動画配信サービスの解放
サブスクリプション時代になってよかったことは、企業によるサービスの囲い込みが薄らいだことだ。サブスク以前はAppleのサービスはAppleのデバイスでしか使えなかったが、サブスクが一般的になると、囲い込んで自社のハードウェアの拡販を試みるより、自社サービスに加入してくれる多くのユーザーを増やすことの方が利益が出るとベンダーは判断した。
一斉ではなく動画サービスは徐々に解放されてきた。2020年12月現時点の各デバイス別動画配信サービスの対応状況を記しておきます。
Apple TV
Appleのセットボックス「Apple TV」は販売当初Appleのサービスしか使えなかったが、今ではAmazonやGoogleのサービスも視聴できるようになり主要なサービスのほとんどをカバーしているが、地上波テレビ番組が鑑賞できる「TVer」アプリは提供されていない。ただ、iPhoneやiPadなどのApple製品を持っていればAirPlayを使ってテレビで鑑賞することは可能。
- Apple TV+、YouTube、Netflix、Amazon Prime Video、Hulu、ABEMA、U-NEXT、FOD、paravi、TELASA、DAZN
Fire TV
Amazonのメディアストリーミングプレイヤー「Fire TV」シリーズは、当初から多くのサービスに対応してきた。
Apple TVと異なり、Tverにも対応している。
- Apple TV+、YouTube、Netflix、Amazon Prime Video、Hulu、ABEMA、U-NEXT、FOD、paravi、TELASA、DAZN、Disney+、Tver
Chromecast
Googleのメディアレシーバー「Chromecast」は、当初より多くのサービスに対応している。Appleが解放したので、Apple TVにも対応した。最近、リモンコンを追加した「Chromecast with Google TV」が販売開始された。
Apple TV+には現時点では非対応だが、2021年初頭に「Chromecast with Google TV」がApple TV+に対応するそうだ。
- Apple TV+(2021年初頭)、YouTube、Netflix、Amazon Prime Video、Hulu、ABEMA、U-NEXT、FOD、paravi、TELASA、DAZN、Disney+、Tver
Tverしか違いはなかった
調べてみたら主要な動画配信サービスの中ではApple TVが「TVer」に非対応なだけが違いだった。TVerもApple TVに早急に対応してほしいが、最近新製品が発売していないApple TVへの対応は優先順位が低いのだろうか。ただ、AirPlayを用いればiPhoneやiPad、Macからテレビへ表示できる。
まあ、AirPlayを使ってしまえば、Apple TVのアプリは全て不要なんですけどね。
テレビの大画面で動画配信サービスを楽しみたいなら、この中でFire TV Stickが一番安価だ。HD版なら4,980円で購入できる。