宝島社より 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」 が発売になりました。私にとっては初の商業出版になります。
自分の小説が本屋に並ぶという中学生からの夢がようやく実現します! 興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

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ノートPC型のiPadという観測気球

 

AMRベースの新ハードウェア

AppleがARMベースのハードウェアを開発している噂が流れている。

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iphone-mania.jp

iPadとMacを統合した製品かとすぐに思ってしまうが、クックCEOも以前に否定しているし、ハードだけではなくOS側の統合も必要なので並大抵の作業ではない。

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iOSにmacOSをエミュレートする方法もあるが、まだ時期が早いように思う。多くの人がiPadでプログラミングするようになったころがMacからiPadへの移行のタイミングな気がする。

クラムシェル型iPad?

そうなると、このStarという機器はなんだろう? 考えられるのはキーボード付きiPadだ。現行のiPad ProでもSmart Connectorを使ってキーボードを繋げることはできるが、ノートPCのようなクラムシェル型のiPadは存在しない。

Surfaceのようなタッチパネル対応のPCの需要は確実にある。Macとの統合という茨の道を進む前に、まずはクラムシェル型iPadを発売して様子を見るのかもしれない。これが好評ならMacの統合よりもiPadのノートPC化を進めれば良い。

ここ数日、MacとiOS絡みの噂が増えてきた。WWDCで何らかの発表があるのだろうか。

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Apple iPad Wi-Fi 32GB シルバー 2017年春モデル MP2G2J/A

Apple iPad Wi-Fi 32GB シルバー 2017年春モデル MP2G2J/A

 

AirPods / AirPods Proの小ネタ・裏技6選

AirPodsの小ネタ・裏技6選

AirPods登場以降、完全ワイヤレスイヤホンは爆発的に数が増えたが、AirPodsの人気は衰えていない。

シンプルなインターフェイスとデザイン、iPhoneなどのApple製品との親和性の高さがうけているのだろう。

 発売日からほぼ毎日使っている筆者が気づいた小ネタ・裏技をいくつかまとめておきます。 

「次のトラック」を活用

AirPodsは左右耳に別々の機能を設定できる。4つの機能の中でおすすめは「次のトラック」。「次のトラック」は「再生」の代わりになる。一時停止状態で「次のトラック」を設定したAirPodsをダブルタップすると「再生」できる。「一時停止」はできないが、片耳からAirPodsをはずせば一時停止して、再びつければ再生する。

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AirPodsの名前をシンプルに

AirPodsをセットアップすると自動的に「<ユーザー名>のAirPods」という名前がつけられる。「AirPods」とシンプルな名前にするためには、iPhoneのBluetoothの設定から、名前を変更する。その際に気をつけなければいけないのは、AirPods」の後ろに半角スペースをつけること。スペースがないと、また「<ユーザー名>のAirPods」に戻ってしまう。

「新しい通知」をSiriに読んでもらう

iPhoneを使っているとメールやLINEなどから通知がたくさん届く(設定で停止もできる)。Siriに「新しい通知」とお願いすれば、通知を読み上げてくれる。メールやメッセージの返信も可能。歩きながらでも通知を処理できるので、忙しいときは試したい。

「音量を8にして」

Siriに「音量をあげて」と頼むと2レベルボリュームをあげてくれる。一気に音量を上げたい場合、何度も同じことを言わなければならず面倒だ。オープンエアー型のAirPodsは外で使うと騒音が入ってくるので、ボリュームを上げたくなる。外出時に聴いているボリュームのレベルを覚えていれば、そのボリュームに一発で調整できる。iPhoneのボリュームは16段階。「音量を<数字>にして」と頼めば、一発でそのレベルに合わせてくれる。

持ち運ぶときはカバーとカラビナで

AirPodsはケースも小型で持ち運びやすいが、小さすぎてなくしやすい。イヤホンを頻繁にはめたり外したりする時にケースをすぐに取り出しやすくしたい。

市販のAirPodsカバーとカラビナを使うと便利だ。ズボンのベルトループやバッグに引っ掛けると簡単に取り出せる。

カバーは1,000円程度、カラビナは百均で売っている。

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Macと接続する二種類の方法

AirPodsは複数機器と接続できるマルチペアリングはできるが、マルチポイント機能はない。iPhoneと接続して音楽を聴いているとき、Macの動画を観たいなら切り替える必要がある。

切り替える方法は2種類。MacのバーにあるBluetoothアイコンまたはスピーカーアイコンをクリックして選択。

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Appleの「WWDC2018」事前予想

近づくWWDC、少ない事前情報

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WWDC2018が近づいてきているが、今年は事前情報があまりでてこない。WWDCはハードのお披露目会ではなくソフトウェア開発者のためのイベントなので、OSなどソフトウェアの情報がメイントピックスだ。工場やアクセサリーベンダーから情報漏洩が多いハードウェアと違って、OSはApple社内のみの作業でほぼ完結するので情報流出が少ない。

WWDC 2018の事前予想を見てみよう。

iPhone SE2

筆者はWWDCで登場する可能性が高いと予想する。パーツの画像やCAD情報など多くの情報が流出しているのが理由だ。

飽和しつつあるスマートフォン市場で売上を伸ばすためにはミッドレンジの価格帯であるiPhone SE2をAppleは投入する必要がある。

新iPhoneの発表が秋に移って以降、WWDCで新型iPhoneの発表がないのが少々気になる。初代iPhone SEは3月に行われたスペシャルイベントで、iPad Pro 9.7インチともにイベントの目玉として発表された。

