Apple Watchの天気
Apple Watchを買った人がよく使う機能のひとつが「天気」だろう。いつでも簡単に天気を確認できるのは、Apple Watchを身につける大きな利点だ。
「天気」はwatchOS 6になって、進化している。よく使う機能だから、使い方をきっちりおさえておこう。
デフォルトの都市は「現在地」
どの都市の天気を表示するかApple Watchで設定できる。特定の都市を設定することもできるが、出張や旅行など移動が多い人は「現在地」に設定しよう。「現在地」に設定しておけば、Apple WatchのGPSが補足した地点の天気を自動で表示してくれるので、移動場所を設定する必要はない。
これは他の「天気」アプリでは、できない設定だ。バッテリー使用を節約するためか、サードパーティ製のアプリがGPSで地点取得することをAppleが制限しているからだ。
これだけで、標準アプリの「天気」を使う理由になる。
- iPhoneのアプリ「Watch」を起動
- 「天気」をタップ
- 「デフォルトの都市」を「現在地」に設定
天気の情報はネット経由
天気にはUV指数など様々な情報が用意されているが、すべての情報はネット経由で、Apple Watchが計測しているわけではない。当然、Apple WatchかiPhoneがネットに接続していない環境では情報は更新されない。
多種多様なコンプリケーション
watchOSが進化するにつれて、文字盤に配置できるコンプリケーションの数は増大したが、中でも気象関連のコンプリケーションは豊富になった。
気象関連のコンプリケーションが、こちら。どのコンプリケーションをタップしても、天気アプリが起動する。
天気・気温
天気と気温を同時に表示できそうだけど、なぜか気温しか表示されないコンプリケーション。その日の最低気温、現在の気温、最高気温がわかる。半円状のドットは現在の気温を指している。
設定できるのは、「インフォグラフモジュラー」と「モジュラーコンパクト」「メリディアン」など、Apple Watch 4以降の大型ディスプレイに対応した文字盤だ。
気象状況
現在の気象状況を教えてくれる。小さいコンプリケーションだと、「今の天気」がわかるので、外出する時に雨が降っているかどうかわかる。
大きなコンプリケーションだと、1時間中の天気予報が確かめることができる。
使用できる文字盤は多数。大きな「気象状況」を置ける文字盤は、「インフォグラフもジュラー」「モジュラーコンパクト」だ。
似たようなコンプリケーションに「天気」がある。違いは、後述。
天気
そのものずばり「天気」というコンプリケーションもある。「天気」は現在の気象状況と降水確率をセットで教えてくれる。丸いコンプリケーションの場合、外側の円が降水確率を表す。タイムラプスなど、文字一列のコンプリケーションだと、同じ「天気」の名称で「気象状況+降水確率」と「気温+気象状況」が選べる。
「天気・気温」と「気象状況」と名称が異なる意味がよくわからないが、Apple Watch 4以降に追加された大型ディスプレイ向け文字盤は、「天気・気温」とコンプリケーション名が表示されるようだ。
あまり気にせず、「天気」「天気・気温」どちらでも用意されているコンプリケーションを選ぼう。
降水確率
watchOS 6から追加されたコンプリケーション。現在の降水確率を教えてくれる。様々なタイプのコンプリケーションが用意されていて、ほとんどの文字盤に置くことができる。出かける前に傘が必要かどうか確かめるのに便利。
空気質指数
PM10、PM2.5、O3、NO2、COの5種類の汚染物質の濃度を測定し、汚染レベルを表示するコンプリケーションだ。数字が大きいほど大気が悪いことを示す。AQL(Air Quality Index)と表示される。watchOS 5から追加された新しい指数だが、様々なタイプのコンプリケーションが用意されていて、ほとんどの文字盤に置くことができる。
UV指数
紫外線測定指数。皮膚に悪影響をもたらす紫外線を測定するコンプリケーションだ。高い数字ほど強い紫外線を示す。太陽のマークのアイコンなので快晴なのかと勘違いしそうだが、太陽マークは天候によって変化しない。
空気質指数と同様にwatchOS 5から追加された新しい指数だが、様々なタイプのコンプリケーションが用意されていて、ほとんどの文字盤に置くことができる。
風
風速と風向きを教えてくれる。様々なタイプのコンプリケーションが用意されていて、ほとんどの文字盤に置くことができる。M/Sとは平均風速を表し、毎秒何メートルの風が吹いているという意味だ。
様々なタイプのコンプリケーションが用意されていて、ほとんどの文字盤に置くことができる。
とにかく豊富な「天気」のコンプリケーション
見てきたように、とにかく「天気」のコンプリケーションは数が多い。現代人はそんなに天候の情報を必要としているのか疑問に思ってくるが、南半球では紫外線による皮膚がんが深刻で、強風の被害がある地域もある。全世界の天候事情に対応すると、これだけのコンプリケーションが必要になるのだろう。
どれかひとつだけなら、「天気」「天気・気温」「気象状況」のうち、使用する文字盤に配置できるコンプリケーションを選ぶのが良い。
筆者は、大型ディスプレイ向け文字盤で「気象状況」と「天気・気温」の両方を表示している。この2つがあると今の気温と天気がすぐにわかるので、出かける時の参考になる。
数多くのコンプリケーションがあるので、色々と試して、自分だけの文字盤を見つけよう。