Evernote Webにベータ版登場
クラウドメモサービス「Evernote」にはスマートフォンやPCにインストールして使うアプリ版とブラウザで使えるWeb版がある。そのWeb版にアプリ版そっくりのベータ版が登場した。あまりにそっくりでアプリ版と、すぐには見分けがつかないほど。
Webベータ版とアプリ版、他のWeb版を比較してみます。
Webベータ版への変更方法
- PCのWebブラウザでEvernoteにログイン
- サイドバーの「アカウント概要」をクリック
- Evernote Webに「ベータ版を利用する」をクリック
- 右上の「ノートに移動」をクリックして、しばらく経つとベータ版が表示される。
Webベータ版とアプリ版を比較
上がMacのアプリ版、下がWebベータ版(MacのSafariで表示)。見た目はそっくりだ。異なるのはノートの一覧に画像があるかどうかぐらい。
- Macアプリ版
- Webベータ版
挙動もそっくりで、筆者が試した限りでは機能も同じだと思う。最近追加された「テンプレート」やひょうの作成もできる。最初にベータ版を使う時は少し待たされるが、2回目からはすぐに使える。
現行版・クラシック版も使える
ベータ版以外にも、現行版とクラシック版のWebブラウザもまだ利用できる。
- 現行版
- クラシック版
現行版とベータ版の違いは、サイドバーにタグやノートブックを表示できないことぐらいか。クラシック版の見た目はずいぶん違う。Windows版のアプリとちょっと似ている。
デバイスの数に含まれない?
2016年にプランが変更され、Evernoteの無料版であるベーシックプランは利用できる端末数に制限ができた(2端末まで)。「改悪だ」と悪評が立ち、ユーザー離れに繋がったと言われる。
ブラウザで利用するなら端末数には含まれないので、ベーシックプランの制限外になる。
Webベータ版でもデータを参照するぐらいなら大きな問題はないように思う。ベーシックプランでは2端末で利用できるので、普段使いのPCとスマートフォンにアプリをインストールしてノートを作成し、他のPCではWebブラウザで参照するなら、ベーシックプランでも十分使えると思う。
ただ、試した限りiOS・Androidのブラウザでは、EvernoteのWebブラウザでは基本的に利用できない。「基本的に」と書いたのは、スマートフォンのブラウザでPCブラウザのふりをすれば使えてしまうからだ。ただ、PCと同じレイアウトなので、スマホのブラウザで使用するのは、ちょっと厳しい。ブラウザ版はPC専用と考えたほうが良さそうだ。
iPhoneのSafariで表示。ズームはできるが使うのは厳しい。
優れたWebベータ版はユーザーにとっては有益だが、有料ユーザーが減ってしまうと、ただでさえ苦労しているEvernoteの経営が大丈夫か? と心配になってしまうが。