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Mac

2017年のWWDCでは、iMac/MacBook/MacBook Proのアップデート・値下げが発表された。Intelの次世代CPUはすでに市場に出ているので、「Macのアップデートは開発者が集うWWDCで発表する」と決めたのであれば、今年も刷新されるかもしれない。

筐体の変更などの大規模なモデルチェンジはないと予想する。ずっと噂に上がっていたMacBook Air、現行のボディになって3年経過するMacBookのモデルチェンジはありえるかもしれないが、故障率が高いと訴訟を受けている薄型キーボードや「微妙な評価な」Touch BarなどMacBook Proの大幅アップデートは今回は間に合わないと予想する。

Mac Pro

2019年発売とApple幹部が発言しているので、今回も見送り。iMac Proが昨年登場したので、ハイエンドMacの需要がどこまであるかAppleとしては見極めているところだろう。

AirPower

昨年10月に発表されてから一向に発売されないAirPower。流出もないし、WWDCよりは新型iPhoneと同時発売の方がしっくりくるので、秋まで発売されないかも。

iPad

廉価版iPadが3月に登場したばかり。iPad Proはどうだろうか。iPhone X風のホームボタンなしボディに変更になる可能性はあるが、最新テクノロジーはiPhoneから導入するAppleの法則に従うと、次にFaceIDを導入するのは次期iPhone 6になるはず。

筐体が大きいiPadのホームボタンを廃止するメリットも少ないし。

iOS / macOS / watchOS / tvOS

今回のアップデートは新機能の追加より質の強化にあてられると報道があった。

その方針には賛成だ。多くの機能を追加し続けて、今のiOSのインターフェイスは混沌としている。

特に昨年登場したiPhone X用のインターフェイスは改善の余地がある。Face IDでアンロックした後の上スワイプは不要だし、アプリの停止ももっと良いやり方がある。先日発表になったAndroid Pの方が洗練されている。

大きな変更が必要なのはSiriだろう。音声認識技術で先行していたはずなのに、Alexa、Googleアシスタントに大きく遅れを取っている。HomePodのシェアも世界4位とAmazon Echo(世界1位)、Google Home(世界2位)に負けている。今のSiriの実力はAIアシスタントというところまで至っていない。新OSが正式公開されるのは10月。このWWDCで抜本的な改善をみせないと、Amazon、Googleには追いつけないだろう。

スマートスピーカー市場での敗退はリビングからのApple機器の追放を意味する。リビングに自社製品を常置するのは各メーカーの悲願だ。

リビングを制するためにtvOSも重要だ。iTunesでしか映画などのコンテンツを購入できないApple TVは他社より高価なこともあり勢いがない。登場当時はiOSのようにアプリ市場の活性化することが望まれたtvOS対応のアプリも一向に増えてこない。

Apple TVを再度活性化させる斬新な変革が欲しい。

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 Mazipan

iOS機器とMac上で同一のアプリを動かす「Mazipan」プロジェクトが進行していると昨年噂になった。

MacなどPCの存在感が徐々に薄れていく中、いつかはMac専用のOS・アプリを開発することが非効率的な時が来ると思うが、今年はまだ早いと思う。AppleはMac用のCPUを内製化する噂もあるが、登場するにはまだ時間がかかる。どういった手段か別にして、MacとiOSの統合がWWDCで語られるのは来年以降と予想する。

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 その他の製品

事前情報がないので、すぐに販売されるサプライズはないと思う。ただ、OSのパートで触れたように、今後リビングにApple製品を置いてもらうためにHomePodとApple TVを刷新する必要がある。高性能マイク搭載のApple TVなど、分かりやすい新製品を発表できれば、スマートスピーカー市場で挽回できるのではないか。

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<追記 2018/06/04>

WWDC 2018直前予想について別記事を掲載しました。こちらも、どうぞ。

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BluetoothキーボードとiPhoneでつくる執筆環境

カフェで執筆

筆者は小説を書く(Amazon Kindleで販売しています)。

Amazon.co.jp: 高山 環:作品一覧、著者略歴

自宅ではMacBook Proを使って執筆をするけど、集中して書けるのは自宅ではなく、カフェなど人が集まっている場所です。気が散らない? とよく聞かれるけど、昔からこのスタイルが一番集中できます。

カフェでイヤホンを耳に装着すると執筆モードに入って、周りは気にならなくなり、物語の世界に入り込むことができます。

PCは持ち運ばない

カフェで執筆する時、PCは使わない。iPhone XとBluetoothキーボードだけ。これも「画面小さくない?」と言われるが、一画面しか表示できないので他のことに興味が移ることがない。PCだと流れてくるTwitterに目が移ったり、ついニュースサイトを見たりしてしまうが、iPhoneだけだと執筆画面以外を表示できないので、より集中できる。

Wordを用いる

使用しているアプリは、iOS版の「Word」だ。以前は、ATOK Padを使っていたが、最新のiOSに対応しなくなったので、やむなく乗り換えた。ATOK Padは簡易版のATOKが使えて便利だったが、最近のiOS標準の日本語変換はそこそこ使える精度になってきたので、昔ほどは問題にはならない。

Wordも最初は重かったが、iPhone Xのパワーなら問題なく動作する。Wordの利点はiCloudで同期が取れるので、自宅へ帰ってPCで推敲や追記が簡単にできる。

