着信できない?
楽天モバイルで電話の着信ができない不具合があると報道されている。報道によると、一部のiPhoneユーザーでこの現象が発生するとしている。
筆者も楽天モバイルユーザーだが、確かに着信できるはずなのに着信音がせず着信履歴も残っていないのに、留守番電話の通知が届いたことがあった。
どういった時に起きるのか、ちょっと色々調べてみます。
仕様変更が原因?
2021年7月から楽天モバイルの着信は楽天モバイル専用アプリではなくiPhone標準アプリに着信になるように変更された。
楽天モバイルは「仕様変更の問題ではない」としているが、SNSの報告を見る限りは、7月以降にこの問題が頻発しているように見える。
デュアルSIMの問題?
筆者は、モバイルデータ通信はeSIMのMVNO、音声回線を「Rakuten」にしている。楽天モバイルは通話無料なので、音声回線のみに設定しておくと通話料を節約できる。
どうやら、この設定が良くないような気がする。モバイルデータ通信も「Rakuten」に設定した時には、この現象が発生しなかった。ただ、頻繁にこの障害が発生するわけではないので、確実にこの設定が悪いとは言えない。
Wi-Fi接続が原因?
筆者が起きたのは、Wi-Fi接続の場合が多い。自宅にいてWi-Fiに繋がっているときに、留守電話の通知が突然きて驚いたことがあった。ただ、これも不確かだ。筆者環境ではモバイルデータ通信環境では発生しなかったが、現象が間欠的なので絶対に起きないのか不明だ。楽天モバイルの電話アプリ「Rakuten Link」はWi-Fi接続時でも会話できる。Wi-Fi経由の着信だと起きる可能性がある。
早急な原因究明を
デュアルSIMが怪しい気もするが、間欠的に発生するため、ユーザーでは原因の特定は困難だ。楽天モバイルも問題が発生していることは認めているので、早急に原因を特定して改善してほしい。
一方で、ちょっと怪しい動きもある。楽天モバイルのサイトのサービスの項目にあった「通話料無料」の表記が小さくなっている。
トップページの通話料の表記が、「通話料無料」から月額1,100円で10分以内の通話かけ放題にいつの間にか代わっている。「Rakuten Linkアプリ利用」での通話かけ放題の記載は一応残っているが、非常に小さくリンク扱いになっている。
この表記を見ると、楽天モバイルでは、標準電話アプリでの通話とRakuten Kinkからの通話を別のサービスだと明確に分けている。まるでRakuten Linkの通話はLineの通話みたいにユーザー同士が通話するための機能みたいな扱いになっている。
この表記の変更は、Rakuten Linkから他社電話への発信機能を廃止する布石かもしれない。
いつまでも不具合が解消できないと、それが現実になる可能性が高くなる。そうなれば、楽天モバイルの優位性が失われ、せっかくの成長基調に翳りが見えてくるかもしれない。
今のような原因がわからず障害だけ頻発する状況が一番悪いので、楽天モバイルには早めに原因を究明してほしいし、もし難しいようならサービス内容を変更する明確な対処を求めたい。