Nintendo Switchがモデルチェンジ
一体型である「Nintendo Switch Lite」(以下、Switch Lite)に続き、オリジナルの「Nintendo Switch」(以下、Switch)のモデルチェンジを任天堂が発表した。
任天堂のサイトの説明によれば、従来モデルとの違いはバッテリー持続時間のみ。
現行モデルでは2.5時間から6.5時間だったバッテリー持続時間が新モデルでは4.5時間から9時間に拡大、1.5倍以上バッテリーが保つようになった。
その他、価格などには一切変更がない。
新しいSoC
サイズ・重量も同一なので、おそらくバッテリー容量に変化はないだろう。
バッテリー容量は変わらないのに持続時間が伸びたのは、SoCをアップデートしたからだ。
現行モデルのSwitchは、NVIDIA Tegra X1のカスタマイズ版が使われていると言われている。新モデルではNVIDIA Tegra X2が採用されたと思われる。
NVIDIA Tegra X1は20ナノメートルプロセスルールで製造されていたが、NVIDIA Tegra X2は16ナノメートルプロセスなので、省力化されている。
Switch Liteが現行Switchより100g以上軽いのにバッテリー持続時間が長かった理由は、新しいSoCを採用したことにあった。
新型SwitchとSwitch Liteには同じ新SoCが採用されているはずだ。
価格据え置き。値下げは2020年?
今回のモデルチェンジで任天堂は価格を据え置いた。
例えばWiiは2006年12月に発売開始から約3年後の2009年10月に25,000円の定価を20,000円に改訂した。
Switchは2017年3月発売開始だから、すでに約2年半が経過している。価格改定が行われてもおかしくない時期だが、約10,000円安いSwitch Liteを併売することで、オリジナルモデルは値下げしなくても需要がつかめると判断したのだろう。
ただ、販売年数が経れば、原価は低減されているはずなので、オリジナルモデルは値下げする余地があるはずだ。今回オリジナルモデルの値下げは見送るが、販売状況を見ながらいずれ値下げを行うに違いない。値下げのタイミングは、おそらくポケモンと「どうぶつの森」が発売されて、任天堂ブランドのゲームタイトルが一通り出た後の2020年内と予想する。