 Bluetoothキーボードが相棒

過去に十個以上のBluetoothキーボードを購入した。少し評判が良いと、買って試すを繰り返してきた。筆者が選ぶ条件は、こちら。

  • コンパクト
  • なるべく標準的なキー配置
  • スタンドが付属している

今、主に使っているのは、EC TechnologyのBluetoothキーボード

このキーボードは、筆者の条件をすべて満たしている。 

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折りたためる

気軽にカフェへ行くために、ズボンのポケットに入るのが理想。飛行機の機内でキーボードを広げる際も小さいと取り出しやすい。

このキーボードは、左右のキーボードが観音開きのように閉じることができるので、非常にコンパクトになる。

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標準的なキー配置

折りたたみ式の場合、キーボードの中央でキーの配置が分断しているモデルが多い。そちらの方が単純な構造になるのはわかるが、キーボードを見ればわかるとおり、通常のキーボードはキーが連続して配置されている。中央のキーに隙間があっても、使っていれば慣れてくるが、毎回慣れるまでの時間がもったいない。

このキーボードは中央部分も正しくキーが配置されていて、小さいキーボードでも大丈夫な人は無理なく使えると思う。

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スタンドが付属

スマホの画面をモニタ代わりにするためには立てかける必要がある。スタンドを別途持ち歩くと忘れることもあるので、キーボードに付属しているのが理想だ。

このキーボードの場合は、キーボードケースがスタンドになる。カバーにマグネットが入っていて、三角の形に変形しスタンドになる。ケースの外装はビニールで傷つきやすいのが、ちょっと残念。

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EC Technologyとは

このキーボードはリチウムイオンバッテリーを内蔵していて、乾電池を用意する必要はない。micro USBで充電できる。

 EC Technologyは中国の新興企業で、安くて面白い製品を色々と開発している。

このキーボードも3,499円(2018/05/19 Amazon調べ)で非常にお手頃だ。これ以外にも、タッチパッド付属キーボードなど様々な種類を提供している。

次期PSを決めるのはネットワークとeスポーツ

PS5はいつ登場?

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都内で開かれた「SONY IR Day 2018」で、次期PlayStationは3年以上先になると小寺CEOが発言した。

japanese.engadget.com

2013年に発売されたPS4は今年で5年目。PS3は6年目でPS4に入れ替わったので、そろそろ新製品の噂がでてきても良い時期だが、CEOは「つぎのPSのあり方を考える3年」と発言しており、当分PS5はでないように取れる。

確かに、現状は次のハードウェアの方向性は見えない。

順調なPS Plus

今のPS4ビジネスは順調だから、いますぐ何かをしなければいけない状況ではない。有料オンラインサービス「PlayStation Plus」の会員が3000万人を超え、SONYの大きな収入源となっている。ハードの売り切りモデルであるゲーム機ビジネスとは異なり、毎月収入があるサービスは経営を安定するために重要だ。ハードウェアのモデルチェンジを行い、折角集めた会員を減少させたくない。

スペックを追求してきたPSシリーズ

一方でよく言われる「枯れた技術の水平思考」でスペック的に平凡だが、今ある技術を使って新しいハードを生み出す任天堂とは対照的に、PlayStationシリーズは常に最新のハードスペックを追求してきた。ハードウェアのモデルチェンジが遅れれば、PSの優位性を失ってしまう。

ただ、PS4はPS4 Proというミッドライフキッカーを発売し、市場が求めていた4Kに対応したし、今現在4K以上の画質を求めるユーザーは少ないだろう。

おそらくSONYは、今後開発される技術のロードマップをみて、PS4 ProとPS VRをだすことで、フルモデルチェンジを遅らせる判断を3年前はしたのだと思う。

そこに、今までの据え置き機とは異なる形状で新しい遊び方を提案したNintendo Switchがヒットし、PS VRが伸び悩んでいる中、次の一手を考える必要がでてきた。

当面は、PS Plusの会員数を維持するために新しいゲームを供給しながら、次世代機をどうするか模索していくに違いない。

ネットワークとeスポーツ

ひとつのポイントはネットワークだ。オンラインでPSゲームを遊べるサービス「PS Now」を進化させて、ユーザーのハードウェアに頼らず高品質なゲームを提供する。順調なPS Plusと絡めれば、PS Nowのユーザー数を増やし、ハードウェアを売るよりも安定した売上を得られる。

ただ、現行でもWindowsで遊べるように、究極的には特定のハードウェアは不要になるわけで、ハードウェアの売上の減少は避けられない。ネットワークゲームには常に遅延の問題がついて回る。

もうひとつのポイントは、eスポーツだ。次の国体にウイニングイレブンが採用される報道があったように、eスポーツはスポーツの1ジャンルとして確立されようとしている。今後市場拡大が見込めるeスポーツのジャンルで、PSが「標準機」となれば、大きなビジネスとなる。

今は、eスポーツで使われている主なハードウェアはゲーミングPCだ。ゲーミングPCに負けないハイスペックなマシンをSONYは提供する必要がある。

時代は待ってくれない

このように現在の状況は過渡期だし、SONYが今すぐ結論を出せないのも理解できる。ただ、過去の歴史が教えてくれるのは、改革のスピードを緩めれば、必ず時代に遅れるということだ。決断を下し未来を提示することをSONYは早晩迫られるだろう。

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PlayStation 4 Pro ジェット・ブラック 1TB (CUH-7100BB01)

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iPhoneでSwitchのように「おすそわけプレイ」をする方法

iPhoneで「おすそわけプレイ」

スマホゲームの欠点は、対戦プレイができないこと。ネット経由での対戦はできても、画面が小さいので、一緒にいる家族や友人とその場で対戦できない。Nintendo Switchが人気になった理由のひとつに、2つのコントローラーを使って「おすそ分けプレイ」ができることがあげられる。

