新型AirPodsが到着
発売されたばかりのワイヤレス充電対応の新型AirPodsが届いたのでファーストレビューをお届けします。
気づいた点と気をつける点もご紹介します。
- 新型AirPodsが到着
- いい意味で変わらない外観
- 便利なワイヤレス充電。スタンド型は注意
- 体感できるH1チップの効果
- Hey Siriが面白い
- バッテリーの保ちは不明
- 音質は?
- いくつか実験
- Hey Siriとデバイス切り替えは買い換える価値あり
いい意味で変わらない外観
ファーストインプレッションは「初代と何も変わらない」だ。箱と同梱物はほとんど同じ。
箱の文字の色が少しだけ違うけど、比べないとわからない。



本体の違いは、外側のインジケーターのみ。蓋の内側にあったインジケーターがケースの外側に移動し、蓋を閉めた状態でも充電状況がわかるようになった。



初代と比較しても、違いはほとんどない。


イヤホンは本当に一緒。何も変わっていない。混ぜたらわからなくなりそうだが、iPhoneでAirPodsの名前を見れば判別がつく(一台のiPhoneに複数のAirPodsを接続する場合、同一の名前をつけることはできない)。
別に初代の外観に不満はなかったけど、新しい製品を買ったのにここまで違いがないと、新しい製品を買った気がしないのは事実。筆者の場合は2年間使った初代のバッテリーが保たないから仕方がないのだけど。
便利なワイヤレス充電。スタンド型は注意
新型の目玉の一つがワイヤレス充電モデルがあること。iPhoneとApple Watchがワイヤレス充電できるので、筆者の環境だとAirPodsだけのためにLightningケーブルを用意しないといけなかった。
といっても、ワイヤレス充電だから、置いて充電できるだけ。外部のインジケーターが光るのが目印。
まあ、これだけなのですが、注意点をひとつ。「スタンド型のワイヤレス充電器だとAirPodsを置いても充電できない場合がある」ことだ。
自宅にあったAnkerのスタンド型充電器にそのまま置いても反応しなかった。AirPodsが小さすぎて充電コイルに接地することができないようだ。
AirPodsを2つ並べて上の方で設置すれば充電できた。スタンド型の仕様にもよるので、注意が必要。


<2019/04/02 追記>
AirPodsを逆さに充電するとAnkerのスタンド型でも充電できた。スタンド型しか持っていない人は試してみてください。
体感できるH1チップの効果
外見からはわからないが、新型AirPodsはH1チップを搭載している。新しく設計されたH1チップにより、デバイスの切り替え、反応が早くなると触れ込みだが、確かに体感できる速さだ。
状況にもよるが、AirPodsを装着した時の反応は、初代より2倍程度速い気がする。iPhoneからMacに切り替えたときは3倍以上速い。Macに切り替えるときは結構待たされるイメージだったが、新型は1秒ちょっとで切り替わる。


Hey Siriが面白い
新型は、口頭の「Hey Siri!」に対応する。これが結構面白い。iPhoneのマイクが使えない状態でもSiriが使えるし、反応も早い。
iPhoneのSiriのように「Hey Siri」と言った後に「ピロロン」という音がしないので、「Hey Siri」+「音声コマンド」と続けて命令することができる。
たとえば「Hey Siri。今日の天気」と続けて話してもAirPodsを通じて回答してくれる。
ただし、「Mac接続時だと「Hey Siri!」は使えないと思われる」。
「思われる」と曖昧に言ったのは、2018年モデルの「Hey Siri!」対応のMacと接続していれば、使えるかもしれないからだ。筆者のMacBook Pro 2017モデルは「Hey Siri!」に対応していないので、AirPods接続時に「Hey Siri!」と言っても全く反応しない。
MacbookでSiriボタンを押すか、AirPodsのイヤホンをダブルタップすれば、MacのSiriが使える。
ちなみにApple Watch 4に接続時には「Hey Siri」が使えた。
バッテリーの保ちは不明
Appleの説明では少しだけバッテリーの保ちがよくなったようだけど、そこまで使い込んでいないので不明。少なくても2年落ちのAirPodsよりは、はるかにバッテリーが保ちそうだ。

音質は?
筆者の耳では新型は音量が大きく聞こえるが、音質はよくわからない。低音が若干強調されるようになった気もするが、個体差かもしれない。
いくつか実験
新旧AirPodsを同時登録できるか?
こちらは可能。新旧AirPodsどちらでも耳に装着した方と接続する。
新旧AirPodsのイヤホンを混在して利用できるか?
こちらはできない。iPhoneが1種類のAirPodsとしか同時に接続できないので無理。
ただし、新モデルをMacに繋いで、旧モデルにiPhoneに繋ぐと、両方同時に使うことができる(逆も可能)。右耳からMacの音楽、左耳からiPhoneの音楽を流すことができるが、そうしたい場面は、ちょっと思いつかない。
ちなみに片方をiPhone、片方をApple Watchに繋いで使うことはできない(新旧モデルとも)。
新旧AirPodsのイヤホンを混在して充電できるか?
これはできない。行おうとすると、下記のエラーが表示される。
旧AirPodsのイヤホンを新AirPodsのケースに両方入れても充電できそうだ。ただし、その場合、iPhoneで確認できるバッテリー状態の表示が、たまにおかしくなる。接続している新旧どちらのAirPodsのバッテリー容量を表示するべきなのか混乱するようだ。
Hey Siriとデバイス切り替えは買い換える価値あり
筆者の初代AirPodsのバッテリーが弱っていたので迷わず買い替えたが、その他の人は買い換える価値があるだろうか。
口頭での「Hey Siri」とデバイス切り替えの反応はよく、それだけでも買い換える価値はあると思う。
ただし、ワイヤレス充電対応モデルを買う価値があるかは人によるかもしれない。ワイヤレス充電モデルは、通常モデルより5,000円高い。5,000円を余計にだしてまでワイヤレス充電したいかは、その人の環境によると思う。
マグネット充電ケーブルを持っていたら、Lightningコネクタを挿す必要はなくなるので、ワイヤレス充電の恩恵も半減する。
ケーブルを本気で廃止したい人は、迷わずワイヤレス充電対応モデルを買おう。
新しいワイヤレスイヤホンを探している人は、新型AirPodsを検討してみるとよい。iPhoneに接続して使うなら新型AirPodsはベストな選択だ。
防水やノイズキャンセリング機能はないので、わかりやすいスペックでは他社に劣るが、切り替えの速さ、接続の簡単さなどスペックにでてこない部分ではAirPodsの使い勝手は他社を上回る。