次世代AirPodsに新たなヘルスケア機能
AppleはITを健康維持に使うことにご執心のようだ。次世代AirPodsに周辺光センサーを搭載し、健康を管理するという報道が流れている(台湾DigiTimes)。
周辺光センサーは環境光に対する人間の目の知覚を模倣する。このセンサーを搭載することで、酸素飽和度を計測できると思われる。新型コロナウィルスでも注目されたパルスオキシメータと同等の機能が実現できるようだ。パルスオキシメータは指を挟み赤い光を投射して、透過した光の量によって血中の酸素飽和度を計測する。現行のAirPods、AirPods Proは耳に押し込む形状をしているので、皮膚を挟まない。耳たぶを挟むような形状になるのだろうか。
Apple Watchに新たな健康機能
Apple Watchにも新たな健康機能が付与されると噂されている。AirPodsと同様に血中濃度を計測したり、それによってユーザのストレス状態の判定ができる。
昨年も噂にあった睡眠状況の追跡も可能になるという予測もある。
Apple Watchは当初から心拍数など血液循環器系の計測ができた。深呼吸するタイミングを教えてくれるけど、呼吸器系の計測はできなかったので、血中酸素濃度の計測は、Appleの念願だったのだろう。
健康志向の理由
Appleが健康志向になったのは、ティム・クックCEOになってからだと思う。クックは毎朝午前3時45分に起床してメールをチェックし、朝5時にジムで汗を流すといわれている。プライベートはあまり明かされていないが、健康に気を遣っているようだ。
CEOの嗜好だけではなく、健康志向は今のアメリカのトレンドにも合致している。
新型コロナによる影響
新型コロナウィルスにより、Appleの健康への傾斜は加速するように思う。AppleとGoogleが協働して濃厚接触の可能性を検出する仕組みを開発した。
各国の政府によってこの技術の活用法が異なるので難しい面もあるが、新しいApple WatchとwatchOSには、何らかの活用方法が取り込まれる可能性もある。
血中酸素濃度を計測することで、新型コロナによる肺炎の症状の度合いがわかるといわれている。AirPodsやApple Watchで血中酸素濃度が計測できれば、濃度が低下した時に警告を出して、危機的な数値なら緊急SOSを接続するiPhoneから自動で発呼することもできる。
6月のWWDCで発表される新しいOSのバージョンには新型コロナウィルス対策が取り込まれると思われる。
新型コロナウィルスを契機にAppleの健康志向はさらに加速するに違いない。