AirPodsのバッテリーが劣化した
AirPods / AirPods Proを使い続けていれば、バッテリーは劣化する。AirPodsは、iPhoneやApple Watchのようにバッテリーの状態を確認する方法はない。AirPodsのバッテリーの劣化を確認するにはバッテリー連続使用時間を測定するしかない。
- AirPods Pro:最大4.5時間の再生
- AirPods(2代目):最大5時間の再生
これが使用当初の最大バッテリー持続時間だ。長い期間使っていると連続使用時間が徐々に短くなっていく。
バッテリー持続時間が短くなった時の対処方法をご紹介します。
放電する
AirPodsに内蔵されているリチウムイオン電池は、一般的にメモリー効果がないといわれている。少しずつ充電しても充電できる容量が少なくなることはない。だから、リチウムイオン電池は「ちょい充電」ができるのだ。
だが、何度も充電と放電を繰り返しているうちに、充電放電を制御しているコントローラーが把握するバッテリー容量と実際のバッテリー容量に誤差が生じることがある。
その誤差を解消するには、0%まで放電する方法がある。バッテリーがゼロになるまでAirPodsをずっと使い続けるのだ。
劣化したバッテリーがどこまで改善するかは個体差によるが、試してみる価値はある。
リセット
AirPodsの背面にある「設定ボタン」を約15秒長押しすると、ステータスランプがオレンジ色に変わり、さらに長押しすると白色に変わる。これでAirPodsの初期化が完了する。
初期化しても、バッテリーが完全に回復することはないが、「おまじない」程度にはなる。
2つのイヤホンを併用する
劣化したバッテリーは修理交換しない限り抜本的な改善は見込めない。それでも使用したければ、運用を変える必要がある。
ひとつの方法は、2つのイヤホンを併用することだ。ワイヤレスイヤホンのバッテリーの劣化は、使用する頻度が高いイヤホン側に起きる。充電時しか利用しないケースのバッテリーの劣化はイヤホンより遅いのが普通だ。
イヤホンのバッテリー残量が切れたらケースに戻して、充電している間は別のイヤホンを使うことで、バッテリーが劣化したイヤホンを使い続けることができる。
バッテリーを交換する
劣化したバッテリーを元の状態に戻すにはバッテリーを交換するしかない。Appleに依頼すると、AirPods / AirPods Proのバッテリーの交換費用は5,940円(片方)になる。
両耳を交換すると約12,000円。AirPods Proの定価は30,580円なので、新しいAirPodsを買うよりは安い。
購入時にAppleCare+に加入していれば、無料でバッテリーを交換してくれる(購入から2年以内)。修理の基準は、本来の容量の80%未満という条件になっているので、AirPods Proならバッテリー連続使用時間が3時間36分以下になれば、交換対象になる。
毎日2年間常用していれば、交換基準を満たしている可能性が高い。バッテリー交換は、Appleに問い合わせてください。
他の業者に依頼できるか?
iPhoneやMacのバッテリー交換はAppleではなく別の業者に依頼して、Appleより安価で修理することができる(もちろん保証対象外)。だが、AirPodsのバッテリー交換を受けてくれる業者はない。サイズが小さいAirPodsはAppleでも修理ではなく本体交換になるので、他の業者では修理交換できないのだ。
悩むなら、バッテリー交換
バッテリーが劣化して、通常の使用に支障があるなら、あれこれ悩むよりバッテリー交換してしまった方がスッキリするかもしれない。
ただ、新しいAirPodsが発表される噂もあるので、購入を検討している人は、バッテリー交換をもう少し待っても良いかも。