Apple Watchのメモアプリ
理由はわからないけど、iPhone純正のアプリ「メモ」はApple Watchに対応していない。おそらくiPhoneとApple Watch間の通信を少しでも減らしてバッテリーを保たせたい意図があるのだろう。
手元で買い物リストや自転車の鍵の暗証番号などのメモをみることができるのは非常に便利だ。
定番のメモアプリ「Evernote」「OneNote」「Google Keep」のApple Watch版を比較します。
<2019/10/21追記>
Apple Watchに追加されたリマインダーをメモとして使う技がある。
Evernote
Apple Watchで長い文章を入力しようという人はいないだろう。ちらっとメモを見ることができて、思いついたアイディアなどをさらっとメモできれば良いと思う。
PCやiPhoneでも有名なEvernote。筆者も常用している。
Apple Watchでできることは、こちら。必要最低限のことを網羅している。
- メモの参照
- テキストメモの作成
- 音声録音メモの作成
テキストメモの作成(入力は音声認識)と音声録音メモの作成の他に、直近のノートとショートカットに登録しているノートを参照できる。貼り付けた画像も参照できるのが良い。
ノートのタイトルも入力でき、リマインダーも可能。以前はあった「検索機能」はいつのまにかなくなっていた。他のメモアプリも機能を搭載していないので、Appleが規制しているのかもしれない。
Apple Watch版の使い勝手は悪くないので、PCやiPhoneでEvernoteを使って情報を蓄積している人は、Apple Watchでも迷わずEvernoteを使うべきだろう。
OneNote
Microsoftの定番メモアプリ「OneNote」。仕事で使っている人も多いと思う。OneNoteはiPhoneとApple Watchに対応している。
Apple Watchでできることは、こちら。
- 最近使ったメモの参照
- クイックメモの作成
Evernoteと同様に検索機能はない。音声録音メモも作成できない。音声認識でのメモの作成だけができる。画像の参照はできない。画像を貼ったメモを参照すると、画像抜きのメモが表示される。
入力は音声認識のみで、音声録音はできない。入力した内容はクイックノートに保存される。本当にクイックメモだけなので、メモに追加することはできない。筆者の環境だけかもしれないが、2回に1回ぐらいの確率でマイクに話した内容が表示されないことがあった(音声認識はされていて、テキストは残る)。
面白いのは、Apple Watchで入力したメモが即座にiPhoneのOneNote画面に反映される機能だ。Apple Watch上では追記できないが、iPhoneでは即座に追記・修正できる画面になるので、Apple Watchで冒頭を音声で入力して、iPhoneでメモとして仕上げることができる。
PCやiPhoneでOneNoteを使っている人は、Apple Watchでも迷わずOneNoteを使ってもよいだろう。
Google Keep
Google謹製のメモアプリ。最近Apple Watchに対応した。GoogleはGoogle MapのApple Watch版の供給を停止するなど、Apple Watchに消極的だと思っていたので、意外な対応だ。
AppleWatchで、できることは、こちら。
- メモの作成
- メモの参照
- メモの固定・アーカイブ
画面を強く押すとメモを作成できる。入力は音声認識のみで、音声録音はできない。
メモを参照している画面で、画面を強く押すと、メモを固定することができる。固定したメモは画面の一番上に並ぶので、買い物リストなどすぐに見たいメモにアクセスしやすい。
対応して直後なのに、必要最低限のことができる。テキストメモを残す、メモを参照することに徹した割り切りが良い。
まとめ
Evernote、OneNote、Google KeepのApple Watch版を比較してきた。メモアプリは、メモの蓄積とどのデバイスでもメモを作成できるのが大事なので、日頃使っているアプリを使いがちだ。
だから、Apple Watch版の出来で常用するメモアプリを変更しづらいが、比較してきたように機能は結構違う。画像付きのメモを参照できて、音声録音も可能なEvernoteが一歩秀でいると思う。
どのアプリでも、メモアプリを使うのはApple Watchはもっと便利になる。まだ使っていない人は、他のデバイスの機能も比較検討して、Apple Watchでメモアプリを使ってみよう。