実はiPhoneなら可能だ。ただしApple Watchが必要。

iPhoneにインストールしたアプリがApple Watch対応なら自動的にApple Watchにもインストールされる(Apple Watchの設定でWatchのアプリだけアンインストールすることもできる)。

ランニング系アプリやポケモンGOのようにiPhoneとApple Watchが連動するアプリもあるが、ゲームによっては、iPhoneとApple Watchのアプリを別々に起動できる。

同一画面で対戦や協力プレイはできないが、iPhoneとApple Watch両方を使って、二人で同時にゲームで遊べるし、競争もできる。

残念なのはApple Watch対応ゲームで面白いのがあまりないこと。

筆者のおすすめはこのゲームだ。有料だが21種類ゲームあるので、お得だと思う。

Mini Watch Games

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 詳細は、こちら。

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Apple Watchユーザーは徐々に増えてきているので、今後Apple Watch対応のゲームも増えるだろうし、iPhoneとApple Watchで協力・対戦プレイができるゲームが登場するかもしれない。

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「Switch 2台目セット」は3DSの後継機?

 2台目用セット登場

任天堂が「Nintendo Switch 2台目用セット」をオンラインで販売開始した。

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通常セットからACアダプタとドックをのぞき、通常価格より5,000円安い24,800円という価格設定。Switchの需要が一段落したとはいえ、まだ勢いがある中で素早い投入だ。

ひとり一台

以前君島前社長が「一家に一台からひとり一台売りたい」と発言したように、タイトルには「2台目セット」とあり、家庭での2台目需要を狙っている。

ただ、「2台目セット」は1台目としても遊ぶことができる。SwitchはUSB TYPE-Cケーブルと充電器で充電できるし、ドックがないとテレビモードで遊べないが携帯して遊ぶには問題ない。

3DSの後継?

携帯のみで遊ぶなら、3DS後継機の意味合いがでてくる。任天堂はSwitchが3DSの後継と見られることを慎重に避けているが、Switchを据え置き機、本格携帯ゲーム機両方を今後カバーすると「2台目セット」は暗に伝えているように思う。

 24,800円という価格は、3DSの販売当初の価格25,000円とほぼ同じ(もっとも価格が高すぎて3DSは人気が出ず、半年後15,000円へ大幅値下げすることになったが)。

 任天堂も手がけるスマートフォンのソーシャルゲームが大人のライトユーザーを取り込んでいる現状で、3DSの位置づけは子供向け「玩具」に移行しつつある。

Switchはスマホゲームでは満足しないユーザーに向けたゲーム機として登場した。今回の「携帯Switch」は「テレビに映してやるほどじゃないけど、本格ゲームを楽しみたい」ユーザー層を狙っている。

玩具としての後継機

では、「玩具」としての3DSの後継機は登場するのだろうか。任天堂としては現行の3DSをできるだけ引っ張って売っていきたいだろう。子供向けであれば、最新のスペックの搭載に拘る必要はない。

その先は、どうなるか。ひとつの鍵は「ニンテンドークラシックミニ」シリーズだ。昔の据え置き機を縮小してROMにゲームを予め収録したこのシリーズは、ファミコンが好評でスーパーファミコン版が現在売られている。噂によると64版もあるらしい。

今回の「携帯Swtich」が売れて、携帯機で遊ぶユーザーの多くをカバーした後は、ROMに大量のゲームを予め収録した安い携帯機が登場するのではないだろうか。ゲームを買う必要もなく、スマホとおなじぐらい手軽に遊べるゲーム機を子ども向けに販売する。その布石が今の「ニンテンドークラシックミニ」シリーズと考えられないだろうか。

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廉価版HomePodでもリビングを制するには弱い

廉価版HomePod登場?

安いHomePodの登場が噂されている。

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Appleが買収した音楽アクセサリーブランドBeatsでの販売も噂される。

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他社のスマートスピーカーと対抗できる?

日本円で約2万円の価格は現行HomePodの約35,000円(推定)より、かなり安い。本格ワイヤレススピーカーではなくスマートスピーカーとして売るためには、ライバルに近い金額に値下げしないと歯が立たない。

現実に先行販売しているアメリカではシェアをとれていない。

日本では、他社のスマートスピーカーは

  • Amazon Eco 11,980円
  • Google Home 15,120円

で売られており、2万円前後であればAppleの高いブランド価値を含めて、競合できる価格帯だ。

ライバルにはさらなる廉価版がある

ただ、Amazon Echo、Google Homeにも廉価版がある。

  • Amazon Eco dot 5,980円
  • Google Home Mini 6,480円

日本ではAmazon Echo dot、Google Home Minの方が売れていると思われる(価格.comのBluetoothスピーカー売れ筋ランキングでは、miniが1位、Google Homeが5位)。

この価格帯とはさすがに競合しない。

リビングを制するのはIT業界の悲願

IT市場においてスマートスピーカーは徐々に存在感を増している。家庭内に進出し、「Chromecast」「Amazon Fire TV」のようなマルチメディア機器をとおしてテレビと繋がり、リビング全体を支配したいとAmazon、Googleは考えている。

Apple TVとSiriで先行していたAppleだが、スマートスピーカー市場では完全に遅れを取っている。

リビングにコンピューターを設置するのは、多くのIT企業が何度もトライして失敗してきた悲願である。リビングに自社製品を設置できれば音楽や映像配信サービスを浸かってもらえる。ハードだけではなくサービスで稼げる。

