新型iPhoneにTouch ID⁉︎
来月発表されると言われるiPhone 12にTouch IDが搭載される噂が流れている。iPhone XにFace IDが搭載されて以降、Touch IDは旧世代(あるいは安価な製品)の機能と思われている。Touch IDにまさかの復活があるのか考えてみます。
iPad AirのTouch ID
今月発表された新型iPad AIrはフルディスプレイにもかかわらずFace IDは搭載されずに電源ボタンにTouch ID機能が組み込まれた。他社のスマホでは多くあるアイディアだがApple製品では史上初。まだ実機がないので反応速度はわからないが、ホームボタンのTouch IDと遜色ないと思われる。
小さな電源ボタンにTouch IDを組み込むには新たな機構を設計する必要がある。苦労して開発した電源ボタンのTouch IDをiPad Airだけに使うのはもったいない。
新型iPhoneにも利用することを考えても開発したとしてもおかしくない。
マスク対策
Face IDは完璧な認証システムと言い難い。寝ている状態だと反応しなかったり、現行iPhoneだと持ち上げないと反応しなかったりと欠点も多い。
何より、このコロナ禍でマスクをしていると反応しないのが辛い。レジでApple Payを使って支払おうとするとFace IDが反応しないので、暗証番号を入力しないといけない。
Appleもその欠点に気づいたので、マスク姿だとすぐに暗証番号の入力画面へ移行するようにiOSを改良した。だが、暗証番号を入力しないといけないのは変わりがない。
コロナ禍がいつまで続くか不明だが、マスクを常用する生活はしばらく続くと思われる。
この不便な状態をAppleが放置するとは思えない。電源ボタンにTouch IDを組み込めば、マスク姿でも認証できる。
遅れている発表は仕様を変更したから?
新型iPhoneの発表が遅れている。新型iPhoneの発売が遅れることはAppleが発表しているので、みんな納得しているけど、遅れている理由はなんなのだろう。
コロナの影響だと言われているが、毎年iPhoneと同時に発表されているApple Watchは例年通りのタイミングで発表発売できている。
iPhoneだけ遅れている理由は、Touch IDを搭載したからかもしれない。コロナの状況を見て、iPhoneにTouch IDを急遽導入しようとしたのではないだろうか。
コロナの感染が拡大してから電源ボタンのTouch IDを開発したのではもちろん間に合わないが、Face IDの欠点は以前からわかっていたし、iPad Air用に開発を進めていたと思われる。
本当はiPhoneにTouch IDを組み込むのは来年のスケジュールだったのかもしれない。コロナの感染拡大をみて、一年間前倒しした、そのためにiPhoneだけ発表が遅れたと考えられないだろうか。
製品の開発ロードマップは何年も前に作られているので、いきなり開発スケジュールを変えるのは相当困難だが、Appleらしく素早く決断して仕様を変更した可能性はある。
Face IDとTouch ID両方を搭載?
電源ボタンのTouch IDが組み込まれたとしたら、Face IDはどうなるのだろう。
2パターン考えられる。一つは新型iPhone 12、iPhone 12 Proシリーズ全てにFace IDとTouch IDを搭載するパターン。現行のiPhone 11シリーズは全モデルFace ID搭載だ。電源ボタンTouch IDを搭載したからといってFace IDを辞めてしまえば機能が後退したと思われる。
だったら、両方の認証方式を搭載したとしてもおかしくない。
もう一つは、iPhone 12シリーズのみFace IDを廃止して、Touch IDを搭載するパターン。iPhone 12にはミニモデルが登場する噂がある。比較的安価な製品になると思われるiPhone 11 miniにはFace IDを搭載しないことも考えられる。
iPad Airに電源ボタンTouch IDが搭載されたように、今後の認証システムは三階層に変わるのかもしれない。
- 廉価版:無印iPad → ホームボタンTouch ID
- 標準機:iPad Air → 電源ボタンTouch ID
- プロモデル:iPad Pro → Face ID
iPhoneも同様に、
- 廉価版:iPhone SE → ホームボタンTouch ID
- 標準機:iPhone 12 & iPhone 12 mini → 電源ボタンTouch ID
- プロモデル:iPhone 12 Proシリーズ → Face ID & 電源ボタンTouch?
となると予測する。