長く働くために
現代の日本で働き続けるのは大変だ。生まれた時から不景気で、少子高齢化、日本の国際的地位低下と散々暗い話を聞かされ続けてきた。終身雇用も崩壊し、いつリストラされるかわからず、一方で定年過ぎても働き続けないと老後が安定しないと脅される。
そんな日本で長く働くためにはどうすれば良いか考えてみます。
必要なスキルとは?
現代の日本で長く働くのに必要なスキルといってすぐに思いつくのは、英語だ。日本の国力低下に伴い国内の市場は縮小することが予想されているので国内企業で働くにしても海外市場を視野に働かざるをえない。
国内企業自体が衰えてくると、国内の企業への就職が困難になり、外資系企業へ就職する必要が高まってくる。当然必要なスキルは英語だ。
言うまでもなく、英語は世界の共通語だ。外資系企業で働くにしても国内企業から海外赴任するにも英語スキルは必須だ。
英語も大事だが、もっと必要なスキルは英語も含めた「モビリティ」だ。モビリティとは、どこでも働けるスキルのことだ。モビリティがあれば、日本国内はもちろん海外のどこでも働ける。働くチャンスは世界中至る所にある。景気が良い国や地域は時代によって変わるし、自分にあった仕事を探すのにも、東京だけで探すよりも全国、いや世界で探した方が見つかる。
良いポジションがあっても、そこに行って働けないとどうしようもない。
そのため、世界のどこでも働けるモビリティが重要になってくる。コロナ禍でリモート勤務が流行し、海外赴任はなくなってしまったが、いつまでもこの状況が続くわけではない。海外ではアフターコロナのビジネスの流れがすでに本格化している。
いまのうちにモビリティスキルを鍛えておけば、コロナ禍で良いポジションが得られそうだ。
モビリティスキルとは?
世界のどこでも働けるモビリティとはどんなスキルか。ひとつは、やはり世界共通語の英語だ。だが、モビリティとは英語だけではない。海外で働くためには、言語だけではなく、世界各地の文化を理解する必要がある。その国独自の慣習、ローカルの言語が理解できればモビリティスキルは高まる。
モビリティはそれだけではない。日本全国、世界各国で働くということは、プライベートも影響も受ける。自宅を購入し、引越しできないとモビリティスキルは弱まる。「東京でしか暮らせない、地方での生活なんて無理無理」と言ってしまえば、東京の1300万人分の仕事しか選べない。全世界で働ければ、80億の仕事から自分にあった仕事が選べる。
いかにモビリティが重要かがわかると思う。
身軽に暮らす
全世界で働き、自由に職を選べるスキル「モビリティ」とは、すなわち「身軽に暮らす」ということだ。不動産を持たず、世界のどこにでも働けるように、身軽な生活を維持することは案外難しい。人は生活をすればその土地にお気に入りの店ができるし、知り合いも増える。だが、それでは働くチャンスは減ってしまう。コロナ禍でリモートでのコミュニケーションは一般化した。Amazonをはじめ、遠隔地でも同等のサービスを得ることができる。別に東京にいなくても、東京に近いサービスを得ることができるし、モビリティが高ければまた別の場所で働くことができる。
いろいろなところで暮らせて楽しいぐらいの気持ちで身軽に暮らしていた方が良いと思います。