Appleがリビングで失地回復するためには、漸次的な値下げより、Google Home Miniに対抗できる廉価版を一気に投入したほうが良いように思う。

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Amazon Echo Dot、ホワイト

Amazon Echo Dot、ホワイト

 

ソニー新社長が進める感動をもたらす方法

新社長の宣言

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ソニーの吉田新社長が「第3次中期経営計画」を発表した。

japan.cnet.com

リカーリングビジネス

リカーリングビジネスを拡大したいという意向を示した。リカーリングとは、物を売るだけではなく、その後もサービスなどを継続的に提供することで利益をあげるビジネスだ。

製品を作って販売する売り切りモデルだと、製品に人気がなくなれば売上は減少する。変化が激しいIT企業で継続的にヒット商品を開発するのは容易ではない。そこで継続的に利益を上げるモデルが重要になってくる。

ソニーは、月額サービス「PlayStation Plus」の会員を3420万人を集めた(2017年度決算で発表)。会員は毎月継続的に課金してくれるので、経営の安定に繋がる。

特にゲーム産業はヒットするかどうか予測が非常に難しい。任天堂をみてもわかるとおり、Wiiであれだけヒットしても、Wii Uでは一気に赤字へと転落した。

優れたIPや課金サービスで継続的な利益をあげて、ヒット作品の開発に注力するのは、技術革新が激しい21世紀のメーカーとして正しい姿勢だと思う。

「感動」がソニーの使命

手堅い一方で、吉田社長はソニーが目指すものは「感動」だとシンプルに宣言した。特に感動を作り出すクリエイターに寄り添うという姿勢はコンテンツが重要視される現代において、正しい戦略だと思う。

吉田新社長がどのようにソニーを導くか具体的な策はまだみえてこないが、堅実かつソニーの使命を理解し、経営をすすめる吉田社長の今後は注目だし、期待できると思う。

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マラソンに最適なApple Watchのモデルは?

マラソンに最適なモデルは?

Apple Watchは複数のモデルがあって、何を選べばよいか困る初心者も多いと思います。ランニングで使う観点から最適なモデルを考えてみます。 

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<追記:2018/09/15>

Apple Watch 4でのおすすめは、こちら

アルミニウム or ステンレス

  • アルミニウム

現行Apple Watchにはアルミニウム、ステンレススチール、セラミックの3種類のケースがある。セラミックは高価なので、ランニングに使うのに迷うのはアルミニウムかステンレスだろう。

ステンレスは光沢があり高級感もある。硬い金属なので深い傷がつきにくい。スーツにも合うので仕事にも使える。

一方、アルミニウムは軽量だが傷つきやすい。

ディスプレイの素材もステンレスとアルミニウムでは異なる。ステンレスはサファイアクリスタルを使っていて、アルミニウムはIon-Xガラスを使用している。サファイアクリスタルはちょっとやそっとでは傷つかないが、アルミニウムケースに使われているガラスはコンクリートの壁に擦ると傷がつく。

それでも、ランニングに使うならアルミニウムケースを選ぶ。GPSモデルの42mmで比較すると、アルミニウムが32.3g、ステンレスが52.8gとと20g以上差がある。

ランニングをするなら軽量が何よりも重要だ。腕が重いと気になるし、左右のバランスが悪くなる気もする。ここはアルミニウムケース一択で。

  • アルミニウムケース

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  • ステンレススチール

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38mm or 42mm

  • 42mm

Apple Watch登場した時から議論になるのがサイズだ。たった4mmの違いだが、つけてみると感触が全然違う。

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選択の第一のポイントは、ユーザーの体格だ。手首が130 - 200mmの人は38mmがフィットするというのがAppleのガイドラインだ。といっても42mmサイズのガイドラインが140-210mmでかぶっているので、結局つけてみてフィットする方を選ぶしかない。

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ランニングに使う観点からすると、視認性とバッテリーが気になる。走りながらタイムを確かめるには、揺れていても確認しやすい大きな画面が良い。

バッテリーの容量についてAppleは公言していないが、42mmの方がバッテリー容量は多く、バッテリーの保ちが良いようだ。Appleの公式発表ではどちらのサイズでも18時間バッテリーが保つので、フルマラソンでもバッテリーが切れることはないが、充電ができていなかった緊急事態(マグネット充電器がずれやすいので結構ある)を考えると、少しでも大きいサイズを選びたい。

GPSモデル or GPS+Cellularモデル

  • GPS+Cellularモデル

Apple Watch series 3からCellularモデルが追加された。iPhoneがなくてもApple Watch単体でLTE通信ができるので、走りながら音声通話やメッセージの送受信が可能になる。

iPhoneを携帯すればGPSモデルでも動作が変わらないので、ランニングする時にiPhoneを携帯できるなら、Cellularモデルは不要だ。

頻繁にランニングの練習をする人はCellularモデルを選んだ方が良い。たかがiPhoneを携帯すれば良いと思うだろうが、走る度にiPhoneをリストバンドなどに装着する手間は毎日の練習の精神的障壁になる。パンツのポケットに入れるとiPhoneが動いて走りづらい。

ただ、Apple Watch単体での通信は有料だ。

  • NTTドコモ 毎月500円(11月30日まで無料)
  • au 毎月350円(6ヶ月間無料期間あり)
  • ソフトバンク 毎月350円 (無料期間受付は終了している)

iPhoneを携帯する手間を省くことが有料に値するかは人によって異なると思うが、ランニングを習慣にしたいならCellularモデルを買おう。一度契約しても解約すれば、CellularモデルもGPSモデルと同様に使える。

 Apple Watch or Apple Watch Nike+

  • Apple Watch Nike+

 これは迷わずApple Watch Nike+(以下Nike+)。Apple WatchとNike+の価格は同額なのに、Nike+には専用文字盤が使える特典がある(細かいことを言うと、ケースの裏面にNike+と記載がある)。Nike+専用のバンドもあるので、好みのバンドがあればNike+を選択して損はない。

バンドタイプは?

