えるモードの種類はiPhoneのBluetoothの設定から選べる。

切り替え時の電子音が小気味よく、モードによって音が異なるので、覚えてしまえば音を聴くだけでどのモードに切り替わったかわかる仕掛けになっている。

ソニーの「WF-1000XM3」だと音声メッセージで教えてくれるのだが、AirPods Proの切り替えは、それよりも自然だ。

モードの切り替えたときのノイズキャンセリングの効き方もナチュラルで、周りのノイズがすっと消えていくようで心地が良い 

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わかりやすい操作性

イヤホンをダブルタップする従来の方法から、今回はステムと呼ばれるイヤホンの尻尾部分をつまむとAirPods Proを操作できる。反応は非常に良く、反応すると「カチッ」と音がするので、まるで本当に物理的なスイッチを押したような錯覚が生じる。

従来のAirPodsはイヤホンをダブルタップとうまくいったかどうかわかりづらかったし、左右ひとつずつの機能しか割り当てることができなかったので、大きな改善ポイントだ。

ただ、AirPods Proは再生やスキップなどの機能を左右で変更することはできないし、曲のスキップまでできるようになったのに相変わらずボリュームの調整はSiriに任せるしかない。

ここまでできるなら、片耳のスイッチはボリューム調整に使ってもよいと思うが。

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AirPodsと変わらない接続性

AirPodsの最大の利点は、iPhoneとの高い接続性だと思う。音切れすることはほとんどなく、デバイスとの接続・切り替えも素早い。ここが「WF-1000XM3」と大きな差がある点だ。「WF-1000XM3」は従来のソニー製のワイヤレスイヤホンよりは音切れも減ったが、iPhoneで使う条件下ではAirPodsにはかなわない。

AirPods Proはノイズキャンセリング機能が追加されたにもかかわらずAirPodsと接続のスピードは変わらない(厳密に言うと、わずかに遅い気はする)。

よくなった音質

あまり良い耳を持っていると言えない筆者だが、2代目AirPodsと比べて音質は良くなったと感じる。ノイズキャンセリングの効果もあるのだが、聞いていて全く違和感がない。BoseのQC30、ソニーの「WF-1000XM3」と比べると、音質は劣るように感じるが、QC30はネックバンド型だし、WF-1000XM3は「音質優先モード」での使用という条件がつく。WF-1000XM3の音質優先モードは「回線優先モード」よりも音切れが激しくなるので、使う環境を選ぶ。

環境と耳の形状によって、音質を自動的に調整してくれる「アダプティブイコライゼーション」は動作しているかわからない。そんなことを気にせず音楽を愉しんで欲しいというのがAppleの狙いなのだから、これで良いのだろう。

何も考えず、自然に音楽を聴きたいならAirPods Proを推したい。

MacとApple Watchとの連携

同じApple製品のMacとApple Watchとの連携は従来のAirPodsと変わらない。

同じiCloudアカウントでログインしているMacなら、スピーカーアイコンまたはBluetoothアイコンをクリックしてAirPods Proと簡単に接続できる。接続速度は2代目AirPodsと同等だ(初代はデバイスの切り替えに少し時間がかかった)。

Bluetoothの設定から、AirPodsの設定ができる。左右イヤホンの長押し動作をSirかノイズコントロールから選べ、iPhoneとは別の設定も可能。筆者のMacbook Proは「Hey Siri」に対応していないので、右耳をSiriの設定にしている。

ノイズキャンセリングと外部音取り込みモードの変更はスピーカーアイコンから行う。

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Apple Watchも従来のAirPodsと同様。

ノイズキャンセリングと外部音取り込みモードの変更も、AirPlayボタンアイコンをタップして行える。

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 Apple WatchのコントロールセンターのバッテリーをタップするとAirPods Proのバッテリー残量も確認できるのも従来通り。

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ちょっと死角が見当たらない素晴らしい製品

今回のAirPods Proは、大きな欠点が見つからない素晴らしい製品だと思う。初代AirPodsが登場したときは、独特の形状が揶揄されたり、耳の形状に合わない人がいたり、ノイキャンがないなど、少なからず不満・要望もあったが、今回のAirPods Proはそんな不満もきれいに解消されている。

AirPodsとしては初物だけに、ノイズキャンセリングの性能がどうか気になるところが、初物とは思えないほど高い水準を実現している。

また、ユーザーに手間をかけさせないAppleの思想がよくでていて、ユーザーは何も考えずイヤホンを耳にさせば極上の音楽鑑賞ができる。

その代わり、カスタマイズはほとんどできず、Boseやソニーのようにノイズキャンセリングのレベルの調整もできないが、これは設計思想の違いとしか言えない。

筆者はランニング時は2代目AirPods、仕事の時はBoseのQC30を切り替えて使用していたが、今日からはAirPods Proに統一できそうだ。

AirPods Proを装着して少し走ってみたら、車の走行音がわずかに聞こえるだけで、自分の足音と風切り音もまったくしない。AirPodsやBoseのQC30だと風切り音や騒音でボリュームを上げないと音楽は聞こえないし、交通量が多い道路沿いではオーディオブックを聴くのは難しかったが、AirPods Proだと問題ない。

走ってもAirPods Proのイヤホンが落ちる感じもないので、ランニングするには最適なイヤホンだと思う。

iPhoneで音楽を聴く人には文句なくお勧めできる製品だ。

と、ここまでベタ褒めだが、ひとつだけ欠点が見つかった。スタンド型のワイヤレス充電器だと充電できないのだ。AirPodsのときは上部に配置するか、AirPodsをひっくり返せばなんとか充電できた。

だが、AirPods Prodでは、ひっくり返しても横にしても筆者のAnkerのワイヤレス充電器ではダメだった。横にするとたまにできるので、充電器の下部に何かおけば問題ないが。

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筆者は、2代目AirPodsから買い換えたが、AirPodsからAirPods Proに買い替える価値はあると思う。それだけAirPods Proは完成度が高い。

本当は2代目AirPodsと同時期に発売してくれれば余計な散財をしなくてすんだのに。。。

 

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