Apple Watchのランニングアプリ
Apple Watchで利用できるランニングアプリはいくつかあるが、標準アプリ「ワークアウト」とNikeモデルにインストールされている「Nike Run Club」を使っている人が多いと思う。
どちらのアプリも走って記録することはできるが、細かい性能はいくつか異なる。
ワークアウトとNike Run Clubの最新版を比較してみました。
目標
ランニングするなら日々の目標を立てた方が継続しやすい。Nike Run Club(以下、NRC)の目標設定は、「距離」「タイム」「スピード」。ワークアウトは、距離と時間に加えて、キロカロリーの設定ができる。ダイエットを目指している人には消費カロリーを目標にできるのはありがたいかもしれない。


オートポーズ
赤信号で立ち止まった時にタイムが自動的に停止するオートポーズ機能は、NRCとワークアウト両方とも装備している。
表示項目
ランニング中に状態を確認できる表示項目は非常に重要だ。
NRCの表示項目は「タイム」「走行距離」「ペース」「平均ペース」「テンポ」(歩幅)「BPM」「消費カロリー」から3つが選べる。左上の走行距離は固定だ。
ワークアウトの表示項目は「タイム」「走行距離」「現在のペース」「ローリングKM」「心拍数」。表示される項目は固定。
情報量としては5項目が表示できるワークアウトの方が多いが、NRCは表示する項目をカスタマイズできる。ワークアウトはハイライト(黄色い部分)できる項目は選べる。
表示できる項目の内容は、NRCとワークアウトでほとんど変わらないが、ワークアウトは「ローリングKM」が表示できる。ローリングKMは、一キロあたりのペースを表示してくれるもので、ランニング中に現在のペースを知ることができるのは嬉しい。
NRCの「ペース」は現在のペースなので、赤信号などで一時停止すると遅いペースが表示されてしまう。


iPhoneとの併用
Apple Watch専用アプリである「ワークアウト」はiPhoneでは使用できない。NRCはiPhone版もあり、Apple WatchとiPhoneのどちらを使って走っても、同じアカウントならランニング情報を統合できる。
音声ガイダンス
ランニング中に走り方を音声で教えてくれる「音声ガイダンス」はNRCだけの機能。音声ガイダンスは走行状況に合わせてガイダンスしてくれるのではなく、タイムに応じてアナウンスしてくれるだけではあるが、走るペースを掴めるので初心者には嬉しい機能だ。
音声での通知
NRCは音声で走行距離やタイムを教えてくれる。ワークアウトにはその機能はない。代わりに、ワークアウトには1キロ走るとタップで知らせてくれる。
Apple Watch単体で、音声で走行距離を教えてくれるのは貴重で、NRC以外にはないのでは?(iPhone版のアプリならいくつかある)。
ヘルスケアとの連携
iPhoneのアプリ「ヘルスケア」では健康管理ができる。ワークアウトは全ての情報がヘルスケアに記録されるが、NRCで走行したマップ情報は記録されない。NRCアプリにはもちろん記録されている。
音声通知かローリングペースか
NRCしかできない機能は音声通知だ。音声で走行距離とタイムを知らせてくれる機能はワークアウトにはない。
ワークアウトにしかない機能はローリングペース。1キロあたりのペースを常時確認できる。NRCはランニングが終わると一キロあたりのペースを確認できるが、走行中はできない。
それ以外にもいくつかの違いがあり、それぞれのアプリにできることとできないことがある。
ランニングアプリは記録がずっと残るので、後から変更しづらい。もし迷っているなら、NRCを選ぼう。NRCならNRCアプリとヘルスケアの両方に記録が残る。ワークアウトだとヘルスケアしか情報が残らない。走るともらえるトロフィーやバッジのご褒美も、NRCならヘルスケアとNRC両方のアプリで獲得ができる。
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