  • スポーツループバンド

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Nike+だとNikeスポーツバンドとNikeスポーツループバンドが選べる。スポーツループバンドの方が軽量だ(わずか9g。Nikeスポーツバンドは29g)。

軽いのも素晴らしいが、スポーツループバンドはマジックテープなので無段階調整できるのが大きい。自分の腕にフィットした箇所にバンドを調整できる。

細かいことだが、スポーツループバンドは腕時計を外してもループが外れないので、つけるのに一手間省ける。スポーツバンドだと一方のバンドをもう片方のバンドに差し込まないといけない。慣れないと少し時間がかかる。

シルバー or ブラック

  • 色々なバントを選びたいならシルバー

アルミニウムケースにはシルバーとブラックがある。ランニングするのに、どちらの色でも関係ないので、あくまでも好みだ。色々なバンドに合わせやすいのはシルバーの方だ。スポーツバンド、ウーブンナイロン、スポーツループバンドはカラーの種類が豊富だが、ブラックケースに合う色はブラック系しかない。シルバーケースなら明るい色のバンドも似合う。 

おすすめはApple Watch Nike+スペースグレイアルミニウムケースとブラック/ピュアプラチナムNikeスポーツループ

以上、見てきたようにランニングするなら、Apple Watch Nike+のCellularモデル、アルミニウムケース、スポーツループバンドがおすすめだ。

あくまでもランニングするために適したモデルなので、仕事でも使うなら別のモデルも選択肢に入る。 

 

意外に難しいiPhoneのワイヤレス充電

ワイヤレス充電は快適

iPhoneは、iPhone X / 8 / 8 Plusからワイヤレス充電に対応した。筆者も自宅・自家用車内をワイヤレス充電環境に変更した。

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ただし注意が必要

ケーブルを挿さなくてよいのは心理的負担が減り、非常に快適だ。iPhoneを置くだけで充電できるので使い方は簡単だが、機器を選んでセットアップするのはちょっとややこしい。

というのも、iPhoneはQiという標準ワイヤレス規格に準じているのだが、標準的に普及している10Wの充電機器には対応しておらず、7.5Wという中途半端な電力に対応している。

大は小を兼ねるとばかりに10Wの充電機器でもiPhone対応でなければ、7.5W充電はできず5Wになってしまう。

別に急速充電を求めなければ5Wでも何ら問題ないのだが、今から求めるなら7.5Wに対応しておきたい。

7.5W対応機器を選ぶ

まずは、iPhoneの7.5W対応製品を選ぶ必要がある。前述通り、全ての10W充電機器が対応しているわけではない。

iPhone X販売初期から対応していたBelkinのこちらは7.5W充電に対応している。

 他にも、いくつかの対応製品がでているので、7.5W充電に対応しているか表記を必ず確かめよう。「iPhone対応」とだけの記載は5W充電の可能性がある。

5V/2A以上の電源アダプタが必要

電源アダプタが付属していればよいが、ワイヤレス充電器によっては付属していない場合がある。多くの7.5W充電対応機器は、5V/2A以上の電源アダプタを推奨している。iPhone付属の電源アダプタは5V/1Aなのでアンペアが不足しているので、別途用意する必要がある。

7.5W充電を行うためのまとめ

  • 7.5W充電対応機器を選ぶ
  • 5V/2A以上の電源アダプタを用意する

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「YouTube Music Premium」開始でも求められるGoogle版「Amazonプライム」

新しい音楽配信サービス

Googleは新しい音楽配信サービス「YouTube Music Premium」をスタートした。

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「YouTube Music Premium」は広告非表示で、音楽と音楽動画を楽しめるサービスだ。Googleは「Google Play Music」という音楽サービスをすでにもっているが、将来的に「YouTube Music Premium」に統合するそうだ。いまのところ日本は対象外。

YouTube RedはYouTube Premiumに

「YouTube Music Premium」は、YouTubeの通常動画は広告非表示にはならない。普通の動画も広告なしで楽しみたいユーザーには従来からある「YouTube Red」が名称を変える「YouTube Premium」を利用する必要がある。

  • YouTube Music Premium・・・音楽・音楽動画のみ
  • YouTube Premium・・・音楽+動画全般 

 ということになる。当然、YouTube Premiumの方が高い(USでは月額2ドル違う)。

「Google Play Music」と「YouTube Red」が併存するよりも、Google全体のサービスが音楽のみと、音楽+動画にわかれてスッキリはした。

定額映像配信サービスがないGoogle

Googleは、NetflixやAmazonプライムのような定額映像配信サービスをもっていない。あくまでもYouTube Premiumは、YouTubeにアップされた動画を広告フリーで鑑賞できるサービスだ(将来的にオリジナルコンテンツも予定しているらしいが)。

必要なのはGoogle版「Amazonプライム」

Amazonプライムのような、音楽と動画の定額配信をまとめた基本サービスがあるわけでもない。Amazonプライムも、より多くの音楽を楽しみたければ別途Amazon music Unlimitedに加入する必要はあるが、Amazonプライムの特典であるAmazon Musicを利用して、それ以上を求める人が選ぶことになるので、とっつきやすい。

