AirTag登場
Apple初の忘れ物防止タグ「AirTag」が発表された。すでに使用レポートがいくつもアップされているので、機能と特徴がある程度わかってきた。
できることをまとめると、こんな感じ。
- 場所を音で知らせてくれる
- 「探す」アプリで場所がわかる
- 近くにあると、そこまでナビしてくれる(iPhone 11以上)
- 拾った人にメッセージを伝える
AirTagには、なくしたものを見つけるための機能が詰まっている。すごく便利そうだし、楽しそうだから使ってみたい。では実際にどのような使ったら良いか考えてみます。
カバン
AirTagの使い道で、まず思いつくのはカバン。万が一カバンを忘れた時に、AirTagをカバンにつけておけば忘れた場所がわかる。カバンにAirTagをぶら下げるアクセサリーも数多く発売されている。
AirTagが効果を発揮するのは、外出先で忘れたケースだろう。ただ、そんなにカバンを忘れることがあるかなあ。生まれてから一度もそんな経験をしたことがない。コロナ禍で海外にも行けないし、置き引きに遭うということも考えづらい。
AirTagは設定したiPhoneと暫く通信していないと、音が鳴るそうだ。この機能はストーカー対策で、他人の持ち物にAirTagを密かに滑り込ませて位置情報を他人が把握することを防いでいる。
ということは、暫く使わないカバンにAirTagをつけたままにしておくと、勝手に音が鳴り出す可能性があるということだ。iPhoneとAirTagはBluetoothで通信するので、Bluetoothの有効範囲である約10mより遠い場所にカバンをしまっておくと、いきなり鳴り出すわけだ。ちょっと怖い。
カバンは毎日同じものを使うとは限らないから、AirTagを付け替えないといけない。忘れたら、折角買ったのにAirTagを使えない。AirTagを忘れずに付け替えることができるならカバンも忘れない気がする。
財布
落とし物の定番といえば財布。ポケットにしまったつもりで落とすことは確かにある。だけど、最近はキャッシュレスで現金を使うことが減ったので、小さい財布を使っている人も増えたと思う。筆者の財布もめちゃくちゃ小さい。せっかく小さくて軽いのにアクセサリー付きのAirTagをつけると嵩張ってしまう。小銭入れるポケットにAirTagをしのばせることはできそうだが、財布が膨らみそうだし、小銭を出すときに邪魔になりそう。
鍵
財布と同じぐらい落とすものといえば鍵だ。鍵ならキーリングをつけてそこにAirTagをぶら下げることはできそうだ。
ただ、筆者はスマートキーを使っている。Apple WatchとiPhoneで家の鍵を開けているので、物理的な鍵を持ち歩いていない。だから鍵にAirTagをつけることはできない。
AirPods
他に落としそうなもので思いつくのはAirPods。小型のケースは落としたり、カフェなどでおきっぱなししたりする可能性はありそう。
でも、AirPodsは最後に接続した場所をiPhoneの「探す」アプリで探すことができる。音を鳴らしたり、他人のiPhoneに探してもらったりすることはできないけど、落とした場所がある程度わかる。ただ自宅で見つからないような近距離では効果がない。
部屋でなくしたときのために、AirPodsにAirTagをつけたくても、AirPodsにAirTagをつける部分がないので、ケースに入れたAirPodsとアクセサリーにつけたAirTagを合わせる必要がある。
iPhone
なくしたら一番困るものはiPhoneだろう。まあでもiPhoneはモバイル通信ができるので、他のデバイスからiPhoneの位置を特定したり、リモートでロックしたりすることができる。自宅でなくしたら、Bluetooth範囲内ならApple Watchで鳴らして見つけることができる。
リモコン
自宅で見つからないものといえばリモコン。特にApple TVのリモコンは薄くて小さいので、ソファの隙間とかに隠れて探すことがしょっ中ある。
と言っても、Apple TVのリモコンにAirTagをつけるのは難しそう。リモコンをケースに入れてそこにAirTagをつけるしかなさそう。
筆者の環境では使い所がなかった
楽しそうなデバイスなので使ってみたくてあれこれ検討してみたけど、筆者の環境では使い所がなかった。
これは筆者の場合であって、普通の財布や鍵を持ち歩いている人にとっては便利なデバイスだと思います。新しいデバイスだと速攻買ってしまいがちですが、買う前に自分の持ち物とライフスタイルを考えた方が良いかもしれません。