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「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の「夏のピルグリム」を7月18日に刊行

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2023年初頭に発売されるPS5向けVRゴーグル「PS VR2」は成功するのか?

PS VR2を2023年初頭に発売

PS5向けVRシステム「PS VR2」を2023年初頭に発売するとソニーが発表した。今回は発売時期だけで、価格や詳細な仕様が発表されなかった。

PS VR2が成功するのか考えてみます。

VRゲームに特化

今、VRというとメタバースが真っ先に頭に思い浮かぶが、PS VR2はVRゲームに特化している。片目2000×2040の有機ELの4K HDRディスプレイ、3Dオーディオ、視線をトラッキングするカメラ、モーターによる振動フィードバックと、ゲームの興奮を増幅させる機能が多数内蔵されている。

ローンチタイトルも「Horizon」など、VRで楽しめるゲームが予定されている。

軽量・ケーブル1本

PS VR2はバッテリーを内蔵していないので軽量だ。USBケーブル1本でPS 5と接続して使用する。ケーブル接続なので、PS 5の近くで遊ぶことを想定している。

メタバースへの転換は?

PS VR2の説明ページには、メタバースへの言及はなく、VRゲームへの使用に特化している。以前、ソニーはセカンドライフのような仮想世界「ホーム」を提供していたが、2015年にサービスを終了している。

今のところ、ホームのようなサービスをVRで行う計画は発表されていない。ただ、メタバースというワードがバズる中、仮想世界について全く説明しないのも不自然な気もする。

ソニーにはホームの運営で培った知識と経験があるので、PS VR2発売と同時にメタバース世界を構築した「新ホーム」が誕生してもおかしくはない。

VRゲームから仮想世界へ

PS VR2の説明ではメタバースに言及していないが、ソニー本体はメタバースを今後の成長領域だと説明している。

ソニーのメタバースのキーワードは、「ライブ」だ。ゲームやコンサートなど、ソニーが得意とするエンターテイメントの興奮を拡大するために、メタバースというかVRを活用する方針だ。PS VR2もゲームだけではなく、4Kで映画鑑賞できる機能がある。

では、Meta社がすすめるような仮想世界をソニーは考えていないのか。

仮想世界的メタバースは注目されているが、まだ成功する兆しはない。ザッカーバーグが投稿した画像が貧弱で炎上したのは記憶に新しい。

いわゆるホームやセカンドライフ的な仮想世界よりも、現状はゲームから入り込む仮想世界の方が成功している。フォートナイト上などゲーム世界でのライブは成功しているし、アバターなどの購入が活発で、ゲームを中心としたエコシステムを構築しつつある。

ソニーも、PS VR2を用いて、VRゲームやライブを活性化させて、その延長線上のメタバース世界を考えているのかもしれない。その方が、仮想世界をゼロから構築するよりもリスクが小さく、成功する確率も高くなりそうだ。実際の生活を仮想空間に持ち込んでも、それは現実の延長でしかなく、現実から離れたゲーム世界の方が楽しめるという発想だ。

PS VR2が成功するかどうかは、VRゲームとライブの先にある。これらが一般化すれば、PS VR2の人気が高まり、ユーザーが集まる。VRゴーグルを装着することにユーザーが躊躇わなくなれば、VRゲームのエコシステムが固まり、VRゲーム自体が仮想世界になる未来が来ると思われる。

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は高山環(たかやま かん)というペンネームで小説を書いています。
ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
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