Googleの場合、そうした基本サービスがなく、映画を鑑賞したければGoogle Playで映画をレンタルまたは購入する必要がある。Google Play Musicは廃止する予定なのに、Google Play Movieは残るのだろうか。やっぱり、わかりづらい。

Amazonプライムのようにわかりやすい基本サービスを用意して、それ以上を求めるユーザーには新たに課金するほうが理解しやすいように思うが、どうだろうか。

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コンテンツを制する者が世界を制する時代

「土管」の手段が勝敗を決めた時代

その昔ネットがなかった頃は、映画などの映像コンテンツを所有することだけではなく、顧客にコンテンツを送り届ける手段が重要だった。

映画隆盛の時代は配給会社の系列映画館数がヒットするかどうかの大きな要素だったし、、テレビ時代になると地上波やBSなどの周波数チャネルの確保、その後はレンタルビデオで伸びたツタヤと、安価な放送手段をもつことが、コンテンツ配信の優劣を決めてきた。

全部AWS

ネットの時代になり、ネット経由での配信が始まると、クラウドなどの技術革新により安価に映像を配信できるようになった。

Amazonプライムはもちろん、 動画配信サービス最大手Netflix、HuluもAWS(Amazon Web Service)上で動いている。

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主要な動画配信サービスは同じシステムで動いているので、速度や安定性、メンテンナンス費用に大きな差は生じにくい(自社で管理しているAmazonは少し有利か)。

コンテンツの時代

「土管」としての性能に差がないなら、土管を通すコンテンツの価値が勝敗を決める。同じ映画を映画会社から購入するのであれば、どのサービスも横並びになる。サービス会社は他社と差別化できるコンテンツの確保に注力している。

一方で、多数の優良コンテンツを抱えるディズニーは、コンテンツの重要性が増したと判断して、独自の配信サービスを検討している。スターウォーズやディズニー映画だけではなく、ディズニーは21世紀フォックスを買収し、自社のコンテンツを増やして映像配信サービスの中でシェアを確保しようとしている。

他のサービスは、独自コンテンツを制作して、他社より優位に立とうとしている。Netflixは80億ドル700本のオリジナル番組を年内に開発する予定だ。Amazonプライムも独自開発のドラマだけではなく、日本ではよしもとと連携し独自コンテンツを増やしている。

Appleの反撃

Appleは映像配信サービスで遅れを取っているが、10億ドルの費用をかけて独自コンテンツを開発する計画だ。「ラ・ラ・ランド」でオスカーを獲得したデイミアン・チャゼル監督にドラマ制作を依頼した。

ただ、Appleは定額映像配信サービスをもっておらず、レンタルと販売という古いモデルしかない。Apple Musicのようなサブスクリプシナルなサービスを今から立ち上げて、全世界一億人のユーザーを確保しているNetflixなどに追いつけるのだろうか。

ここはApple Musicと統合して、総合的なサービス「Appleプライム」の開始をすすめたい。

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クリエイターにとってはチャンス?

配信手段の優劣ではなくコンテンツの質が問われる、クリエイターにとっては良い時代になった。一方で、クリエイターや作品を独占して他社との差別化をはかろうと各社は画策する。

競争によってサービスの品質がよくなるのは歓迎だが、ひとつのドラマや映画を観るために、複数のサービスに加入するのもつらい。

Netflixの名を高めた自社制作ドラマ「ハウス・オブ・カード」はブルーレイ/DVDでも販売・レンタルしている。

このように最初は自社サービスのみで配信し、後に販売する手法は今後増えるかもしれない。

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Apple Watchを買ったら最初に行うべき7つの設定

普及期に入ったApple Watch

Apple Watchを身に着けている人が増えてきました。普及期に入り、新たに買う人が増加してきたのでしょう。

初めてApple Watch買った人が気になりそうな7つの設定を説明します。

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初期設定は簡単

iPhoneと連動するApple Watchはガイダンスに従えば簡単にセットアップは終わります。

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便利に使うにはセットアップ以外にも設定をしたほうが良いポイントがいくつかあります。

「ナイトスタンドモード」をオフ

充電中にApple Watchを置き時計として使える機能だが、筆者はオフにしている。普通のデジタル置き時計のように常時点灯しているのではなく、時間が経つと消灯してしまうからだ。一度消灯した後は、画面に触るか振動に反応すると再び点灯する。机やベッドサイドに置いておくと、ちょっとした振動で点灯し、目に入ってうざい。オフにしておこう。

  • iPhoneの「Watch」→「一般」→「ナイトスタンドモード」をオフ

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「スクリーンショット」をオフ

サイドボタンとデジタルクラウンを同時に押すとApple Watchの「スクリーンショット」画面が撮影できる。ボタンが小さいので、間違えて押してしまって暴発する。

筆者のようにブログに画像をアップする必要がない人は、オフにしておいた方が良い。そうしないとiPhoneの写真アルバムに文字盤の写真が並ぶことになる。

  • iPhoneの「Watch」→「一般」→「スクリーンショットをオンにする」をオフ

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「オーディオAppを自動起動」をオフ

iPhoneやApple Watchで音楽再生した時に自動的にオーディオ制御する画面へ切り替わる機能。便利なこともあるけど、普通にスケジュールを見たい時も勝手に切り替わるので、少々うざい。必要な時にサイドボタンからオーディオAppを呼び出せるので、オフにしておこう。

