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楽天モバイルのサブ回線利用者の3割が乗り換え検討。楽天を救うのは500円プラン?

サブ回線に強い楽天モバイル

MMD研究所の「楽天モバイル0円廃止発表後の実態調査」によると、サブ回線利用者の20%が楽天モバイルで、シェアトップだった。メインは8.2%なので楽天モバイルがサブ回線利用者に強いことがわかる。

サブ利用者が多いのは1GB未満なら0円だからだろう。契約するだけなら無料だし、それでいて通話無料(専用アプリを使えば)なので、デュアルSIMで契約する人も多い。

ところが、7月から0円プランを廃止すると楽天モバイルは発表した。0円プラン廃止以降のユーザーの動向を調査結果から考えてみます。

メイン利用者の49%が1GB未満の利用、サブ利用者の63%が1GB未満の利用

楽天モバイルをメイン回線利用している人の49%、サブ回線利用者の62%が1GB未満のデータ利用にとどまる。1GB未満は0円だったので、少しのデータ通信と通話無料だけを利用していた人が多いことが裏付けられている。メインでも5割近くの利用者が1GB未満なので、ライト層に人気だったのもわかる。

0円プラン廃止により、20GB未満では他社のサービスの方が安い場合がある。例えば3GBならpovoは990円だが、楽天モバイルは1,078円する。

20GB以上無制限だと、楽天モバイルの3,287円は他社と比べて圧倒的に安い。ところが、メイン回線でも20GB以上使っている人は11%しかいない。楽天モバイルには通話無料の優位点はあるが、一方で通信エリアでは3大キャリアの方が優れている。

価格勝負なら、11%以外の89%のユーザーは他のキャリアへMNPしてもおかしくない。

メイン利用者の65%が継続、サブ利用者の35%が継続

楽天モバイルのメイン利用者の65%が継続、サブ利用者の35%が継続すると回答している。メイン回線の半分以上は実際に料金を払っていて、値上げするわけでもないから継続するのだろう。逆に29%は乗り換えを希望している。多くは1GB未満の利用者だと思われる。今まで0円だったから、もっと安いプランにMNPするのだろう。楽天モバイルの最低価格1,078円より安いプランはいくつかある。

サブ回線利用者の35%が継続意向だ。33%が乗り換え、残りの33%が解約意向だ。1GB未満の利用者は63%なので、0円だから使っていた人は解約または乗り換えを検討しているということだ。

それでも35%の契約者が継続する意向だ。1GB未満0円で利用していた人が多いと思われるが、無料期間が終わるとそのユーザーも税込1,078円かかる。3割という数字は1GB以上使っている人の割合と同じなので、1GB以上利用している人が継続するのだろう。1GB以上の利用者の支払い料金は変わらないので、継続しても何も変わらない。

解約・乗り換えを考えている人と今まで0円で利用していた人の割合は、ほぼ一致している。おそらく解約・乗り換えする人のほとんどが0円契約者だと思われるので、「0円契約者はいらない」という楽天の思惑通りに進んでいきそうだ。

その証拠に、楽天モバイルは新たなユーザー引き留め策を公開していない。解約・MNPが増えていると思うが、それらのユーザーがいなくなっても、楽天モバイルにとって痛くも痒くもないということだろう。

ユーザー数は増えるのか?

売上に寄与しない0円ユーザーがいなくなり、楽天モバイルの収益は改善するだろう。ただ、おそらくそれでも赤字は続く。通信エリア改善のために楽天モバイルは通信施設に投資を続けているからだ。

楽天モバイル単体で黒字になるには、売上を伸ばすために会員数を増やす必要がある。0円プランがなくなった新プランは、20GB以上の利用者なら他社よりも割安だが、20GB未満の利用者なら他社の方が安いプランもある。

20GB以上の利用しているのはメイン回線利用者のわずか11%しかいない。それ以下のユーザーは潜在的に乗り換える可能性がある。

現段階では通話無料は魅了的だが、通信エリアでは3大キャリにまだまだ分がある。その中で、契約者を増やすのは容易ではないだろう。

契約者数を増やすためには、20GB未満の利用者を確保する必要があるが、そこは他社の主戦場だ。多種多様なプランがあり、価格的にも楽天モバイルより優位なプランも多い。

楽天としては、5Gが普及してくれば利用データ容量が上がり、支払額も増えるという目論見だろうが、果たしてその通りいくだろうか。テレワークの定着もあり、データ消費量はそれほど増えていない。

今回の調査でメイン利用者の約5割が1GB未満利用者だ。この利用者のために、500円程度の低料金プランを用意できれば、通信無料なことと併せて、他社よりも優位に立てて、ユーザー数は増やせると思うが、どうだろう。・

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