秋に発表される新型Apple Watch Series 7
例年通りなら9月に新型Apple Watchが発表される。今年のApple Watchはどのようなスペックになるのか。
最近のApple Watchに追加された機能は、こちら。
- Apple Watch Series 3・・・GPS・Cellularモデル
- Apple Watch Series 4・・・大型ディスプレイ。心電図機能搭載
- Apple Watch Series 5・・・コンパス機能。常時点灯
- Apple Watch Series 6・・・U1チップ・血中酸素濃度センサー、高度計搭載
過去のスペック追加と、WWDCで発表された新OS「watchOS 8」から新型Apple Watchのスペックを予想してみます。
- 秋に発表される新型Apple Watch Series 7
- ディスプレイサイズは変更しない?
- バッテリー容量は増える?
- 新たなセンサーは?
- watchOS 8から考える新型Apple Watch
- カメラ搭載は?
- 出力デバイスではなく入力デバイス
ディスプレイサイズは変更しない?
Apple Watchはseries 4でディスプレイサイズを変更している。ベゼルを細くすることで表示面積を増やした。同じ周期で変更するなら、今年のApple Watch Series 7ではなく、来年のApple Watch Series 8になる。
スマートフォンと異なりスマートウォッチのサイズ変更は制限が多い。身につけるので大きくなれば腕に巻けなくなる人が出てくる。Apple Watchの場合はバンドを変更できるので、バンドを装着する金具の幅を容易に変更できない。
そもそもApple Watchのディスプレイサイズを大きくする必要があるのだろうか。最近のApple Watchは新しいセンサーを数多く搭載し、ディスプレイに何かを表示するよりも、センサーの塊というか計測デバイスとしての役割が大きくなってきている。
「iPhoneからの脱却」をApple Watchは目指してきて、LTEとGPSを搭載し、App StoreなどiPhoneがなくてもApple Watch単体で利用できることを目指してきた。
だが、Apple Watch用のサードパーティ製アプリは増えず、iPhoneの代わりという位置付けは薄らいできていると思う。
そうなると、携帯性を棄損してまで、ディスプレイサイズを大型化する必要はない。バッテリー容量を増やすなど別の理由がなければディスプレイサイズの大型化は行わないのでは。
バッテリー容量は増える?
Apple Watchへの不満でよく出てくるのが、バッテリー持続時間だ。現行モデルは最大18時間連続使用できるが、それでは短いということなのだろう。個人的にはスマホと同じように毎日Apple Watchを充電するのが嫌だったことはない。連続持続時間よりもバッテリーの充電速度の方が気になる。今よりも急速充電ができれば、入浴中に充電してそれ以外の時間はApple Watchをずっと使用できる。
ただ、Fitbitやガーミンと比較してバッテリーが保たないのは事実なので、改良される可能性はある。
新たなセンサーは?
Apple Watchの歴史は新センサー搭載の歴史でもある。GPS、心電図機能、コンパス、血中酸素濃度、高度計など、身体や周りを数値化して通知・警告してくれるセンサーを毎年増やしてきた。
コロナ禍で注目を集めているのは体温と血糖値だ。コロナに感染すれば体温が上昇するし、血糖値が高いと重症化のリスクが高まる。
だが、手首で体温と血糖値を計測するのはかなり難しい。体温は脇の下などでの計測が一般的で手首で安定した体温を計測できない。血糖値も血液検査ほどの精度が出ない。誤差が大きければ、医療機器としては役に立たないので、それらのセンサーの搭載は見送るのでは。Apple Watch series 6に搭載された血中酸素濃度センサーも誤差が大きく、参考程度でしか使えない。
追加されるセンサーは気温計かもしれない。Apple Watchの「天気」に表示される「気温」はネットから入手したデータでその場の気温ではない。センサーがあれば現地の気温もわかるし、室温もわかる。テレワークで室内にいることも増えたので、気温計があると便利では。
watchOS 8から考える新型Apple Watch
WWDCで発表されたwatchOS 8には多くの新機能がある。一番時間をかけて説明したのは、ウォレット機能の拡大だ。iPhoneにも同じ機能が追加されるが、ホテルや自宅のキー代わりにApple Watchが使えるようになる。
NFC機能を用いれば認証できそうだが、よりセキュリティを高めた新機能が新型Apple Watchに追加されるかもしれない。
カメラ搭載は?
Apple watchにカメラが内蔵されれば便利だと思う。テレビ電話ができるようになるし、iPhoneがなくても散歩中とか簡単に撮影できる。盗撮に悪用される危険性があるからか、いつまで経ってもApple Watchにカメラは搭載されない。
Apple WatchではなくてもiPhoneでも盗撮できる。盗撮を完全に防止するためには撮影する画像が猥褻なら警告・削除を自動的に行うしかないようにするしか思う(それはそれでプライバシー侵害の懸念があるが)。
カメラモジュールはかなり小型化しているので、そろそろApple Watch(無理ならバンド)にカメラ機能を追加しても良いかと思うけど。
出力デバイスではなく入力デバイス
近年のApple Watchは画面に情報を表示することよりも、センサーを増やし情報をiPhoneで参照する入力デバイスの意味合いが強くなっている。
心電図や健康状態もApple WatchよりiPhoneのが参照しやすい。今回新たに追加された文字盤「ポートレート」は情報量を増やすのではなくラグジュアリー的意味合いが強い。
今年の新型Apple Watch Series 7はディスプレイサイズの大型化ではなく、センサーやカメラなど入力デバイスを機能強化する方向に進むと予想される。