  • iPhoneの「Watch」→「一般」→「画面をスリープ解除」→「オーディオAppを自動起動」をオフ

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ちなみに、Apple Watchの「ミュージック」と「オーディオApp」(「再生中」と表示されるアプリ)は別のアプリだ。ここがとてもややこしい。

「オーディオApp」は音量や曲のスキップなど再生中の音楽(とは限らない。動画でも)を操作するアプリで、「ミュージック」は再生中の操作に加えて、音楽ソースを選べる。詳しくは、こちら

スリープ解除後のApp表示

この設定は悩ましい。スリープ解除したときに最後に使用したアプリを表示するのか設定できる。Apple標準以外のアプリ画面を表示してスリープに入ると、スリープ解除後の画面は文字盤に戻る。「ワークアウト」などApple標準アプリを使用中は、スリープ解除後でもアプリの画面を保持する。この設定では、サードアプリ画面の保持時間を決めることができる。

筆者は「最後の使用から1時間以内」にしている。「Nike+ Run Clulb」アプリ起動してランニングする時、文字盤ではなくNikeアプリ画面を常に参照したいからだ。一時間以上走る時は少ないので、「一時間以内」にしている。

サードアプリをあまり使わない人は「使用中」でもよい。この設定だとそのアプリを使用中のときのみ画面が保持される。スリープ解除後は必ず文字盤に戻る。

  • iPhoneの「Watch」→「一般」→「画面をスリープ解除」

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文字盤の設定

18種類ある文字盤のうち、便利に使いたいなら「Siri」と「モジュラー」がおすすめ。Apple Watch 4の人は、こちらを推奨します。リンクの記事を参考にしてください。

  • iPhoneの「Watch」→「マイ文字盤」

「Dock」は使うアプリによる

Dockに何を入れるかは使うアプリによると思う。筆者はこんな感じ。たくさんのアプリをDockに入れてもデジタルクラウンを回す回数が増えて、アプリメニューから探す方が素早くなる。

どのアプリを使うかよくわからないうちは「最近使った項目」に設定しておけば、使用頻度が高いアプリをApple Watchが自動的にDockへ入れてくれる。

  • iPhoneの「Watch」→「Dock」 
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初めてApple Watchを使うと気になる点、つまりそうな点を列記した。デフォルトで使用しても、もちろん使えるけど、「これ、ちょっとうざいな」と思ったら参考にしてください。

定番アプリ

Apple Watchは純正アプリでもかなりのことができるが、メモアプリなどサードパーティ製のアプリを使った定番アプリをインストールしておこう。

一度つけると外せなくなるApple Watch

スマートフォンと違って「本当に使うの?」と疑問がつきまとうApple Watchだけど一度つけて慣れると外せなくなる。初期設定をきちんと行って、便利なApple Watchライフを!

 

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は小説家です。
ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
Kindle Unlimited会員ならすべて無料、非会員の人にも99円からご用意していますので、お読みいただけると幸いです。感想もいただけたら感涙でございます。

 

ニコニコ動画衰退にみる動画配信サービスの難しさ

赤字に転落

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ニコニコ動画が会員数の減少に苦慮している。

 

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一時サブカルチャーを牽引していたニコニコ動画が、YoutubeとAmeba TVなどの他の動画を見て配信サービスに押され、画質の改善も遅れて、ユーザーの失望を招いた。

ニコニコ動画は有料会員からの収入で成り立っているので、ユーザーの離反は、そのまま赤字に繋がった。

課金モデルの限界

ニコニコ動画とAbema TVで将棋中継を鑑賞すしていると、動画配信サービスの収益化の難しさを感じる。

ニコニコ動画はCMがないが、画質はAbema TVよりも悪く、視聴人数が増えてくると、無課金ユーザーは排除されてしまう。

お金を払って良質な画像で視聴するのは、YoutubeとAbema TVに慣れたユーザーからするともったいない気もしてしまう。ニコニコ動画の会員数減少は、コンテンツへの批判もあるが、課金モデルが厳しくなってきている現状もあるのだろう。

CMモデルはどうか?

Abema TVは、名前の通りネットのテレビでもを目指しており、地上波テレビと同様にCMが主な収入源だ。

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当然、番組の途中でCMが流れる。今のところスポンサーが少ないのか、将棋チャンネルに流れるCMのほとんどがAmeba TVの番宣で、同じCMが何度も流れる。

このCMの時間が非常に苦痛に感じる。地上波をそのまま視聴することが筆者はほとんどなく、Amazonプライムや録画した番組ばかり鑑賞するので、CMを視る機会がほとんどない。自分が選択していない動画を強制的に流されるのは、とても無駄な時間に思えてしまう(昔は、テレビCMが普通だったんですけどね)。だからAbema TVがCMになると、ニコニコ動画に切り替える事も多い。

Abema TVも大幅な赤字を計上している。今はネットでのテレビ視聴を習慣化するための投資だと藤田社長は主張しているが、今後スポンサーが集まって黒字化するのか、その時にCMに視聴者が耐えられるかはわからない。 

どちらのモデルが正解なのか?

Abema TVやニコニコ動画のような中継があると、Youtubeのように動画をアップロードできるサーバとシステムを準備すれば終わりというわけではなく、中継機材も出演者も必要だ。

昨年からJリーグの配信を開始したDAZNは課金モデルだ。DAZNはグローバル企業なので、国内が赤字でも補填できる。Jリーグへの巨額投資が回収できるのは、かなり先になるだろう。

今後、スポーツや将棋中継のコンテンツ配信でテレビ番組を作るビジネスが、国内だけで黒字化するのに最適なモデルは何か、答えを持っている企業はまだない。

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